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銀霧のグレンツェ  作者: 鳥居賀風
炭鉱の研究者
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旅の道連れ

そこは、呪われた森だと言い伝えられていた。

1度踏み入れたが最後、出口を見つけることはできず何人たりとも抜けだすことができない樹海。


そこに俺たちは迷い込んでいた。

正確には、自ら姿をそこで隠した。


ザルクのメインストリートでの戦闘を終えた俺たちは、軍服の追って撒くために東の森に足を踏み入れていた。

身を隠すなら森の中という言葉があるくらい今の俺たちに取っては好都合だった。

それにこの東の森に言い伝えは、実際は方便でありこの森に住む魔獣たちに普通に人間は襲われて出てこれないというのが、真実だった。

俺たちには、その心配はなさそうだけど。


「で、この後どうするんだ?」


ザックが話しかけてきた。


「そうね。私たちは、この森を東に抜けて独立自由都市ジェンマに行こうと思う。

そこにも以前影魔(ファントム)の目撃証言があったから。ザックとダリルさんはこの後どうします?」

「私もジェンマまで同行させていただけたらと思います。少なくとも私たちは追われる身。今は、一緒にいることが得策かもしれません」

「俺も、エリアスたちについていくぜ。俺もちょっと確かめたいことがあるからな」

「わかったわ。一緒に行動しましょう」


話がまとまると、俺たちはこの森を抜けるために再び歩き始めた。


「ダリルさんの宝石術って妖精魔法とは違うんですか?」

「私の使っている宝石術は、妖精魔法とは全く異なる原理のものですね」

「俺でも使えるようになれますか?」


エリアスは、ダリルに聞いてみた。


「宝石術を使用するには、専用の道具が必要なのです。しかも、この道具はもうこの世界に私しか持っていないので、難しそうですね。そもそもこれがどういう原理で作られているのかも私にはわからないのです」

「そうなんですね…」

「ダリル。俺、魔法とか全然わかんねーんだけど、何かいっぱい種類があるわけ?」


ダリルにザックは質問した。


「みなさんが知っている。精霊魔法は、四大精霊と契約を結んだものが、この世に存在する微精霊たちから力を貸してもらい使用する魔法ですね。魔法を使用するには、魔力が必要ですが、自身の魔力を使わずに使用でいるのがメリットです」

「じゃあ、デメリットは?」

「逆に言えば、精霊魔法には自分の魔力を使用することができないので、微精霊の数や力によって、その時使える魔法の出力が変わります」


アルディアたちも歩きながら、ダリルの説明に耳を傾けている。


「妖精魔法は、妖精と契約を結ぶことで使用できる魔法です。

この魔法は、魔法の使用者と妖精の魔力を使用することが可能であり、精霊魔法より強力です。しかし、妖精と契約を結べるものが少なくなったため、今や珍しくなりましたね」


妖精と契約…。

俺は、レーチェの方を見た。


「ちなみに、私の宝石術は、妖精魔法や精霊魔法よりも下位の術ですね。宝石には限りがありますし、私自身の魔力を使用しないと宝石術は使えません。なので、私の魔力が尽きてしまうとそこで終わりというわけです」

「あーなるほどなー。ダリル、あんた物知りだな」

「まあ、世界中仕事で飛び回って偶然知っただけですよ。ちなみにずっと気になっていたのですが、ザックくんのその背中に背負っている大荷物班なんですか?柩みたいですけど」

「これは、俺の大切なものなんだ。俺の命よりも大切な夢だよ」


何か意味ありげな感じでザックは、ぽつりつぶやいた。

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