22 出張終わり(長野から)
出張終わり(長野から)
肉を食べた満足か、快適な朝。
8時過ぎにホテルを出発。
ガッツリ朝食バイキングを堪能したのは言うまでも無い。
丁度ラッシュの時間帯だが、向かうは仁科三湖。
通勤の車達とは逆コースなので楽勝。
R19を松本方面に進む。
キャンピングカーだが元はワンボックス。座席の位置が高く外がよく見える。
犀川沿いを走るので景色が良い。
「景色が良いね!車高が低い車だと走りが楽しそう!」かっ飛びナオミが出現。
笹平トンネル手前で県道に出て、長野大町線を利用して有料道路を通らずに進む。
途中の道の駅「中条」と「おがわ」にはシッカリ寄って、おやきを買って更に進む。
道の駅でナオミと運転交代。
「絶対この道ももう一回走ってやる」とかっ飛びナオミが出現中。
R148に出て、道の駅「白馬」で休憩。
「景色も走りも良い車はないのか?」とコーヒー片手にナオミが真剣に悩んでいる。
白馬駅に到着。
駅近くのアウトドアのアウトレット店をのぞき「取り敢えず、今回は無し」で、R148を松本方面へ。
青木湖を一周する。
車を停めて、ナオミは早めの昼寝、俺は持参したパックロッドで、フライフィッシング。
昔、学生の頃「一人で真冬に来たなあ」と感慨にふけりながらロッドを振る。
9フィートの8番ラインのロッドという、大型魚用のロッド。
ちょっと小型の30cmニジマス2匹。
車からのびをしながら、ナオミの登場。
「私にもやらせて!」で交代。
アッサリ50cmのブラウントラウトを釣り上げ、俺の負け。
青木湖畔にあるリゾートホテルを見て、次に来た時は泊まってみようと、意見が一致。
続けて、隣の中綱湖でもフライフィッシング。
ここはヘラブナとブラックバスがメイン。
まず俺が、岸寄りの茂みに「ポッパー」をキャスト。
何度目かのキャストで、ブラックバスがフライをくわえたが、バレてお終い。
かわってナオミがキャスト。
またもアッサリ45cmのブラックバスを釣り上げて、胸をはる。
気分を良くしたナオミの運転で、ワサビ田へ。
わさびソフトを食べながら、広大なワサビ田を眺める。
今度は俺の運転で松本へ。
女鳥羽川近くのラーメン屋で「ワンメン」を頼んで昼食。
ついでに松本城に寄ってみたが、観光客が多過ぎて、お城の中には入らなかった。
再びナオミの運転で、松本ICから長野自動車道で東京方面へ。
岡谷JCTから中央自動車道。下り坂を快適に飛ばす。
途中、前回温泉に入ってキャンピングカーの本領を発揮した、諏訪湖SAで休憩。
次は俺の運転で高速道路を快適に走り、小淵沢ICから八ヶ岳のアウトレットに近いホテルに到着。
チェックインをして、ホテルの中庭からアウトレットに向かう。
便利な裏道を通って、駐車場を抜け、アウトレットに到着。
ウロウロとお店を回って、悩んだだけで終了。
来た時と同じルートでホテルに戻った。
浴衣に着替えて大浴場へ。
やっぱり広いお風呂は最高!と満足。
ナオミと一緒に入れないのは残念だが、露天風呂も堪能した。
大浴場入り口前のお休み処で待ち合わせ、寛いでから二人で部屋に戻る。
チェックインしたときの予約時間で、レストランへ。
俺の飲み物はノンアルコールだが、ナオミはアルコール類飲み放題。
ナオミが、何故一生懸命このホテルを選んでいたのかよく分かった。
食事は量も質も満足。
ナオミは思いっ切り飲んで大満足。
二人で満足して、部屋に戻って、締めの大浴場。
ナオミはしっかりした足取りなので、一緒に大浴場に向かう。
時間帯が良かったのか空いていた。
ノンビリ露天風呂に浸かり、大浴場前のお休み処のアイスキャンディーを食べながら、ナオミを待つ。
暫くして女湯から出てきたナオミは、「大満足!大満足!」を繰り返し、アイスキャンディの味違い3本を平らげた。
部屋に戻ってからテレビを見た。
「やっぱり、東京とやっている番組が違う」で盛り上がった。
ナオミが歯磨きをして、続いて俺が歯磨き。
戻ってみると、ベッドにナオミの大の字!
そういえば飲み放題のハイボールが気に入って、「取り敢えずビール」の後は、殆どそればっかり頼んでいた。
ここは有名なウイスキーの蒸留所が近く、そこから樽で供給されているとウエイターのお兄さんが言っていた。
「もっと濃く!」とおかわりの度にナオミが所望。
何杯目かは分からないが、シコタマ飲んでいた中間くらいで、ウエイターにナオミの飲んでいるものを聞いたのを思い出した。
グラスはハイボールのものだったが、お兄さんの答えは「オンザロック」だった。
「まあ、こうなるよな!」と大の字のナオミに布団を掛けた。
俺は寂しく、揮発性のナオミの香りを楽しみながら、寝てしまった。
いつもより元気にナオミは目を覚まして、ストレッチをしていた。
その姿を見て、「俺は酒を飲めなくて良かった」と思った。
ナオミと競い合って飲んでいたら、俺の肝臓は長くは保つまい。
「さあ!朝風呂、行くよ!」のナオミの元気な声で、大浴場に出発。
「今日も元気でナオミが好きだ!」心の声のつもりだったが、気持ちが強すぎて漏れたらしい。
俺の手を握っていたナオミの手の力が強くなった。
バイキングの朝食を終え、出発の準備。
その前に、もう一っ風呂。




