75 その後の後(あと)の10
今回もしつこく、ナオミ達が沖縄にいる間は、サービス部分を多くしています・・・?
その後の後の10
朝、何故かスマホの目覚ましより早く目が覚めた。
久々に、ナオミの寝顔が見たかったのかもしれない。
可愛い。
少し日焼けして黒くなっているけど ・・・ 抜群に可愛い。
可愛いと言うと、美智子の方が可愛いと言われるが、両方を知っている俺。
つよしは美智子の方が可愛いと言うだろうが、そんなことはない。
俺と一緒にいる時のナオミを知っているのは俺だけだ。
他の奴らに見せてたまるものか ・・・ 俺のナオミは世界で一番可愛いんだから。
寝る時は、リラックスしたいので少しヨレヨレのTシャツを着ている。
ナオミの首元を見ると少し開いた首元から水着の跡が見えた。
思わず指で襟を引っ張ってしまった。
胸の日焼けしていない色白の部分が見えた。
でも、ナオミは起きない。
よし、もう少し引っ張っちゃおうかな ・・・
小さめの水着の所為か、多めに襟元を引っ張らないとその先が見えない。
ピンク色の部分が見えた。
思わずツバを飲み込んでしまった。
「何してるの?」
少し怒っている様な、いない様な・・・
こういう時は正直に言ってしまう。
「ナオミの胸が見たい。」
「もう、しょうがないわね ・・・ 」
そう言って、Tシャツを脱いでくれ ・・・・・・・
と、、、ここで目が覚めた。
朝っぱらから ・・・ クソ! もう少しだったのに。
「なに独り言言ってるの?」
ナオミも目が覚めた様だ。
「もう少しでナオミのオッパイが見れたのに ・・・ 夢だった ・・・」
思わず本当の事を言ってしまった。
「あら、残念だったわね。 でも、夢より本物の方が良いわよね?」
そう言いながら、ナオミがTシャツも短パンも脱ぎ始めた。
「え? ぜ、全部?」
「どうせ、お着替えするんだもん。 それと ・・・ 」
「それと?」
「補充、しておこうかなって思ったの。」
「補充?」
「他の魔女の人は知らないけど、私には二つの補充場所があるの・・・」
思わず、形の良い大きいナオミの二つのオッパイを見つめて指さした。
「もう、 ゆたかったら! 二つって言っても、そこじゃないの! 別の場所! 人間で言う「4次元」に魔法と愛のストック場所があるのよ。」
「魔法は分かるけど、愛は何に使うの?」
「よく分からないけど、ゆたかの為だと思う。」
「お、俺の為?」
「だって、ゆたかと会う前は愛のストックなんて無かったから、暴力団や暴走族なんか平気で叩き潰していたんだけど ・・・ 極端に言えば、人間なんて殺しても何とも思わなかったし。」
「でも、でもゆたかから愛をもらってからは、再起不能にはするけど殺したりは出来なくなっちゃった。」
その後、ドスの利いた声で言われた。
「まあ、ゆたかに手を出すヤツがいたら、ぶっ殺すけどね ・・・ 」
「 ・・・・・・ 」
「俺からの愛って?」
「ほら、いつも私にしてるでしょ ・・・ 」
「お、俺がナオミに注ぎ込んでいる「アレ」?」
「もう、 イヤ! ゆたかのエッチ ・・・ 」
「ねえ、 まだ、いつも出掛ける時間より早いでしょ。 昨日の夜、何もしないで寝ちゃったし ・・・ ねえ、だから ・・・ 」
「い、良いのかな?」
「うん ・・・ 」
と、言う事で、俺はナオミのオッパイを見るだけではなく、愛し合う事になった ・・・ ヤッタ~~~!!!
