160 新しい魔法-3
新しい魔法-3
「飲酒運転はダメだと分かっていた・・・」
ネットニュースの記事にある、そんな事を「酔っぱらい」に言わせるくらい、警察は飲酒運転に「大甘」です。
いつまで経っても、飲酒運転によるニュースが無くならないのがその理由です。
速度違反には血道を上げますが、それでも、雨が降ってくれば中止です。
速度違反は危険だからやっているという事ですが、雨が降って路面が滑りやすくなって「もっと危険」になっているのに止めてしまいます。
ハンドルとウインカーを同時に出すのは、まだ良い方です。
昨今は、右左折時のウインカーを出さないのに対しても、何も言いません。
違法駐車もそのままで、警察は自分達でやりたくないので「外注」です。
外郭団体を作りたかったからかもしれません。
考えれば考えるほど、交通行政に問題があるとしか思えません。
「ながらスマホ」や「飲酒運転」は故意で行った事です。
自分の欲求を抑えられないという事もあると思いますが、それが許されたら裁判や罰則はいりません。
自分を抑えられないで行ったのは「故意」といって良いと思います。
まして、懲りない奴は飲酒運転をしながら、何度も赤信号を無視してしまったりしてしまいます。
故意の行為ですから、「殺人事件」として処理するのが妥当です。
いつも飲酒運転は道交法等の ”車の罰則” になりますが、車を利用した「殺人事件」として扱わないから、いつまで経っても飲酒運転が無くなりません。
山梨県で、飲酒運転をして赤信号に速度違反迄して突っ込んでいき、人を二人も殺した事件がありました。
判決はなんと「3年の刑」だったのです。
車を運転していれば人を殺しても軽い刑で済むという法律は、おかしいとしか思えません。
車の運転に免許証が必要なのは、いい加減な運転をすれば銃よりも殺傷能力があるという事です。
不可抗力ならいざ知らず、赤信号に速度違反で突っ込んでいるのを「殺人罪」以外で裁くのは、法律が間違えているとしか思えません。
飲酒は故意で行っているものです。
運転するなら、飲まなければ良かっただけの話です。
それすら出来なかったのですから、「車を使った殺人事件」です。
交通行政が飲酒に対して大甘なので、いつまで経っても飲酒運転による殺傷事件が無くなりません。
飲酒運転によるものは「傷害事件」や「殺人事件」として対処しないと、絶対になくならないと思います。
ついでに「禁酒の刑」も作るべきかと思ってしまいます。
おやすみの日は、ゆたかとナオミとゆういちが、仲良く三人でお買い物です。
家族の人数が多いので、沢山買い物をします。
特に、ゆたかの低脂肪乳が重いのです ・・・ 自業自得です。
セルフレジに行きます。
テレビでやっていましたが、そう思ってみてみると、なるほど、万引きを「誘発」している感じがします。
でも上を見ると、監視カメラがあります。
日本は言葉を誤魔化すのが好きな国民で、「イジメ」とか「万引き」と言い換えます。
「イジメ」は暴行や恐喝で、学校内だと、出来もしないくせに内部処理をしようとして、結果的に隠蔽になります。
「万引き」と言いますが「窃盗」であり、他人の物を盗んでいるのです。
特に「万引き」は江戸時代から使われた言葉の様です。
「商品を間引いて盗む」から来ている言葉だとか ・・・
もともと性善説など人間には無いのかと思ってしまいます。
空いていれば良いのですが、一つのセルフレジに三人は多いので、ナオミはゆういちを抱っこしてエリア外にいて、ゆたかがセルフレジの機械を使います。
ナオミは早いでしょうが、夫のゆたかは慣れないので遅いのです。
商品についているバーコードの位置が分かりづらいもの。
丁度、バーコードのところが曲がってしまっているもの。
