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駄目(俺+魔女)  作者: モンチャン
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83 頑張り屋-3

頑張り屋-3



米国企業との正式な受注が決まり、受注後のセレモニーもやるらしい。


再び、ナオミは、スマホやタブレットにデータを入れて、準備を始めた。


受注に関する事は、当社の役員会議室で行われ、営業が全て段取りをするので、ナオミの出番はない。



ナオミにお呼びが掛かったのは、受注後のパーティーである。

またまた懲りずに、実施日は平日の金曜日の午後である。


姉貴も通訳に呼ばれた様で、廊下を歩いている時に、バッタリと出会って話を聞かされた。

総務部の姉貴としては、うちの会社側は殆ど俺の身内が出席する釣りの件がなければ、通訳などやりたくなかったのにとぼやいていた。

釣りの時は、自分も旅行気分で遊んでやると息巻いていたので、義理の兄貴も大変そうである。



前回と同じく、午前中で設計の仕事を終わらせ、そのまま、以前当社が施工したホテルの会場に行く予定にしておいた。

また、オヤジとオフクロとナオミは会社代表のグループらしく、オヤジも何も言っていなかったので朝から堅苦しく背広で出勤した。



オヤジは、この日の午前中も「在宅」でテレビ会議とかで仕事をしていたらしい。

今回は3人でホテルに向かった。

運転手は当然、オフクロである。



俺は、早めにホテルに着いて、優雅に喫茶でコーヒーを飲んでいた。

コーヒーを半分くらい飲んだところで、スマホが鳴った。

オヤジからだった。

「もうすぐホテルに着くから、エントランスで待っていろ! 」

それで電話は切れた。



コーヒーが半分以上残っていたが、仕方がないのでエントランスに行ってみた。

丁度うちの車が到着したところで、オフクロはオヤジやナオミとサッサと車を降り、駐車場への運転は、ヤッパリ俺であった。




ガックリしながら、コーヒー半分、勿体なかったな、などと思いながら、ホテルの駐車場から会場に向かう。

今日も取り敢えず、ホテルのロビーに行ってみた。

丁度ホテルに着いた上司の設計部長や設計を統括する設計本部長もいた。


オヤジ達を探してみると、今回もホテルの喫茶に行っている様である ・・・ 俺のコーヒー ・・・ 俺って、シミッタレである。


ホテルのロビーで従兄弟のつよしに会った。

今回は、美智子も一緒だった。


以前のパーティーの様にドレスではなく、ナオミと同じ様なパンツスーツだった。


「あれ? ミッちゃんは今日、なんで来たの? 」

俺が美智子に聞いてみた。


「通訳だって ・・・ 」


「どこの部署の? 」


「設計部って言ってた。」


近くにいた設計本部長に直接聞いてみた。

「今日の通訳は、つよしの奥さんの美智子にしたんですか? 」


本部長。

「そうだよ。 それと、ナオミちゃんも引っ張り込む事に決定している。」


「え? ナオミも? 」


「通訳の仕事として、英語で書かれたプロット図の日本語変換もしてもらおうと思ってるんだ。」


美智子。

「えへへへへ。 お兄ちゃんが仕事でいない間に、お姉ちゃんと建築の勉強してるんだ。」

そう言って偉そうに胸を張った。


それで会社から家に帰ると、ナオミに質問攻めを喰らうのか ・・・?


本部長。

「宜しく頼むぞ! 教育担当! 」


「は、はい。」

設計本部長はオヤジの先輩で、結婚する時、俺の爺さんに仲人を頼んだ人で、小さい頃から俺の事を知っている「逆らえない人」である。

俺の事も、ナオミの事もよく知っていて、その頃遊びに来ていた美智子の事も知っている人である。

会社の中で他に人がいないと、「ゆたか~! 」と大きな声で呼ばれてしまう。


オヤジと一緒で、技術の習得が大好き、、と言うより「趣味」なのだと思う ・・・



その所為?で、以前の様に土日に俺んちで、ナオミと美智子の勉強会が開かれる事になった。

講師はオヤジで、生徒は4人 ・・・ ?

ナオミと、美智子、 そこまでは良いとして、後の二人は俺とつよし。

オヤジ、ナオミと美智子には優しいが、俺とつよしには、当然厳しい。

聞かれたくないな、と思う内容に限って、俺やつよしに質問が飛ぶ。



何故こんな事になったのか?