頑張る ・・・ 本当は頑張ってはいけない、 でも、でも頑張ってしまった、 ・・・ ナオミを、俺自身を満足させる為に。
一度ではなく、二度も三度もナオミに注ぎ込んだ。
夜は、色々な事もやってみたいと思ってしまうが、 朝は、 朝は純粋にナオミを愛したい ・・・ 愛してしまう ・・・
俺はまだまだ若いので、1回の愛の量は多い ・・・?
本当は俺の「愛」が溢れ出すのであろう ・・・ でも、いつもそんな事はない。
そうか、 そうだったのか、 ・・・ 俺の「愛」をナオミが吸収していたのか ・・・?
俺の腕の中で、満足した顔のナオミにキスをした。
「うふふふふ・・・ ゆたか ・・・ 大好きよ 」
そのまま、スマホの目覚ましが鳴るまで、抱き合った。
本当はこのまま、ず~っとこのままでいたかった。
しかし、現実は厳しい? 目覚ましと同時に二人で起き上がった。
ナオミは、今日も俺のお弁当と朝食の用意をしてくれた。
「今日もお弁当、ありがとう。 あと、・・・ 朝から素敵だったよ。」
そう言って、今日も可愛く微笑むナオミを抱き締めてキスをした。
そして、いつもの様に「行ってきます。」と言って出掛けようと思ったら、ナオミから一言。
「夕方に迎えに来るから。 一緒に沖縄に行こうね。」
ナオミの嬉しい言葉に、今日も頑張って、いや、一生懸命自転車をこいで駅に向かった。
いつもの様に、ジムでバーベルやダンベルに立ち向かう。
マシンの運動も良いが、基本はバーベルやダンベルだと思う。
特にダンベルの種目は効く。
左右で同じ重量なので、シンメトリーにも効く。
バーベルに比べて、重量が少ない ・・・ それだけ効果があると言う事だと思う。
ウエイトを保持するコントロールが難しい ・・・ つまり体幹にも効く。
しかし、マシンに比べて効果が出るのが遅い。
結果、マシンと組み合わせてしまうのだが、今のルーチンはバーベル、ダンベルを使う種目にしている。
一応、色々考えて、自分も、筋肉も飽きない様にしている。
今日も、プロテイン・ドリンクを飲んで終了。
ジムの最寄りの駅から会社に向かう。
目の前の座席が空いたので座ったが、何故か直ぐに寝てしまった。
降りる駅の一つ前の駅で目が覚める。
俺は通勤のプロだ ・・・?
知り合いに挨拶しながら、駅から会社まで歩く。
明日は以前出勤した日曜日の代休でお休み ・・・ 木曜日なのに、俺だけ気持ちは金曜日である。
夜にナオミが迎えに来る ・・・ 何としても残業などするものか!
一生懸命仕事をする ・・・ 身体からオーラが出ているのか、いつもより話しかけて来る人は少ない。
昼休み、弁当を食べて歯磨きをして仮眠 ・・・ 机の上にタオルを敷いて眼を瞑ったら、直ぐに意識がなくなった。
午後1時のチャイムで目が覚めた。
ぐっすり眠ったのか、夢など見なかった。
パソコンを立ち上げながら考えた。
何でこんなによく眠れたのだろう?
思い出した ・・・ 朝からナオミと・・・
俺は朝が早い ・・・ 早朝にジムに行くからである。
以前、夕方にジムに行っていた事があったが、空いているロッカーを探す、マシンやバーベルの空くのを待つ、終わってシャワーの順番待ち。
人気のラーメン屋に並んでいるのではない ・・・ 時間の無駄が多い?
昼間は仕事だから、結果的に「朝早く」と言う事になった。
思い返すと、平日の朝にナオミとやった事はなかったと思う。
沖縄に行って、ナオミが変わったのか?