慣れていても、多分、大変です。
ゆういちが手を振って応援しているみたいに見えます。
ゆたかはそれを励みに頑張ります。
レジが終わって持参した ”エコバック” は一つ二つではありません。
勿論、ゆたかが飲む低脂肪乳が多いのが原因です。
サイドレイズをしながらバッグを持って歩いたら肩に筋肉が付くんじゃないかと思いましたが、半端な重さではなく諦めました。
さあ、新しい魔法をナオミに掛けられたゆたかです。
でも、何も変わらない感じです。
ナオミはお酒は飲みませんでしたが、宴会でおとうさんが盛り上がったので、夜更かしをしてしまいました。
きららも一緒です。
おとうさんは息子のゆたかとは面白い話をしませんが、大好きな ”美人” の娘達とは楽しくお喋りが出来るのです。
朝、いつもの時間にゆたかが起床します。
いつもなら出掛けている時間ですが、今日は土曜日でお休みです。
ゆたかは早目に寝た所為か、お腹が減ったのです。
1階のダイニングに行こうと思いましたが、ゆういちを見ると、起きていたのでオシメを変えて抱っこして連れてきました。
ニャンコのクロも一緒です。
軽やかにゆたかの肩に乗ってきました。
ナオミは、まだ眠っています。
ゆういちをテーブルに引っ掛ける ”ベビーチェア” に乗せて、ゆういちに離乳食を食べさせながら、自分はトーストと目玉焼きとナオミが作ってくれていたスープで朝食です。
ワンコのタロウも降りてきたので、クロと一緒に朝食を食べさせます。
そうこうしているうちに、洗濯機から ”終了のブザー” が鳴りました。
ゆういちをタロウとクロに任せて、ゆたかは洗濯物を干しにベランダへ行きます。
数が多いだけで、干すくらいは大したことではありません。
それに、タオル等の「乾燥」までする洗濯物は、第2陣の洗濯です。
洗濯機が終わった衣類を干してくれれば「最高」ですが、どんなに技術が進歩しても ”無理な話” だと思います。
洗濯物を干すのが終わってゆういちのところに行くと、タロウとクロと一緒に遊んでいます。
折角なので、ゆういち達を見ながらコーヒーを飲みます。
おとうさんがいれば拘ったコーヒーですが、普通のドリップコーヒーです。
インスタントでも良いのでしょうが、ゆたかの多少の拘りです。
ジイジとバアバが起きてきました。
ゆたか。
「パンと目玉焼きでいい? スープは ”クラムチャウダー” だよ。」
スープは ”ゆういちの離乳食” の「ついで」 に、ナオミが作っておいたものです。
バアバ
「あら、ゆたかが作ってくれるの?」
ゆたか。
「ナオミはまだ寝てるから。」
ジイジ。
「俺とバアバは12時前には寝たけど、他の連中は、まだ騒いでいたからなあ ・・・ 」
パンは ”食パン” で、各自好みで ”焼いた” り、 ”そのまま” だったりです。
ゆたかは、手際よく目玉焼きを作って、刻みキャベツとレタスを添えて二人に出しました。
ゆたかは、目玉焼きにはマヨネーズをかけますが、ジイジはソース、バアバは塩・胡椒です。
人それぞれです。
ジイジとバアバが食べ終わった頃、ナオミときららとおかあさんが起きてきました。
きらら。
「今朝はおにいちゃんが朝食担当なの?」
ゆたか。
「パンと目玉焼きだよ。 スープはクラムチャウダー。」
きらら。
「あたしはスクランブルエッグがいい!」
ナオミ。
「じゃあ、あたしも。」
ゆたか。
「おふくろは?」
おかあさん。
「オムレツ。」
ゆたか。
「却下! 目玉焼きね。」
おかあさん。
「え~~~。 じゃあ、スクランブルエッグ。」
おかあさんが、一番面倒臭い ”人種” です。
三人分のスクランブルエッグを作ります。
3枚のお皿に乗せて、刻みキャベツとレタスを添えます。
