ザルクの日常
___カラクリ技師?
その言葉を聞き、レーチェは首を傾げる。
「エリアスくんエリアスくん。カラクリ技師ってなあに?」
「レーチェ、カラクリ技師知らないの?」
「あたしが記憶として継承しているのは、”世界救済”に関連したことだけなんだよー」
「そっか。。カラクリ技師っていうのは、人間そっくりのカラクリ人形を作り出す職業のこと。作り出した人形に人間じゃないないことを代わりにやってもらったりするんだよ」
レーチェは、物珍しそうにその話をふむふむと聞いていた。
「でも、どうしてザルクに?カラクリ技師ならメディラントの方が有名だし」
俺のその質問に少し眉毛を困らせ、ザックは答える。
「まあ、色々とあって先生のところに住まわせてもらっていたんだよ。まあ、強いていうても俺もカラクリ技師の見習いだし、先生の作っていた機関のメンテナンスとかを手伝っていたんだ」
___何か訳ありらしい。
アルディアは、今の話を聞いて何かを勘づいたらしいが、この時の俺には何もわからなかった。
そのあと、少し談話をしお暇しようとしたが、ここら辺は夜物騒だからとザックがいい、今日はここに泊まらせてもらうことになった。
次の日の朝、俺とアルディアはザルクの街まで足を運んだ。
レーチェは眠いといって本の中に戻っている。
まさに炭鉱の街という感じもあり、体格のいい男性をこの道を歩いているだけでも何人も見かけた。
この中にあの影魔が紛れているかもしれないと考えると俺はゾッとした
そんなことを俺が考えているのも梅雨知らず、アルディアは眠そうな目を擦っていた。
どうやら彼女は朝は弱いらしい。
あんなに正義感も強く、クラスのリーダータイプのような女の子にもこんな弱点があったのかと思うと少し親近感が持てた。
「そういえば、アルディアって歳いくつなのだ?」
俺は、彼女に質問した。
実は彼女のことは名前くらいしか何も知らないからだ。
せっかく旅を一緒にするのだから、もう少し仲良くなっておきたい。
「私は、16 歳よ。エリアスは?」
「俺は、17歳」
大人びえていたから俺より年上かと思っていたが、実は歳下だったのか。
街を探索しながら、俺は会話を続ける。
「アルディアは、どこの学院に通ってるんだ?」
単なる普通の質問だった。
だが、彼女にとっては違った。
「私は、学院には通ったことはないの。前も話したけど、私の家はヴァーラインは、影魔を殲滅するのが使命。だから、学院には通わず専用の育成施設に預けられていたの。でもまあ、友達はちゃんといたわよ」
彼女が少し遠い目をしたのは、さすがな俺にもわかった。
多分、過去に”何か”があったのだろう。
それを聞くには、今の俺にはまだ早いと思い、それ以上突っ込んでその話をすることはなかった。
街をくまなく探したが、影魔の形跡もなかっため、俺たちは昨日話に出たアルターク鉱山に向かうことにした。