いや、多分、沖縄と東京を魔法で移動する為に、魔力の補充に俺の愛が必要なのだろう ・・・ そう思うことにした。
実際は、おとうさんとおかあさんのラブラブに当てられたのも、原因のひとつであったようだが ・・・ 。
難しい顔をしていたので、誰も話しかけてこない。
お蔭で仕事が捗る。
午後3時に休憩室でコーヒー。
今日、つよしは現場に行っていない。
無駄話をしないので、サッサと作業に戻る。
・・・・・・ 一方、ナオミは ・・・・・・
今日もナオミは、俺が出掛けたのを確認すると、新聞を取り施錠を再確認して、家の居間から消え、沖縄のホテルに戻っていった。
俺が朝食を食べている間に、洗濯物をサンルームに干すのは終了している。
夜は早く寝て、朝にゆたかからの「愛の補充」 ・・・ 久々に、ナオミ、元気いっぱいである。
ナオミが沖縄のホテルに戻ると、おとうさんとおかあさんはソファーに座って、ナオミを待っていた。
「はい、おとうさん。 今日の東京の新聞。」
「おう、 ナオミ、ありがとう。」
そう言って新聞を読み始めた。
直ぐさま、おとうさんの目の前の新聞がおかあさんに奪われた。
「おとうさん、朝食に行くわよ。」
おとうさん、新聞を読み出すと長くなるので、おかあさんが強制的に撤去するのである。
今朝も仲良く三人で朝食に行った。
今日も楽しく朝食を食べ終わって、部屋に戻ってくると、スケジュールの打ち合わせ。
「今日は車で移動して、沖縄本島北部にある「瀬底島」のリゾートホテルに行くぞ。」
「今日も、おかあさんやナオミの登場は、午後になってからだな。」
「しょうが無いわね。 今日も周りの観光地に行って、あとはホテルのプールで日光浴でもしているわ。 それで良いわよね、ナオミ?」
「瀬底島って、美ら海水族館、近くにあるよね。 おかあさん、行きましょうよ。」
「あら、良いわね~。 じゃあ、おとうさん、連絡はユックリで良いわよ。」
「そんな訳にはいかないよ。 とにかく、今日も宜しく頼むよ。」
そういう事で、車で瀬底島のリゾートホテルへ出発。
「おとうさん、明日の泊まるホテルは?」
運転しながらナオミが聞いた。
「今日行く「瀬底島」のリゾートホテルを予約してるんだ。」
「うわ~、楽しみだね、 おかあさん。」
おかあさん、車の後ろのシートで、日焼け止めを塗っていた。
「おかあさんだけ日に焼けない様にするなんて、ズルい~! 」
「ナオミやおとうさんの分も買ってあるわよ。」
「かあさん、 そんなに沢山要らないだろう?」
「日光浴の時に身体にも塗るから、結構必要なのよ。 明日はゆたかも来るから、 あの子は表面積が広いから直ぐ無くなっちゃうわよ。」
「ああ、 あいつは無駄にでかいからな ・・・ 」
ナオミ、少しむくれながら ・・・
「え~~? 私のユタちゃん、格好良いんだけどな ・・・ 」
「ナオミには、ゆたかはそう見えるんだなあ~ ・・・ 」
おとうさんとおかあさん、呆れ気味に言った。
「そうだよ。 ユタちゃんはおとうさんとおかあさんの子供なんだよ。 えへへへ ・・・ 私の旦那さんだけど ・・・ 」
サングラスをしていても、ナオミの顔がにやけているのが分かった。
「でも、もし、ゆたかがうちの息子じゃなくて、娘のナオミがあいつを連れてきたら、俺は結婚は認めないな ・・・ 」
おとうさん、余計な事を言う。
「そうね~~~ 」
おかあさんまで ・・・
「え~~~? わたしのユタちゃんだよ。 もう、 おとうさんもおかあさんも嫌い!!!」
ナオミはむくれて、アクセルを吹かした。
「な、ナオミ。 冗談だから ・・・ 」
「そうよ、 ナオミが本当のうちの子になったのは、ゆたかのお蔭なんだから ・・・ 」
「 ・・・・・・ そうよ! ゆたかさんがいなかったら、私はおとうさんやおかあさんの娘にはならなかったんだから ・・・ 」
