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〇〇しないと出れない50の部屋に閉じ込められた百合カップル  作者: 橘スミレ
望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子(完結済)

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♡ 十分間ケーキバースごっこするまで出れない部屋

 ──ケーキバースとは──


 「ケーキ」「フォーク」「その他」の三種類の体質を持つ人がいるという特殊設定です。韓国の二次創作BL発祥です。主にBL界隈で使われますが、GLやNL(HL)でも使われます。


 ケーキは先天的にフォークにとって全身が甘い人間です。涙や血まで甘いです。


 フォークは通常の味覚がない人間です。ケーキの人間のみを極上の食事として食べることができます。


 よくカニバリズムと絡めて使われます。今回はハッピーエンドを目指すのでカニバリズム要素はありません。血は出ません。




「またバース系だよ」

「今度はケーキバースだって」


 ケーキバースごっこと言われても何をすればいいのだろう。


「望ってすぐに泣ける?」

「そんな特殊な能力持ってないよ」

「なら私がケーキをするね。望はフォークをしてほしいな」


 アズサは何を考えているのだろう。泣けるって……まさか。


「泣けたよ。ほら、お腹空いたでしょ? 私の涙、食べていいよ」


 器用なことだ。この数秒の間で泣けてしまうんだもの。

 アズサの泣き顔はすごく美しくて、見惚れてしまいそうだ。


「ありがとうね。じゃあ、いただきます」

「どうぞ!」


 私はアズサの頬から涙を拭い取り、舐めた。しょっぱい。

 でもケーキバースの世界のフォークが感じることは違う。


「とっても甘い。美味しいよ。ありがとうね」


 そうやってしばらく涙を舐めていた。

 最終的にはアズサの頬から直接舐め取っていた。


「何だかくすぐったいな」

「指で取った方がいい?」

「いいや。今の方が沢山食べれるでしょ?」

「それはそう。とっても甘くて美味しい。シロップみたいだよ」


 そうしてアズサと甘いひとときを過ごした。

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