第六話
新しい幻獣登場です
ギルド会館はほぼ見終えたな。後は、ギルド嬢の話とか3階のクエストについて位だな。これは、後のお楽しみにでもしておこう。この後は、騎士軍が戻った王宮らしい所にでも行ってみるか。無謀な戦闘を引き起こした奴のツラも見てみたいしな。
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どうしよう。来たはいいものの、入れないや。半透明だから、建物を通り抜ける事は出来ないし。何か、新しい半透明○○でも作れないかな?いや、物は試し。神話の中で結構好きだった幻獣。
(こい。フェニックス)
僕が右手を出して願うとフェニックスが現れた。僕はフェニックスの絵を書いていたときはオレンジてはなく黒くしていた。だから、ダークフェニックスだ。
黒いフェニックスを考えていたけどちゃんと黒いフェニックスが現れた。名前はホールだ。ブラックホールから拝借した。
「来い。フェニックス」
フェーーん
フェニックスはフェーーんと叫ぶようだ。まぁ、これは僕の妄想からなった鳴き声だろうけど。
「これからよろしくな。僕はフェニックスである君をホールと名付けるよ。これからもよろしく 」
フェんフェーーん
「頼むよ。作っていきなりだけど乗せくれる?この壁の中に行きたいんだ」
フェんフェん
最初は炎が体に待っていて暑いのかと思ったら全然違かった。ミュートと同じように気持ちよかった。そんな事を考えているともう、中に着いていた。
「ありがとう、ホール。僕は潜入するけど待っててね。そうだ。この王都の人気のない所にフェンリルのミュートって言う僕の仲間でホールの先輩がいるから。1度会っておいてね」
フェんフェん
頷きながら答えてくれた。ホールは、真っ先にミュートがいる筈の方向に向かって行った。仲良くしてくれるといいんだけど。
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僕は中に潜入する前に騎士軍がいつも訓練してるであろう訓練所を見に行く事にした。
ご丁寧にどのに何があるかを書いてある地図があるじゃないか。この先が修練場か。見に行こうかと思ったけど今は皆疲弊し切っているし、誰もいないか。今日は、疲弊させた張本人でも探しますか。
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探していると、騎士軍の隊長らしき人に出会った。その人も、疲弊していた。
「私は今回の結果について報告してくる」
「スイマセン。私達が不甲斐ないせいで。私達の仲間も失ってしまった」
「部下を失ったのは痛いが今回は上も悪い」
どうやら、結構厳しい事になってるらしいな。何か、僕が思っていた騎士と全然違うな。今は、騎士軍の隊長さんに付いて行こ。
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「私はやめろと言ったんです」
「わっ、私は王都の為を思って……」
「戦力差は歴然だと分かっていた筈です」
「王都の騎士軍ならと……」
「王都には魔法を使える者がほぼいないんです。今回の戦闘で数少ない魔法を使える者が死んでしまったんですよ」
「そっ、そんな……」
「貴方が考えもなしに送り出すからです」
「す、すまん」
「もう少し、王として自覚をお持ちください」
結構な修羅場だった。どっちが立場が上なのか分かんないよ。まぁ、王様は反省している事だから頑張ってほしいけど僕には関係ないし。
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中から出て来たのは良かったんだけど、どうしようか。ミュートもホールもいないよ。呼んだら、来るかな?ものは試しで言ってみるか。
「ミューーーーートーーーーー。ホーーーーール。来てくれーーーーー」
期待を込めて言ってるみると何とミュートもホールも来てくれたのだ。ミュートもホールも仲良くしてくれている様だ。
「さて、今日は夜も遅くなってきたしミュートがいて所で朝になるまで待とうか。ミュート乗るからよろしくね。ホールも行くよ」
ウォーん
フェーん
今日は僕とミュートとホールと一緒と丸まって寝た。何か、あっと言う間だったな。