♡ お互いをイメージしたゼリーを作るまで出れない部屋
「なんだか甘い匂いがするー!」
「ゼリーを作るんだってさ」
お互いをイメージしたゼリーを作る、というのが今回のお題らしい。
お互いをイメージした香水があったような、ネタ被りなような。
でも、アズサのことをよく考えれて、そのまま伝えられるからいいか。
私たちはすぐにつくりはじめた。
「えっと、アズサのイメージは……かっこいい、かな」
だがかっこいいゼリーは思いつかなかったので没。
「あとは、おしゃれだな」
おしゃれなゼリー。レシピを探っているとこんなのを見つけた。
桜ゼリー。透明なゼリーの中に桜の塩漬けが入っていて綺麗でおしゃれだ。
これはアズサにピッタリだ。
レシピと格闘しながらなんとか作ることができた。
意外と難しかったが、なんとか見て食べれるくらいにはなった。
「アズサ! できたよ」
「おお、素敵だね。ねえ、私のどういうところをイメージしたの?」
改めて問われると少し照れくさい。
「……おしゃれなところをイメージした」
「それは嬉しい」
「アズサはどんなの作ったの?」
「私はイチゴのだよ」
アズサが見せてくれた。
牛乳とイチゴのゼリーは薄紅色ですごく可愛い。
「やっぱり望は可愛いからね」
「ありがとうね。アズサも可愛い! おしゃれで可愛いアズサが大好き!」
「私も望のこと大好きだよ」
こうやって好きを伝え合えるのが嬉しくて、私たちはずっとこうやって好きを伝え合っていた。