きららはケチャップです。
ナオミはソースです。
おかあさんは塩と胡椒です。
人それぞれです。
パンはジイジやバアバの時と同じく、各自好みで ”焼いた” り、 ”そのまま” だったりです。
ゆたかとジイジとバアバは、パンは焼いてバターを塗っただけでした。
きららは、焼いてバターを塗ってイチゴジャムも塗ります。
ナオミは、焼いてバターを塗って、スクランブルエッグを乗せて食べます。
おかあさんは、そのままでバター無しでイチゴジャムだけを塗ります。
人それぞれです。
みんなの食事が終わると、ナオミときららが片付けます。
二人がやると、あっと言う間に終わります。
おとうさんが起きてきた頃には、跡形もありません。
でも、ゆたかが聞きます。
「パンと目玉焼きでいい? クラムチャウダーのスープ付き。」
おとうさん。
「あ、ああ。」
まだ、寝ぼけているのかもしれません。
朝食が終わったおとうさんが、拘ったコーヒーをみんなに淹れます。
そして、今日、土曜日の工程会議です。
ジイジとバアバは、どこかの偉い人達と、昼食に会食があります。
時間になると、ワンボックスの「4人乗り高級車」が迎えに来るとの事でした。
下手なリムジンよりも乗り降りがしやすく、快適だそうです。
6人が乗っても快適なのに、後ろの4人分を2人分にしたのですから ”当然” です。
おとうさんとおかあさんは、銀座にお買い物です。
おかあさん。
「ナオミときららを連れて行くけど、ゆたかはどうする?」
ゆたか。
「俺は、ゆういちの面倒をみているから ・・・ 。 ゆういちが行ったら、のんびり買い物なんて出来ないだろう。」
ゆたかとゆういちも一緒なら、 ”キャンピングカー” でお出掛けですが、大人4人なら ”ゆたかの車” で大丈夫です。
出掛ける前のナオミとゆたかの会話です。
「昨日ね。 おとうさんが、ららと私に服を買ってくれるって言ったの。」
「本当は、オフクロが自分の分を買いたいんだろう?」
「良いのかな?」
「ナオミは実の娘みたいなもんだから、思いっ切り高いのを買ってもらいなよ。」
「でも、ヨーコおねえさんに悪い気がして ・・・ 」
「気にすることはないよ。 姉貴なら、 ”もの” を買ってもらうより、 ”お金” を貰う方だから。」
「そ、そうね ・・・ 」
ナオミは否定しません。
多分、おかあさんやきららでも、そう言うと思います。
それに、ヨーコは人混みが嫌いです。
二階で、ゆたかがゆういちとベッドで遊んでいる横で、ナオミが考えています。
「何を着ていこうかな ・・・ ?」
ゆたか。
「ナオミは何を着ても似合うし、可愛いよ。」
ナオミ。
「そ、そう?」
いつも言われている言葉ですが、いつも嬉しいナオミです。
ここで、きららの登場です。
「はい! おねえちゃんの ”四次元のお部屋” を開けて。」
ナオミが両手を広げると、空間にナオミの ”四次元のお部屋” が現れました。
部屋の中に ”お部屋” が現れるので不思議なのですが、いつもの事なので誰も驚きません。
きらら。
「ほら、時間が無いんだから ・・・ 」
そう言って、二人でお部屋の中に入っていきました。
扉が完全に閉められていないので、 ”四次元のお部屋” は消えず、二人の声が聞こえます。
きらら。
「また、おねえちゃん、そんな下着履いてるの?」
ナオミ。
「え~、 お気に入りなんだけどな~。」
きらら。
「駄目よ、そんな ”デカパン” なんて。 アウターにも響くし、試着の時 ”恥ずかしい” でしょう。」
そう声がして、ナオミの ”デカパンとスポブラ” が、扉からこちらに飛んできました。
ナオミ。
「帰ってきたらもう一回履くから、そこら辺に置いておいてね。」
ゆたか。