恩納村から瀬底島までの約40km、1時間半近く、おとうさんとおかあさんはナオミを宥めるのに必死だった。
もうすぐ瀬底島につく頃、ナオミが言った。
「じゃあ、許してあげるから、夕食、ゆたかさんを連れて来ても良いよね?」
ナオミがワザと不機嫌になったのは、今夜からゆたかも一緒にホテルに泊まらせ様とする作戦であった。
「ナオミはゆたかの事になると、手段を選ばないな ・・・ 何か、おかあさんに似てきてないか? 」
おとうさんが呆れた様に言った。
「 ・・・・・・・・・ 」
おかあさんは、ナオミが本当に自分に似てきているので、何にも言えなかった。
「じゃあ、現場に来てもらう1時間くらい前に連絡するから。」
そう言ったおとうさんをホテルの現場事務所のゲート前で降ろすと、おかあさんとナオミは水族館に向かった。
美ら海水族館近くの駐車場に車を止め、おかあさんとナオミは仲良く手を繋いで水族館に入っていった。
1階の「深海探検の部屋」。
光も届かない暗く寒いところでも、頑張って生きていく魚達。
そんな環境に適応した不思議な魚達 ・・・
2階は最後に回ることにして、3階へ。
珊瑚礁の海。
珊瑚礁とカラフルな魚達。
4階に行って、沖縄の海を真上から見る。
昨日おかあさんとやった、パラセイリングを思い出した。
2階に戻って、黒潮の回遊魚達を見る。
大きいアクリル水槽は圧巻である。
最後にカフェ「オーシャンブルー」に行って、ラテアート・コーヒーを有料指定席でいただく。
見ていて飽きないが、ナオミ、ふと、北海道の標津サーモン科学館を思い出した。
美ら海水族館は綺麗な魚や大きい魚、みんな海の魚である。
サーモン科学館はサケ科の魚に特化していた。
展示している魚は、北海道なら大好きなフライフィッシングで釣ることが出来る魚達ばかりであった。
ゆたかが居たら、北海道のサーモン科学館の方が良かったと言うかも知れないなと、ナオミは考えながら微笑んだ。
「ナオミ、何を考えて笑っているの? ゆたかの事でも思い出したの?」
「え? 何で? 何でおかあさん、分かっちゃうの?」
「ナオミも、ゆたかも、私の大事な子供達だからよ ・・・ 」
その後も、ナオミは水槽の魚達を見ながらゆたかの事を考えていた。
ゆたか ・・・ いつも、いつも私の事ばかり考えてくれて、私を幸せにする事だけを考えてくれている。
この間喧嘩した時だって、 私の為に、私の為に頑張ったのにミスをしたらしい。
私を悲しませない為に、自分の心の中に隠していた ・・・ でも、私がこじ開けてしまった ・・・
チャンと言ってくれれば良いのに ・・・
でも、 でも、美智子のおかあさんが気付いてくれて、今はゆたかと何でも話し合えている ・・・
そして、おかあさんが北海道から帰ってきてくれた ・・・ ゆたかのおかあさんだけど、今はもう私のおかあさんだ。
そんな事ばかり考えていたら、水槽の魚達が滲んで見えなくなった。
「ナオミ、コーヒー、冷めちゃうわよ。」
おかあさんの顔を見ると、いつもの様に優しい顔をしていた ・・・ ゆたかと同じに、私が幸せになる事ばかり考えてくれている。
おとうさんも、自分の娘以上に私を大切にしてくれる ・・・ みんな、みんな ・・・
ナオミ、冷めたラテアート・コーヒーを飲み干した。
少し上を向いて涙を隠した。
「おかあさん、ホテルに行こう。」
「ナオミ、ラテがおひげになってるよ。」
ナオミ、紙ナプキンで滲んだ涙と唇を拭いた。
ナオミ、サングラスで泣いていた顔を隠してオープンにした車でおかあさんとホテルに向かった。
「ナオミはゆたかの事を考えると涙が出ちゃうのね ・・・ 」
おかあさんが何か言ったが、風が強くてよく聞こえなかった。
直ぐに目的のホテルに到着した。
おとうさんの現場とホテルは隣である。
二人でホテルのフロントに行った。
明日の分はツインが二部屋 ・・・ おかあさん、それを今夜からに変更した。
