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何もない背中に自由が降りる。  作者: たるみがうら
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急訪

3日に一回は更新できるようにします。

 世界の終わりのような光景を見た。あまりに突然で感情が追いつかない。その光景が美しくさえ思えた。夕日に照らされた町に血塗れの人間が血塗れの人間を噛んで、争っている。その光景を場所からもわからない教室から見ていた。


 10分前

 いつもと同じように机に座り、小説を書いていた。夕方、丁度夕日の光が窓から入り込む時。手を止めて干していた布団を部屋に入れ寝転がった。布団には太陽の匂いが染み付いていた。嗅ぎ慣れて匂いのしなくなった畳の匂いも意識をすれば感じることができる。意識をすることで畳の匂いと太陽の匂いに包まれながら、窓から入る夕日の光を見ていた。夕日の匂いは太陽の匂いと畳の匂いが混ざった匂いきっと似ているだろう。布団から立ち上がり、椅子に座ったときだった。

 

 気がつけば木の匂いが充満している部屋に座っていた。席がずらりと並んでいる。ここは教室かと、ゆっくり席を立つ。窓は曇っており、外は見れないが、夕日の色は映し出していた。僕は窓の方に歩き、窓を開けた。

 窓を開けた時、初めて2階にいることに気づいた。そして運動場を挟んで校門があり、校門の外は血塗れの人が、血塗れの人を襲っていた。夕日のせいか、夢なのか、あまり生々しく見えない。ただ人が人を襲っているという光景に取り乱しはしなかった。

 ここは夢か、もしそうなら自分の頭を褒めたい。夢の中でここまで自分の意識を保つことができるのは素晴らしいことだ。頭の中は設定を考える自分とその中の登場人物の自分で二分化されるわけだ。夢ならきっと設定を考えている自分との勝負になる。というバカなことを考えていたが、夢じゃないことは薄々気づいていた。

 さぁ、どうしようかな

読んでいただきありがとうございます。

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