プロローグ
どこからか声が聞こえる。
「…………だ」
俺は声がする方へ近ずいた。
「怖い、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ…」
するとそこには、片腕を無くし、腕から火花を散らせている美少女がいた。
───────────────────────
俺の名前は、沙花叉 祐作。17歳。身長は170cm。ガタイは昔、陸上をしていたおかげで、不登校にしてはいい。そんな感じのどこにでもいる不登校のモブAだ。
「ーなんで俺壁に向かって自己紹介してるんだろう。」
ふと我に返った途端急に恥ずかしくなる。
引きこもりすぎておかしくなったのかと思い、珍しく出掛けることを決意した。
「コンビニに飲み物でも買いに行くか。」
そう言い残し俺は家を出た。コンビニなんて徒歩3分の距離にあるが。
「夜は冷えるなー。どーせだれを居ないし大声で歌でも歌いながら歩いてやろうかな。」
そんなくだらないことを考えながら歩いていると、俺は車にはね飛ばされた。
ー声が聞こえる。
「社長サンプルが手に入りました。いかが致しましょう。」
「送り込め。」
こいつら、何言ってんだ。人引いてるのになんでこんなに冷静なんだよ。俺歩道歩いてただろ。あ、家の鍵閉め忘れた。
そんな事を考えながら祐作の意識は途絶えた。