おとうさんやゆたかが勤めている会社はお得意様らしく、サービスでちょうど空いていたスイートルームに変更してくれた。
そして、今夜のディナーを3人から4人に変更。
まだまだ時間はあるが、明日もある。
今日はホテルのプールでノンビリする事にした。
二人とも水着に着替えて、上にパーカーを羽織る。
プールサイドで、ナオミ。
「おかあさん、今日も素敵。 私のはどう?」
そう言ってポーズをとると、ここでも周りの男共からため息が漏れた。
もう慣れたのか、そんな周りを気にしないで二人で日光浴の開始。
ここでも、足を組んだり体勢を変える度に、カメラやスマホのカメラスイッチの音がした。
ナオミがバリアーをシッカリ張っているので、目には見えたが映像等には何も残っていない ・・・ セキュリティは完璧である?
ちゃんと今日も、ナオミ、耳にワイヤレスイヤホン、 側のテーブルにはタブレットが置かれていて、魔女システムの対応に抜かりはなかった。
二人とも、コンガリきつね色ではなく、ガッツリたぬき色である。
表裏が焼けたところで、おとうさんからのスマホが鳴った。
ホテルの部屋に戻って、二人とも水着の上に服を着て、おとうさんの待つ現場に出掛けた。
現場事務所へ行く前に、ホテルの屋上に行ってみた。
稼働中のホテルの方が高さがあり、増築中の状況が少し見えた。
昨日のように同じホテルだが、増築部分は別棟になっており、完成後に現在稼働中のホテルと渡り廊下で繋ぐ予定である。
現場事務所の受付でおとうさんを呼んでもらうと、現場の担当者が迎えに来てくれた。
今回も現場事務所で、ご挨拶。
何にしますかと聞かれ、ホットコーヒーにした。
まあ、暑い時には熱いものもたまには良いかな?
おとうさんと現場担当者の人達が事務所に戻ってきて、ヘルメットを脱いで、作業服を着替えた。
会議テーブルにみんなが座ると、おとうさん、タブレットで場所を示して、技術的な指摘をした。
最後に、おとうさんが言った。
「よく頑張っている。 この現場は工期がきついが良く出来ていると思う。 これからも、安全に考慮して仕事をしてくれ!」
おとうさんがそう言って会議は終了し、おとうさんと事務所を出ると、作業員の人が事務所前に集まっていた。
この現場でも、朝礼で使うチョット高い壇上に乗って、おとうさんがみんなに色々話をした。
最後にナオミが壇上に乗ってご挨拶。
「お疲れ様です。 先程、隣の稼働中のホテルの屋上から、外部足場の組み立て中の隙間から現場の一部が見えました。 暑い中、お仕事、ご苦労様です。」
「鉄筋担当の鈴木さんとネームが刺繍されていましたが、外れかけた安全標識を直しているところを見させてもらいました。」
「よ! 鈴木!」という、掛け声があがって、拍手が湧いた。
ナオミ、安全の話をする為の行動に抜かりはない。
「大変、安全意識の高い現場で、安心致しました。 このビルが完成するまで、皆さんが安全で終わる事が出来る様に、今まで通り、安全第一をお願いします。」
ナオミは、安全第一と言う時に人差し指を立て、最後に微笑んだ。
もう一度、物凄い拍手が湧いた。
三人で帰る時、現場のみんなが手を振ってくれた。
三人で現場から歩いて隣のホテルへ。
ホテルに戻ると、喫茶でコーヒータイム。
コーヒーを飲み終えたナオミが、一言。
「ゆたかさん、迎えに行ってくるね。」
そう言うと、ナオミは席を立って、何処かにいなくなった。
おかあさん。
「お部屋に戻ろうか。」
ホテルの部屋に二人で戻ってきた。
「直ぐに戻ってくるのかな?」
おとうさんがおかあさんに聞いた。
「ゆたかの仕事が終わって、家に帰ってきてからだから、もう暫く掛かるんじゃないかしら?」
「じゃあ、ホテルの前の浜辺でも散歩しよう。」
「うん。」
二人で波打ち際を散歩する。
ちょっと強い波が来ておとうさんがおかあさんを抱き上げた。
