犯人不明、探偵不在
こんなものは推理小説とはいいません。
それでも分けるなら推理小説になってしまう。
こんなトリックはいくらでも既出ネタがあります。
うっかり目覚めて眠れなくなった、夜明けの暇つぶしなのです。
あ、それからPCで読むことを推奨します。
頭も心もやわらかくして、ご一読をよろしくお願いします。
犯行現場というのにはじめて出会った
人殺しだ!正直かなり嬉しくない。
はぁ、まぁ、まず容疑者など上げてみよう。
高札寺 健。彼は私の同僚で、仲が良い友人。
札正寺 犬。彼は犬の名の割りに嫌われ者。恋人。
寺さっちゃん。名前を忘れてしまった。女性。
動かぬ証拠などあればいいが特になく、
機会があれば君も真相解明に挑戦してほしい。
はじめてミステリ小説を読むような人も大歓迎。
恋をはじめたばかりなのに。
愛を感じた事もないのに。
関係ないか、つまらない事をいって申し訳ない
係り結び並に日常生活に関わりのない、
にもかかわらず眼前にある殺害現場、
おぉ、神よなんて嘆けばいいのか、
けいけんな信者でもない私が祈っても、まぁ
るい痕もないし、効果は薄かろう。
嫉妬されるばかりの人生である。
妬みなどあまり抱かないタイプの私だが、
死体をみてはじめて"ソレ"を感じた。
亡骸というものにではなく犯人に。
時間さえ撒き戻せるなら私が先に犯人を殺したい。
刻は戻らないものだけど。
はぁ、と私は再びため息をついてしまう。
明るい性格が自慢の私だったのだけどな。
けじめくらいはつけておこう。
方法は…思いつかないけれど。
未だこの事件の全貌をちっとも話せていなかった。
明らかになっているのは、
死んだ後に暴行を加えられていないこと、
体裁を繕うように犯行後片付けられた部屋
はくだくとした意識の中でみた白いシャツ。
私は犯人でない事。