設計本部長が、ナオミと美智子の建築に関する知識のレベルを確認すると言い出したからである。

英語で書かれたプロット図の日本語変換の仕事を担当させるのだから、当然なのだが ・・・

普通の通訳ではなく、建築関係の知識が必要なのである ・・・ 勿論、英語の ・・・


バイト料も、結構な金額らしい ・・・ 羨ましい ・・・


平日は、ナオミと美智子の二人で勉強しているらしいが、オヤジが在宅での仕事を増やし、二人に教えているらしい。

その集大成?が、土日に行われる勉強会である。



平日の美智子一人の時はオヤツくらいらしいが、土日はつよしと美智子の二人でやってくる。

気を遣って、沢山の料理を持ってくる。

勉強会は午前と午後の二部制で、夜は夕食という飲み会になる。

丁度、その時間になると叔父さん夫婦もやって来て、大宴会となるのはいつものパターンである。

日曜日は夕食を食べないで帰宅するが、土曜日は、タップリ酔った美智子とシラフのつよし、それと叔父さん夫婦もうちにお泊まりである。

翌日の朝食を食べると、叔父さん夫婦は帰っていくが ・・・



ナオミは二番目の魔女、美智子は二番目の鬼女、多分、身体の構造は一緒の様である。

その証拠に、俺とナオミの様に、日曜日の朝につよしと美智子はシャワーを浴びている。

ナオミに俺の愛のストックが必要な様に、美智子にもつよしの愛のストックが必要で、夜中にタップリと愛の補充を行っているらしい。



設計本部長はオヤジの先輩だが、良きライバルの様である。

設計本部長がナオミと美智子のレベルを確認すると知ったオヤジが、意地になってナオミと美智子に教え込んだのである。

つよしは「良い勉強になる」と言っていたが、顔を見ると悔し紛れの発言だと思う。




そんなこんなで、本社の設計本部長室で、ナオミと美智子のレベル測定が行われた。

お勉強大好きな二人、尚且つ、恐ろしい程の記憶力。

本部長が予定していた設問は簡単に回答され、出す問題が無くなったので一級建築士に出る様なものまで質問したらしい。

二人とも全てアッサリと回答し、本部長によるレベル測定が終了した。


後で本部長から俺とつよしが呼び出されて聞かれたが、オヤジがナオミと美智子に勉強させていたのを知った本部長は、思いっ切り二人の出来の良さに納得していた。


こんな訳で、ナオミと美智子の二人は、設計部で英語で書かれたプロット図の日本語変換の仕事を担当させる事が決まったのである。




ただ、二人が本社に行った時、付添がいた ・・・ 俺のオフクロである。


オフクロは、ナオミと美智子の三人で、終業時間まで会社のロビーで待っていた。

オフクロが、オヤジと俺とつよしを就業時間後にロビーに呼び出したのである。


オフクロ。

「もう一人来るから、待ててね! 」


そう言うので、みんなで待っていたら設計本部長が現れた。


「さあ、行くよ! 」

オフクロの指示で本社を出ると、駅の方ではない方向に歩き出した。

着いたところは、俺が弁当を持ってこない時に昼飯を食べる焼き鳥屋さんである。


お店の扉を開けると店のご主人が言った。

「めぐみちゃん、 いらっしゃい! 」


めぐみちゃん、いや、オフクロが先頭に立って店の奥の大きい個室に入っていった。

オフクロ、一言。

「久し振りだわ~~! 」


金曜日の夜である。

シッカリ予約していた様で、人数分の蒸しタオルとお通しが並べられた。


俺とつよし以外、大盛り上がりの大宴会となった。

チョット遅れて一人増えた ・・・ 設計本部長の奥さんである。

オフクロの昔話によると、本部長夫婦とオヤジ夫婦の四人で、この店で結構飲んでいたらしい。

それに ・・・ オフクロは学生の時にバイトで、この店で働いていたそうだ。

今はビルになっている焼き鳥屋さんではあるが、当時は木造の2階建てだったらしい。


全員、顔見知りの大宴会は夜遅くまで続いた。



何故、下戸の俺とつよしが呼ばれたのか?

