夏の恋は特別に
夏の恋が特別だと思った
もしも、明日から会えないふたりだとしたら
それでも普段通りでいられるのかな
この夏が特別だと思うから
そんなことを思った
伏し目がちなキミのこと、僕が気づいたとき
夏の風とそれを邪魔するような風が
入り混じってた
慣れない手つきで扱うモノのように
初めて見るモノみたいに
ふたり、どちらにも
不器用な印象だけを与えてる
大丈夫だから・・
本当はそのあとの言葉に期待している
それだけでは足りなくて
そのあとの言葉が大事だと
キミは気づいていたんだね
無邪気な風が
6月のカレンダーをめくる
真一文字に結んだキミは
何も言わずに
僕の方でうなづく
消えかけた夏の恋が
キミにはどんなふうに映ったの?
夕日に揺らぎながら
波はキミのココロの方へ伝える
まだ始まったばかりだよ
夏も、これからのことも
大丈夫じゃなくても
きっと大丈夫だよ、と
僕はあきらめずに
言い続ける
キミのうつむいた表情でも
笑ってみせるから