表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〇〇しないと出れない50の部屋に閉じ込められた百合カップル  作者: 橘スミレ
望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子(完結済)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/66

〇 お互いの誕生日の星座に使われている星全部覚えるまで出れない部屋

「今度は何の部屋?」

「暗記だね」


 暗記……きらい。

 覚えるのは苦手だし、覚えられなくてアズサに迷惑をかけてしまう。


 だから嫌い。


「お互いの誕生日の星座だって。望はてんびん座だよね」

「そう。アズサはおひつじ座?」

「そうだよ。大丈夫、4つだけだから」

「……頑張る」


 私はアズサに星座と星の名前が書いてある用紙をもらった。

 おひつじ座に使われているのは「ハマル」「シェラタン」「メサルティム」「ボタイン」の4つ。

 あれ、意外と少ない。これならできるかもしれない。


「ハマル。ハマル。ハマル……これどうやったら羊に見えたんだろ」


 昔の人はこれが羊に見えるくらい暇だったのか、それとも本気で羊に見えたのか、都合が良かったのか。駄目だ、さっぱりわからない。


「そういえばアズサの方はどうなのだろう」


 たしか私の星座、てんびん座は6つの星が使われてたはずだ。

 これがサソリ座とかになればもっと多かったのかと思うと本当に良かったと思う。


「アズサーどう?」

「もう完璧に覚えたよ」

「すごい!

「望は?」

「半分くらい」


 やっぱりアズサはすごい。


 私が卑屈になれないほど優れている。

 どんなに頑張っても手が届くことのないから素直にすごいと思える。


「あと半分頑張りな」


 こんな素晴らしい人材をこんなところで殺すわけにはいかない。

 私は頑張って残り半分も覚えて、満点合格で次の部屋へ向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