はじめての魔法
掌に刻まれた四葉の印。
その印を見つめるエリアス。
「これは?」
「その印こそ契約の証だ。これで君たちはお互いの力を共有できるようになった。まずは、その繋がれたパスに魔力を流してみろ」
「流せって言われても魔力なんてよくわからないし」
「レーチェ、お前がエリアスに流すだ」
「う、うん。やってみる」
レーチェは、俺に向かって魔力を送り始める。
それは、点滴のように細い管のようなものに魔力を通して俺に送るのと同義。
彼女の魔力が俺の体内をかけ巡る。
その温かい何かは確かにレーチェのものだということを理解できる。
「今君が体感してるのが、魔力だ。それを用いて魔法を放つのが魔法である」
「魔法…」
「妖精に流れる魔法は、我々人間とは異なるものだ。その特別な魔力を用いることで妖精魔法は使えるようになる。では、その状態で妖精魔法を使ってみろ。まずは、君が一番身近な魔法がいい」
俺の知っている妖精魔法。
それは、俺をここまで幾多もの困難から助けた魔法。
___妖精魔法 ソニックウィンド
その言葉と共に目の前に鋭い風の刃が放たれる。
「これが、魔法…。」
「今のは、レーチェのみの魔力で放たれたものだが、レーチェとのパスをより強固なものにしていくことで、君自身の魔力もそれに同調し変化していく。そうすることによって、二人分の魔力での魔法使用が可能となるだろう」
達成感が俺を満たす。
いつも守られることしかできなかった俺が役目を与えられた瞬間だった。
「レーチェ、俺、、魔法が使えたよ」
「うん、うん!!」
「レーチェこれから俺もみんなと戦える。戦えるよ、、
」
俺の目から涙がこぼれそう落ちる。
それは、とめどなく流れる続けた。
「エリアス。あたしもっともっと頑張るから!」
「ああ!俺も頑張るよ。だからレーチェ、君の力を貸してくれ」
「当たり前だよ!」
そういい、レーチェはニコッと笑った。
俺たちの修行は、続いていく。
アルディアもダリルもザックも、みんな次の力を手に入れるために。
そして、俺たちの知らないところで襲撃は密かに始まっていた。




