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1:ウチの朝は退屈しません


♪〜♪〜〜 ♪〜♪〜〜 カチ


「ん〜…はふ。」


どうも皆さんおはようございます。

いつもの目覚ましにしている音楽で目を覚ました。僕こと黒斗です。


只今の時刻は午前5時となっております。

なぜ僕がこんなじかんにおきているのかというと簡単に言えば趣味の為です。では、ちょっと失礼して…


カタカタカタ…… カタカタ…カタカタ……


皆さんには、僕の趣味は情報収集と紹介の時に話しましたが、正直もう趣味の範囲を超えてるような気がするんです。

今やってるのは僕が所属しているコミュニティーです。名を『情報屋 黒猫』と言います。


このコミュニティーは世界中にメンバーがいて、様々な情報を収集し、いろんなところに売ったりします。しかし、クライアントはしっかりと身元の明るい人だったりいろんな機関だったりもします。


この組織の加入条件は、

1,口が固いこと。

2,その情報収集能力を組織のリーダー、または幹部数名に認められること。

3,収入があった時、それの約0.5割を組織に収めること。ただし、例外あり

4,躓いたらかかえこまずファミリーを頼ること、そして頼られれば出来うる限り協力する事。

5,自衛ができる、または安全が確保されていること。

の以上5つです。


「おや?スペルンさんからヘルプだ……あぁ、コレね。なるほどこれは確かこの辺のファイルに…あった。これをメールで送信っと。」


こんな感じでいつもやってます。ちなみにメンバーにはコードネームみたいなのがあり、皆、それで交流しています。

お、もう6時ですな。


「そろそろ朝飯か。降りよう。」


PCの電源を落とし、着替えをしていると、


〜〜〜〜!〜〜!


おや?隣のへやから物音が


『お兄ちゃん!!朝だよ!起きて!』


『ん〜、あと5分……』


『ダメ!あと5秒以内に起きないと……潜り込むよ?』


『別にいいぞ〜。お前暖かいし。』


『えっ!?……じ、じゃぁ失礼しまーす。うふふ♪』


……………


「いつも通りだな。うん。」


隣の部屋。双子の兄の蒼馬そうまの部屋での妹のすいとのイチャラブは今に始まった事では無いので気にし無い。

これで大体お察しであろうが妹はブラコンである。兄貴に盲目ってわけでは無く俺の事も好きらしいが、あんな感じではない。妹曰く、「黒兄ぃは頼れるお兄ちゃんだけど蒼兄ぃはほっとけ無い」んだそうだ。


まぁ、そんな二人は放って置いて朝飯食おう。



「あー。やっぱ朝は和食が一番だな〜。」


爺臭いなんて言ってくれるな。仕方ないじゃん、日本人だもの。


「クロちゃんは本当に和食が好きね〜。」

「うむ。日本男児として良い事だな。」


さて、僕の前にいるわが両親を紹介しよう。

父の名は朱紫あかし 白継しろつぐ。年齢は42歳だが、ガッチリとした体格を持ちプロレスラーにも見えなくはないが、これでも大手企業の重役に名を連ねる程のおかたなのだ。


続いて母の名は朱紫あかし 紫苑しおん。父とそんなに歳の差は無いはずだが、20代そこそこくらいの美貌を持ち、ポヤポヤ〜っとしていて癒される感じだ。そして母は父の秘書という立場で仕事場でも夫を支えているキャリアウーマンである。


そーんなエリートと言える二人だが、


「うむ、紫苑の作る料理はいつ食べても上手いな。」

「あらあら、あなたったら。ご飯粒ついてますよ。」

そう言いつつ母はちょい、パクっと父のほっぺに着いた粒を取って食べた。

「おぉ、いつもすまんな。わっははは」

「うふふふふふ♪」


……砂糖吐きそう。

登校途中にブラック買ってこ。


「はぁ……」


二人にバレ無いように一人静かにため息を吐く僕でした。



暫くして、 ドタバタドタバタ


あ、やっと動き出した。

洗い物をしながら二階からの物音を聞き、すぐに二人の朝飯の準備をする。

すでに両親は仕事に行っている。母からは「いつもゴメンね」と言われた。二人ともバリバリの会社員で重役だ。その為朝食の片ずけや夕食などは大抵僕の仕事だ。


用意が出来た頃に合わせたように二人が来た。


「やべ!寝過ごした!」

「も〜!黒兄ぃ!なんで起こしてくれなかったの!?」

「そうだ!そうだ!」

「二度寝したバカが何を言っている。」


寝言は寝て言え


一応登校時間にはまだまだ全然余裕はあるのだが、兄貴の場合、登校に時間がかかる為ヤバイかな?


「食べ終わったら流しに置いといて、洗うから。ぜったいにイジるなよ。特に兄貴!」

「「はい」」


以前洗い物くらい、と思って任せたら大惨事になった。以後任せて無い。

さて、準備しよ……


「「行ってきまーす」」

「さっさと行け。遅刻すんなよ。」


2人が家を出たのを見送り、洗い物を済ませ戸締りの確認をし、僕も家を出る。


「さて、今日も退屈し無いだろうな〜。」


桜舞い散る道を1人ごちりながら歩く。


季節は春。


楽しい一年になりそうだ。


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