おかあさん、少女の様に顔を赤くした ・・・ 西日が強くおとうさんには分からなかったが ・・・
ナオミ、家に着いてスマホでゆたかに連絡する。
「おうちで待ってるからね。」
メールにナオミから連絡が来た。
「か、帰りたい。 時間休暇とっちゃおうかな?」
そんなことを思っていると、仕事の打ち合わせが舞い込む。
両手でほっぺたを叩いて気合いを入れる。
頑張って仕事をする ・・・ 誰の為でもない ・・・ナオミの為だ、ナオミを幸せにする、目的はそれだけだ。
何とか終業のチャイムで打ち合わせは終わった。
嬉しさを顔に出さない様にと思いながら、片付けをする ・・・ オーラを纏って、話し掛けられない様に気を付ける。
必死で家に帰る。
もう、どうやって帰ったのか覚えていない ・・・ 俺の掛かっている病気は「ナオミ症候群」だ。
家に着いてナオミに手を振り、手を洗ってうがいをする ・・・ ナオミに世間の病原菌を近づけてたまるものか!
着替えをして、リビングで微笑みながら俺を待つナオミを抱き締めた。
至福の時である ・・・ 何で、何でこんなにナオミを好きになってしまったのか?
ナオミにキスをされて我に返った。
「ユタちゃんが着ていくのはそれで良いかな? レストランに着ていくものとかは用意しちゃったし。」
「俺、沖縄って行った事ないから ・・・ 」
「お靴を履いたら、出掛けるわよ。」
二人で玄関に立った。
ナオミが俺の大きい鞄を指さして、クルっと指を回すと鞄は消えていった。
ナオミが俺を抱き締めて口づけをすると、二人の周りは白い霧に包まれ光り輝くと二人の姿は、もう玄関から消えていなくなった。
沖縄のホテルの1室。
ソファで寛ぐおとうさんとおかあさんの前に白い霧が立ちこめると、口づけしたままのゆたかとナオミが現れた。
おとうさん、暫く我慢したがおかあさんに言った。
「なあ、かあさん。 もう、やめさせても良いんじゃないか?」
「おとうさん、もう少し我慢してね。 二人が魔法で移動すると、魔力も愛も補充しないと ・・・ 」
おかあさん、悠然とスマホをいじっている。
暫くしてナオミが言った。
「おとうさん、おかあさん、 ただいま~!」
「あ、 久し振り ・・・ 」
間抜けな俺の挨拶となった。
「ほら、レストラン、行くぞ。」
しびれを切らしたオヤジが言った。
「じゃあ、ユタちゃん、着替えないと。」
「え? これから? 」
オヤジが言ったが ・・・
ナオミが指を鳴らすと、俺はドレスアップしていた。
「おお、 馬子にも衣装だな。」
オヤジ、余計な事を言う。
「そんな事、ないもん!」
俺の代わりにナオミが怒ってくれる。
「ゆたかのは、オーダーで作って高いんだから、それ以上筋肉付けちゃ駄目よ。」
オフクロはそう言いながら、扉を開けた。
俺はナオミに引っ張られる様に部屋から出て、レストランに向かった。
レストランの席に座って、俺以外はシャンパン、 俺はペリエを頼んだ ・・・ チョット洒落てみたかっただけである。
「ゆたか、 フレンチだけど、沖縄料理の方が良かったか?」
オヤジが聞いてきた。
「いや、 この前、ナオミが作った沖縄料理、物凄く美味しかったから、 もう十分。」
「そうか、 俺もナオミの料理、食べたかったな ・・・ 」
「おとうさん、東京に帰ったら、作ってあげる。」
「良かったわね~、 おとうさん。 じゃあ、乾杯~!」
オフクロの音頭で、家族4人の夕食開始である。
久々のフレンチのフルコース。
豪華な料理はオヤジに奢ってもらう ・・・ 社会人になったのにスネかじりである ・・・ 良いのか?俺。
後で聞いたのだが、会社の奢り(仕事のギブテクで購入させられたディナー付き宿泊券)らしい ・・・ 知ってたら何かお代わりしたのに ・・・
道理でみんなガンガン飲んでいたのか? ・・・ お酒は飲み放題?
