♡ 床ドンするまで出れない部屋
「床ドンしろってさ」
アズサがいう。こんなお題なので床がやわらかい素材のものになっている。部屋さん優しい。
前に似たようなお題があった気がする。壁ドンしろとかいうお題があった。
その時は私が壁ドンしたはずだ。
「今度は私がするからね」
私はあっという間に床に押し倒されてしまった。
思った以上に顔が近くて緊張する。
「愛してるよ、望。私がここから連れ出してあげるからね」
からのイケメン発言。カッコ良すぎる。これは惚れ直してしまう。
そしてやはり私は何かをするよりもされる方が好きらしい。
かっこいいアズサを見るのが好きらしい。心臓の音がこんなにうるさいのだから間違いない。
私が動けないでいると、アズサはすっと私の上からのき、床に倒れ込んだ。
「あー! めちゃ恥ずかしい。緊張した。穴があったら頭から突っ込むよ」
可愛さを爆発させといて急に可愛くなる。ギャップまで完璧とか聞いてない。
「アズサは可愛いね。私も愛してるよ」
せっかくの機会なので私も言ってみた。
するとアズサは顔を真っ赤にした。可愛い。
「せっかく私がかっこよく決めたのに、望がやったら負けちゃうじゃない」
そう言っても嬉しそうなのは隠せていない。
「アズサがどう思おうと私はアズサが一番可愛くて一番かっこいいと思うよ」
「だからそういうところだってば!」
アズサに不満を言われながらも悪い気はしない。
だって私の愛が届いているということだから。




