* ルービックキューブ全て揃えるまで出れない部屋
「今回は何の部屋?」
「えーと、全部揃えたらいいみたいだよ」
目の前には10個のぐちゃぐちゃのルービックキューブ。
「これを全部揃えるの? 大変だ……」
「望は揃えられるの?」
「えっと、その、多分無理」
「だよね」
おお。辛辣。冷たい。いつもだけど。
そういうところも好きだけど!!
「安心して。私が全部やるから」
そういうとアズサはルービックキューブを手に取り揃え始めた。
「お、もう一面揃った!」
「ここまではまあ簡単だよ」
アズサはガチャガチャとルービックキューブキューブを回していく。
面が揃ったと思ったら崩して、崩れたと思ったら揃っている。
何をしているのかさっぱりわからないが、どんどん整っていく。
「これで完成」
あっという間に一つ揃えてしまう。
「はやいね!」
「慣れてるから」
そうしてアズサは次々と揃えていく。
だが五つ目のキューブを揃えている時だった。
「あー、駄目だ。難しい!」
ルービックキューブを放り出した。
先ほどからなかなかうまくいかないらしく、ついに投げ出してしまった。
「この量だとだんだん頭がまわんなくなってくるからさ……」
疲れてしまったようだ。
私はアズサの真後ろに座って後ろから抱きしめる。
「癒してあげる!」
「ありがとう。もうちょっと頑張れるかも」
結局、わからなかったキューブは後回しにした。
時間をおいたおかげでスルスルと揃い、無事部屋から出ることが出来た。




