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銀霧のグレンツェ  作者: 鳥居賀風
炭鉱の研究者
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鉱山の秘密

光の中に飛び込んだ俺たちが目にしたのは、何かの実験施設だった。


ここは先ほどの採掘エリアよりも大きく中は最新の機器で溢れており、中央には水槽のようなショーケースが置かれている。

そして、銃を武装し徘徊している軍服も多くいる。

その軍服の腕には、メディラントのマークが刻まれていた。


「アルディア。これって…」

「なかなかやばそうな場所に足を踏み入れたみたいね、私たち」


そういい、動き出そうとすると、俺の背中に何かが当てられていた。


「動くな!ゆっくりこちらを振り向け」


その声を聞き、俺たちは硬直する。見つかったらしい。

俺は成すすべもなくゆっくりとその話しかけた相手の方に振り向く。


”バンッ!”


目の前にいたのは、指で銃の形をつくっているザックであった。


「なんだ、ザックか」


俺は怖すぎて、気が抜けたのか尻餅をつく。


「ザック!貴方、今は、時と場所を選んでください。そういったことをしていい場所じゃないことぐらいわかるでしょ」

「ごめんよ、エリアス。少しお遊びが過ぎたみたいだ」


ザックが俺に手を差し伸べてきたので、それを掴み態勢を整える。


「ザック。君は、どうしてここに?」

「まあ、鉱山に行くってことはわかってたからな。内緒でつけてきたんだ。先生がもしかしたら見つかるかもしれないと思ってね」

「ここは危険だから、今からは私たちと一緒に行動してください」


アルディアはザックの命令をし、言葉を続ける。

「とりあえず、警備にバレないように周りを探索しましょう」


そういうと中央のショーケースを背に俺たちは行動を始めた。


物陰に沿って探索していると、一本の通路を発見する。

俺たちはその先に進むことにした。

等間隔で灯が設置されている。

ザルクの夜の街よりも明るいくらいである。


歩き進めているとそこには、首輪をつけられている子どもたちが監禁されていた。

その子どもたちは、必要最低限の食料と水しか与えられていないようで痩せ細っており、栄養が足りず起き上がれない子たちも存在していた。


俺たちが彼らの元の向かおうとした矢先、遠く背後から足音が聞こえてくる。

あの軍服の奴らかもしれないと思い、俺たちは急いで身を潜める。


思った通り、銃を携帯した軍服ともう1人研究者が同行しこの牢屋にやってきた。

「1043番、1051番、1062番…」

番号を呼ばれた15名の子どもたちが牢屋から出てくる。

そのほとんどが、他の子供達よりも明らかの衰弱していた。

彼らは逃げる気力もなく、従うがままに軍服たちについていく。


俺たちは、その軍服たちの後を追おうとするが、ザックが青ざめた顔をしていた。

「ザック。どうしたんだ?」

「いや、まさか…そんなわけ…」

「おい、ザックどうしたんだよ」


俺が彼に声をかけると、こちらに気がつく。

「いや、すまん。なんでもないんだ。俺たちも行こう」


何かザックの不自然さを感じつつも、俺たちは少年たちを追いかけ再び中央エリアへと向かった。

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