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〇〇しないと出れない50の部屋に閉じ込められた百合カップル  作者: 橘スミレ
望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子(完結済)

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32/66

◻︎ お互いにネクタイを締めてあげるまで出れない部屋

 ──前の部屋のあらすじ──


 男装しないと出れない部屋。


 スーツに着替えたけどネクタイだけない!






「なるほど」

「そういうことか」


 それがお題を見て最初の感想だった。

 ネクタイがなかったのはこれをさせるためか。


「ちなみにだけど、望。ネクタイの結び方わかる?」

「わからない」

「やっぱりね」


 呆れられた気がする。


「まずは私がやってあげる」


 アズサがネクタイを一本選んでこちらにくる。


「ここを持って、こうすると結べる」


 アズサが簡単に教えてくれる。だが半分も頭に入らない。だって。


「なんか……新婚の夫婦みたいだね」

「……馬鹿じゃないの?」


 照れている。可愛い。


「想像したの? 結婚して一緒の家に住んでいる私たちのことを想像したの?」

「ちょっと。でも、できないでしょ」

「海外に行けば」

「望、英語のテストの点数言える?」

「頑張ります」


 なかなか厳しいことを言ってくる。でもアズサとの結婚のためなら英語も頑張れる気がする。

 ここから出たら頑張ろうと思う。たぶん。


「ほらほら、私のも結んでよ」


 アズサにネクタイを渡される。

 一応頑張ってみるが、なかなかうまくいかない。


「難しい」


 どう頑張っても結び目ができない。蝶々結びもできない人間には難しすぎると思うんだ。


「どうしたものかね。あ、こんなのあったよ」


 アズサが見つけてきたのはループタイだった。これなら結ぶ必要もない。

 アズサの首にかけ、締める。


「やっぱりアズサはなんでも似合うね」

「望もね」


 私たちはなんとか部屋を出た。

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