焼き鳥の全種類を食べきった宴会が終わってから、その理由が分かった。

オフクロは、ナオミと美智子を乗せて車で本社に来た。

つよしは、前の日にオフクロから言われて、会社に車で来させられたのである。


要は、帰りの運転手の確保である。


つよしは美智子と本部長夫婦を乗せて、俺はオヤジ、オフクロとナオミを乗せて帰る事となった。

つよしの家は本部長の家と同じ方向なので、最初からオフクロの思惑通りである。





そんな事を思い出しながら無駄話をしている間に、うちの会社の偉いさんから、会場に入り始めた。

オマケだから最後でいいやと思っていたら、今日も知り合いから声が掛かった。

いつも、米国企業側の担当者で、ジムで一緒に運動している仲の良いビルとジョージである。


例によって、俺は一生懸命英語で話し掛ける。

しかし、ビルとジョージは流暢な日本語で返してくる。


笑いながらつよしが俺の肩を叩いて言った。

「兄貴、日本語で大丈夫だよ。」


四人で笑いながら、会場に入っていった。

今日は、会場に入る順番はないらしい。


仲良く、4人で会場に入った。

ビルとジョージは格闘技に興味があり、つよしは完全にヒーローになっていた。

ただ、盛り上がり過ぎて日本語から英語になってしまい、美智子が通訳として助っ人に入った。



今回は米国企業の代表が最初に挨拶。

例の釣り好きのオヤジである。

通訳は要らない ・・・ 一人で英語と日本語を使いこなした ・・・ 流石である。


続いて、うちの会社の社長が日本語で挨拶し、秘書のおねえさんが英語で通訳していた。


うちの会社の出たがりの重役連中2人は、話が長くて不評だったのか、次はうちのオヤジが話し出した。

通訳はオフクロである。

話をするのかと思ったら、パーティーの始まりの、乾杯だけでオフクロの出番はなかった。



ナオミは何処にいるのかなと思ったら、設計本部長の通訳をしていた。


今日も、仕事なのでパンツスーツであるが、前回よりはカジュアルである。

でも、ヤッパリ可愛いし、この会場で一番の美人でもある ・・・ 夫の欲目かな?



そんな感じで、立食のパーティーの始まりである。



今回も下々の連中と、タダ飯をいただく。

前回と同じく、美味しい ・・・ お金が掛かっているんだな ・・・



今回も仲間うちで集まってしまうと思ったら、みんな頑張って米国企業の人達と話をしている。

そう言えば、パーティーの出席者に対して、事前に社内メールがあって、「積極的にお客さんと話をしろ」 との業務命令があった。


そんな訳で、ナオミだけでなく美智子も通訳に引っ張り出されていたのである。

残念ながら通訳の人数は足りず、偉いさんのサポートをする為、若手はスマホのアプリで頑張っていた。

頑張ってはいるが、折角なのか米国企業のお姉さん達に話し掛けている若手が多い様に見える。


オフクロはオヤジの、ナオミは設計本部長、姉貴は旦那と営業担当者、美智子はつよし、 みんな忙しそうである。



こんなに沢山の人がいるのに、俺は一人 ・・・

大都会の中で孤独を感じる、というのはこんな感じなのかと、ウーロン茶の氷入りのグラスを持って、会場の隅のソファーに座って目を閉じた。


オヤジやオフクロと暮らしているが、ナオミが一緒になってくれなかったら、俺はどうしていただろう?

こんなパーティーなら、コッソリ抜け出してどこかに行っちゃっていたかな?

どこかと言っても、ジムに運動しに行くくらいかな? 

・・・ 自分で考えても、そうだったら寂しいな ・・・

俺の友達って、バーベルやトレーニングマシンなのかな ・・・ 悲しい ・・・


椅子に座り直して、涙がこぼれないように上を向いた。

・・・ 「上を向いて歩こう」の曲を口ずさみそうになった。



いきなり、隣に誰かが座った。

ついでに、俺の頭に拳骨が ・・・

「若いもんが、椅子に座って寛いでいるんじゃないよ! 」

俺とは性格が真逆のオフクロだった。

豪快なオフクロから繊細な神経の俺が、どうして生まれたのだろう?

そう考える暇もなく、オフクロにハッパを掛けられた。

「暇そうにしていたり、仕事の話に飽きたお偉いさんの相手をしておいで! 」


俺が立ち上がると、繊細な神経などの欠片も無いオヤジが椅子に座った。


思わず思った ・・・ 俺は拾われてきた子供かも知れない ・・・

心の声の筈だったが、少し漏れたのか、オヤジに蹴飛ばされた。



渋々、会場を回る。


いきなり、俺を呼ぶダミ声が ・・・ 「ユタカ!!! 」

少し、イントネーションが ・・・ 日本語では無い?

声の主は、米国企業のトップの J・J・J 、「ジョン・J・ジョンソン」オジサンだった。

確かに、顔に「仕事の話は飽きた」と書いてある。


ぶっとい腕を俺の首に回され、俺は逃げる事は出来ない状況となった。

そのまま、オードブルや飲み物が沢山置かれたテーブルに連れていかれ、釣りの話が始まった。

二人で、流暢な日本語で話し出した ・・・ 俺も?


