♡ お互いの嫌いなところを十個いうまで出れない部屋
「今度はなーに?」
「え? 無理なのだけど」
アズサが以上に驚いている。だが看板を見ると納得した。これは無理だ。
「……お互いの嫌いなところ10個いうまで出れない部屋」
これは出ない方が幸せなのでは? そう思ってしまった。
解決方法を考えながら部屋中をぐるぐると回っているとアズサが何か思いついたようだ。
「私からいうね、望」
一、可愛すぎるところ
二、天然すぎるところ
三、ときどき他の人を頼るところ
四、交友関係が広すぎるところ
五、勇気がありすぎるところ
六、いつも力があまってるところ
七、苦手なものは食べないところ
八、マイペースすぎるところ
九、素直すぎるところ
十、私を愛しすぎるところ
「でもそういう嫌なところも含めて望が好きだよ」
なるほど。これなら私もできる。
一、賢すぎるところ
二、モテすぎなところ
三、頼りやすすぎるところ
四、頑張りすぎるところ
五、他の人にも優しいところ
六、かっこよすぎるところ
七、私を甘やかしすぎるところ
八、真面目すぎるところ
九、料理が上手すぎるところ
十、私を好きすぎるところ
「ま、こういうところも含めてアズサがだーいすきだけどね」
「よかった。あ、でも嫌な事があったらちゃんと声に出す事。約束よ」
「はーい」
二人は仲良く部屋を出た。