夕食を堪能して景色の良いラウンジへ。
オヤジとオフクロ、俺とナオミで別れて座る。
オフクロがオヤジに甘える様に見えた。
俺にだってナオミが甘えてくれている。
ほんわかしたカップルが2組出来上がったところで、4人が席を立った。
良い気分で部屋に戻る。
オヤジ達と一緒だが、寝室は別れている。
それぞれでシャワーで身体を洗った。
沖縄のホテル、スパはあるが、大混雑で諦めた。
「じゃあ、お休みなさ~い! 」
と言って、それぞれのベッドルームへ 。
ナオミ、寝る準備をしながら気分良く歌っている ・・・ チョット古い歌だが ・・・
「 ・・・したなら~、少しだけ優しく、してあげる~ 」
少しなのかと思っていたら、最後の歌詞は ・・・
「タップリ優しくしてあげ~る。 今夜タップリ、優し~くしてあげる~ 」
俺を思って歌っている様である。
俺は、いつも通りTシャツに短パンでベッドに入った。
いつになくノリノリのナオミは、助走を付けてベッドにジャンプ。
「イエ~~イ!」
なんと、ナオミは助走の間に着ているものを脱ぎ去った。
ベッドの上で俺がナオミを捕まえた ・・・ ただ、オッパイが大きいので顔に当たって ・・・ 嬉しかった ・・・
「ゆたかだけ着ていてズル~い!」
そうナオミが言うと、俺の着ていたものがはぎ取られた。
レストランで、フレンチを食べている時のキリっとした美人のナオミは、もういなかった ・・・ お茶目で可愛いナオミが俺の腕の中に ・・・
「ゆたか! 大好き~~!」
そう叫んだナオミが俺の身体中にキスをしまくる。
軽く俺の乳首が、ナオミに噛まれた ・・・ 俺の奥底がズキンとした。
アソコを咥えられた ・・・
やられっぱなしで、たまるものか! ・・・ ナオミを抱き上げて向きを変えた ・・・ ベンチプレスを頑張ったお蔭で楽勝である。
俺の目の前にナオミのアソコが ・・・ ツルツルピカピカのアソコが ・・・
勿論、舐めてやった ・・・ 舐めまくってやった ・・・ 舌を入れてヤッタ
「もう、ゆたかったら ・・・ 」
ナオミがそう言って、二人で抱き合った。
二人とも準備はバッチリ ・・・ ガッツリ合体!
「ゆたか、ゆたか、ゆたか、ゆたか ・・・・・・・・・ 」
いつになくナオミが叫ぶ ・・・ 俺だって ・・・
「ナオミ、ナオミ、ナオミ、ナオミ ・・・・・・・・・ 」
二人で何度も頑張って? いや 愛し合って、沖縄の夜は更けていった ・・・・ ?