「良いところは見つかったか? 」


「日光の近くに湖があります。」


「日光はもういい。 何回も連れていかれた。」


「その先の中禅寺湖ってところも? 」


「そんなところがあるのか? いつもキンキラキンの神社で終わりなんだよ。」


「老舗のホテルもありますから、ノンビリとフライフィッシングが楽しめますよ。」


「どんなところだい?」


俺は周りを見渡すと、ナオミがいた ・・・ 元、俺のチョット大きめのショルダーバッグを提げている。


「ナオミ! 」

呼んだら、ナオミも仕事の話に飽きていたのか、直ぐに俺のところにやって来た。

「タブレット、持ってる? 」


「うん。」

そう言って、ナオミはショルダーバッグからタブレットを出した。


「今度の釣行は、中禅寺湖にしようと思うんだけど。」

そう俺が言うと、鮮やかな手つきでタブレットを操作して、中禅寺湖を画面に出した。


釣り場の状況、対象魚、釣れているフライ 等々 ・・・

ナオミが画面を変えながら英語で説明する。


釣りの話とウエイトトレーニングの話なら、英語でも良く分かる ・・・ 俺って凄いのかな?


JJJオジサン、食い入る様に画面を見た。

「素晴らしい! 」

「郷に入っては郷に従え」が座右の銘のJJJオジサン、感嘆の言葉も日本語だった。


ついでに、老舗ホテルの説明もナオミがし始めた。

ナオミは流暢な英語で話し、JJJオジサンは流暢な日本語で返していた。

当事者の二人は不思議に思っていないようだが、傍目からは訳が分からない場面である。

最後に気が付いた二人が大笑いしていたので、問題は無いのだろう。


お蔭でナオミとJJJオジサンも仲良しになり、側にいたJJJオジサンの奥さんと4人で記念撮影?をした。


場所は決定で良さそうなので、後は日程である。

早めにJJJオジサンから連絡をもらうことにして、今回の楽しい打ち合わせは終了した。



時間となり、和やかなパーティーは終了となった。

ナオミはJJJオジサンの奥さんにも気に入られ、おうちに招待されていた。

後で話を聞いたら、日本のマンションと米国の豪邸の両方らしい。




前回と同じく駐車場から車を出すのは俺の仕事である。


良い気分になった酔っ払い3人を乗せ、パーティー会場のホテルから帰る事になった。

オフクロはオヤジと一緒に飲んでいた様だが、ナオミはJJJオジサン夫婦と意気投合して、がぶ飲みをしていたらしい。

設計本部長の通訳をしていた時は、飲んでいない筈。

必ず元を取る! わが妻、ナオミの信条である。




自宅に着いて、ご機嫌で車から降りる3人。

駐車場に入れるのは、いつも俺 ・・・ みんな飲んでいるので仕方がないが ・・・


お蔭で、車庫入ればっかり上手になる ・・・



いつもの様にリビングでコーヒータイムと思ったら、飲み足りなかったのか宴会の続き?


