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銀霧のグレンツェ  作者: 鳥居賀風
炭鉱の研究者
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東の森②

___空は、いつの間にか月が昇っていた。


みんなは、明日に備えてもう眠りについている。

今日はいろんなことが起こりすぎた。

あの鉱山での事件やダリルの宝石術やアルディアのこと、ザックだって何かまだ隠しているような気がする。

1日で知るには、多すぎる情報量だ。


俺は、この先何ができるんだろう。

それがそれがずっと頭の中を駆け巡っている。

確かに俺は、旅に出たいと思って出た。

世界の記録者(ブックバード)になりたいとも思っているしレーチェたちの目的の手伝いもしたい。

でも、どれもこれも危険が生じる。

それは、俺だってわかっていたことだったけど、こんなに俺という人間は無力なのかということをこの数日で痛いほどわからされた。


ここにいるみんなそれぞれの目的や運命を背負って生きている。

じゃあ、ここにいる俺は”何が”あるんだろう、”何を”背負っているのだろう。


俺も本当は何かを成すためにここに導かれたか。



やっぱり眠れない。

少し気分転換を散歩を始める。

外は危ないから、ほんの近くの散歩。


「エリアスくん。眠れないの?」


誰かが俺に声をかけてきた。


「まあ、そんな感じ。レーチェは?」

「月を見ていたの」

「月?」

「うん、なんかね、あれを見てると懐かしい気がするんだ。ここのところがあったかくなるようなそんな感じ!エリアスくんもわかる?」

「うーん、、俺にはわかんないや」


2人は、月を見上げる。

何も語らない時間がそこには生まれた。

それが、エリアスにとっては覚悟を決める時間にもなった。


___レーチェ。君に頼みたいことがある。












日は昇り、次の日を迎えた。

俺たちは、再び東の森を抜けるために、前進し続けた。

木々によって先の見えない道を俺たちはひたすら歩き続ける。


この広大な森を抜けるために、何日も何日も歩き続けて、次第に俺たちの中にも信頼関係というものが芽生え始めたような気がした。


東の森を歩き始めて、数日。

何か音が聞こえ始める。

レーチェはその音のなる方向に走り出したため、俺たちも急いで後を追いかける。

木々をかき分け、一瞬目眩しのような光をくらう。


ぼやけた視界が次第に晴れていき、目の前の青い光景が広がる。


___エリアスくん。海だよ、海!!








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