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〇〇しないと出れない50の部屋に閉じ込められた百合カップル  作者: 橘スミレ
望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子(完結済)

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〇 二人で協力して元素周期表の1〜118番を覚えるまで出れない部屋

「今度は何?」

「んーと……は? ついに頭がおかしくなったか?」


 お題は元素周期表を覚えろということだった。

 なんだそれ。本気でやめてくれ。頭がパンクすると言ってるだろう。


「頑張ろっか、望」

「え、ごめん。無理」

「そんなこと言わずにさ!」


 無理を言わないでほしい。私が覚えてるのはほんのわずか。


「すいへーりーべーぼくのふね」


 ここまでである。


「おー、これは中々重症だねぇ」


 アズサはしばらく腕を組んで悩んでいた。

 顔を上げてこちらを見て言う。


「とりあえず、36番まで覚えようか」

「あと26も!」

「ここまでは基礎知識だから、さ」


 基礎知識なんて酷いこと言わないでほしい。

 私は基礎の「き」の字もできないのだ。そんな人間に「そ」を求めないでもらいたい。


「……ちなみにアズサはどれくらい覚えているの?」

「えー、秘密!」

「なら覚えない」

「もう、教えるから。私は86番くらいまでならわかるよ」

「ならなんで」

「基礎知識だから」


 こんなの、基礎の濫用だ!

 そう文句を言いつつも暗記に励む。

 あの歌の続きも教えてもらった。


「すいへーりーべーぼくのふね。ななまがりしっぷすくらーくか。かっかばくろまんてつこにどあがげあっせんぶるく」

「なんか……歌ってる時だけ馬鹿っぽく見える」

「酷い」


 結局その歌を使って頑張って覚えて部屋を出た。

 アズサに褒めてもらえた。嬉しい。

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