ナオミ、サッサッと酒の肴を用意する。


何故、俺の家の冷蔵庫が大きいのかよく分かった。

突然?の飲み会の為だ。


飲み物を用意するのはオフクロである。

親娘二人、絶妙な連係プレーである ・・・ こういう時は動きにヨドミがない ・・・


もう一人の酔っぱらい(オヤジ)は、リビングで新聞を読んでいる ・・・ まあ、手伝っても足手まといになるだけである。


本当に、アっという間に5種類くらいの料理の皿が並ぶ。

間違いなく、「下処理」済みの筈だ。


俺の嫁の筈だが、ナオミはオヤジとオフクロの娘以上である。


俺以外の3人が仲良く乾杯して、私的2次会の始まりである。

少し遅れて、俺もペリエをグラスに注いだ ・・・ 普通の炭酸水でも良いのだが、俺だって少しは ・・・



オヤジ。

「みんな、ご苦労さん。 今回もナオミの通訳はプロ級だな。 また、必要な時に宜しくね。」


ナオミ。

「はい。 でも、設計本部長から依頼がありそうなので  ・・・ 」


オヤジ。

「くそ! 先を越されたか?」

どう考えても、それは俺の台詞だと思う ・・・


オフクロ。

「旅行の行き先は決まったの? 」

目的は釣りなのだが、オフクロにとっては旅行である。


ナオミ。

「釣りの行き先は、日光の中禅寺湖。」

ナオミ、「旅行先」とは言わない。


オヤジ。

「日程は?」


ナオミ。

「釣りに行く1ヶ月前には連絡をくれるって。」

流石JJJオジサン、こちらの事も考えてくれている。


仕事の話?はこのくらいで、いつもの様に雑多な話題で盛り上がって、宴会という名の2次会が過ぎていく。



酒の肴が無くなったところで、いつもの様にリビングでコーヒータイム。


オヤジが淹れてくれたコーヒーにナオミのクッキー。

オヤジがコーヒーの用意をしている間に、オフクロとナオミが宴会の後片付け ・・・ 毎度の事なので手際が良く、直ぐに片付けが終わる。



コーヒータイムなのだが、宴会の続きである ・・・ 飲み物がコーヒーに代わっただけである。



酒に酔っていない、いや、下戸で酒が飲めない俺が先に風呂に入る。

続いて、酔っ払いのオヤジとオフクロの二人。

飲んでいるので一緒に風呂に入るとの事であるが、オフクロのはしゃぐ声が聞こえる ・・・ まあ、俺にとってはどうでも良いのであるが ・・・


楽しそうにシャワーが終わった二人と、新聞を読んでいた俺に、ナオミが ・・・

「は~い! みんなお風呂が終わったんだから歯磨きしてね! 」


いつもの様に、ナオミが酔っ払ったオフクロに代わって、みんなを仕切る。


オフクロとオヤジと一緒に歯磨きをする。

俺は、2階の洗面で歯磨きをした。


みんなが寝室にいなくなると、洗濯機の段取りをして、ナオミもシャワーでお風呂は終了。

ナオミ、シャワーを使いながら歯磨きも終了 ・・・ シッカリ、歯間ブラシも忘れない。



俺がベッドで待っていると、バスタオルを巻いたナオミが部屋に入ってきた。


「あれ? 着ていたものは? 」


「全部、洗濯機に入れちゃった。 あはははは ・・・ 」


ナオミ、近頃はオヤジやオフクロの前でもバスタオルを巻いたままで歩き回る。

以前は、オヤジも困った様に目を逸らしていたが、「慣れ」というのは恐ろしいもので、誰も何とも思わなくなった。


一応、俺、言ってみた。

「オヤジの前でバスタオルが外れたら、どうするんだ?」


ナオミ、笑いながら ・・・

「大丈夫だよ、 ほら ・・・ 」

そう言って、その場でジャンプをしだした。


大きく大きい胸が揺れるが、バスタオルは外れない ・・・ ???


「あはははは ・・・ どうだ! 」

アルコールが残っているのか、ナオミが勝ち誇って胸を張る。


ナオミ、一歩踏み出した。

その途端、バスタオルが外れた。


俺、てっきり魔法で止めているのだと思ったら、普通にバスタオルの端を挟んでいるだけだった。


プリンと、いや、ブリンと重そうな大きいオッパイが跳ね上がる ・・・ バスタオルの重圧から解放されて ・・・ 俺のものなのだが、凄い。


ナオミ、慌てる素振りも無く、タオルを拾って、裸のままベッドの俺の隣に座る。


「ねえ ・・・ 今日、私、頑張ったんだよ。」


「うん。偉かったね。」

でも、心の中で思った ・・・ バイト料もらっているんだよね? 


「え? 何て言ったの? 」

近頃、俺の心の声、漏れやすいみたい ・・・


「ううん。 何でもないよ。 それより、ご褒美をあげようかな ・・・ 」


「わたし、これが良いな ・・・ 」

そう言ってナオミは目を閉じて唇を ・・・


勿論、俺はナオミを抱き締めてキスをした ・・・ サービス?で舌も入れてあげた。


そのままナオミをベッドの上に押し倒し、オッパイを揉みながらナオミの全てに唇を這わせた ・・・ いつも通り「美味しい」、「匂いも素敵」。


ナオミのアソコ、ツルツルのまま。

「あれ? ツルツルのままだね?」


「ジムで着る水着を買ったんだけど、おかあさんが選んだから結構ハイレグなのよね。 それで、今も処理をしてるの。」

「・・・ ねえ? ・・・ 聞いてる?」


「う、うん。」 ・・・ 俺、空返事である。

俺、ナオミのアソコを舐めようとして、聞いていなかった。

勿論、直ぐに舐めて ・・・ 舌を入れた ・・・


「あ~ん、 そっちにもご褒美? ・・・ 」

ナオミが我慢出来なくなって、俺にしがみつく。


仕上げに、バインバインの先っぽを軽く噛む。

「う”ん!!」

もう、これで、準備完了 ・・・ って、イッチャってるかな?



当然、もっとナオミの好きな「ご褒美」をアソコに ・・・








蛇足


普段は、「前・後ろ・前」の3回です。

ご褒美の時は、「前・後ろ・右・左・前」の5回です。

大体、それぞれ20~30分で、ラストはタップリとネチっこく? ・・・

ナオミが、思いっ切り満足しきるまで ・・・


二人揃って、頑張り屋?である。




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