「あ、ああ。」
そう言って律儀なゆたかは、きちんと畳んでベッドの隅に置いておきました。
ナオミときららが一緒に出掛ける時は、よくある光景なのです。
きらら。
「おねえちゃんのパンツって、 ”デカパン” か ”極小ビキニ” しかないのね。」
ナオミ。
「 ”極小ビキニ” はパーティの時にドレスを着るから ・・・ 」
きらら。
「それにしても、小さ過ぎない?」
ナオミ。
「小さくても値段は高いのよ。布地は少ないのにね。 それと、パーティ以外は ”ベッドの上用” だから ・・・ 」
きらら。
「 ・・・・・・ 」
呆れてものが言えません。
あ~だこ~だと、二人の大騒ぎの声が聞こえますが、割愛です。
他の事ではナオミが主導ですが、着るものに関してはきららが主導です。
”四次元のお部屋” から出てきたナオミは、いつもは着ない ”素敵なお洋服” を着ています。
身長が高いナオミなので、プレタポルテではなくオートクチュールです。
きらら。
「おねえちゃん、こういうの持ってるんだから、たまには着ないと ・・・ 」
ナオミ。
「面倒臭いんだもん。」
下着も着替えなければいけないからでしょうか ・・・ ?
きらら。
「ほら、おにいちゃん、見て! 惚れ直したんじゃない?」
ナオミはTシャツにジーンズでも素敵だと思っているゆたかですが、確かに違います。
ファッションモデルにも負けません。
きらら。
「わたしも、おねえちゃんに負けないのを着てこようっと。」
そう言うと、ダッシュで自分の部屋に走って行ってしまいました。
そんなこんなで、ゆたかがゆういちを抱っこして、玄関でみんなをお見送りします。
おとうさんは、洒落たジャケットを着ています。
おかあさんと、ナオミときららは、気合が入った「お洋服」です。
3人とも、ヒールの高い靴を履いているので、「大迫力」です。
以前、ゆういちが生まれる前に、みんなで着飾って出掛けた事がありました。
今回の様に、銀座でお買い物がメインでした。
ゆたかは、その時を思い出しました。
おとうさんは「自慢の娘」を連れて歩きたいのです。
おかあさんは、何を買ってもらおうかと考えて、上の空です。
ゆたかは ”蚊帳の外” で、後ろから眺めているだけでした。
まあ、嬉しそうというか、にやけて歩くおとうさんに、些か呆れ気味ではありましたが ・・・
その時のお買い物で、おかあさんとナオミときららの洋服選びで、シコタマ立って待たされた事を思い出しました。
ゆたかは我慢出来ずにどこかにいってしまいたくなったのですが、おとうさんは嬉しそうに娘達を見ていたのです。
特に、洋服選びの時は「人間から見え辛くなる魔法」を解くので、周りから注目されます。
おとうさんとしては、娘達の「護衛」も兼ねているつもりです。
娘達の為なら、何時間でも立って待っていられるおとうさんなのです。
その時の事を思い出すと、とてもゆういちを連れて行くという選択肢は考えられません。
そんな感じで、午前10時には、ゆたかとゆういちとワンコのタロウとニャンコのクロだけが家に残りました。
そして、ゆういちとゆたかが ”色々” 遊びます。
普段は「お散歩」がメインですが、色々なオモチャで遊びます。
ゆういちには沢山オモチャがあります。
ジイジが自分で弄ってみたいものを、買って来るからです。
殆どは、地下室に「箱ごと」仕舞われています。
今のゆういちの一番の「お好み」は木製ブロックです。
ゆういちもブロックを積んだりしますが、一番好きなのは、他の人が積み上げたブロックを崩す事です。
ワンコのタロウやニャンコのクロが積み上げてあげて、それをゆういちが崩したりもしています。
手先が器用?で、完璧な遊び相手の二匹です。
今日は、父親のゆたかがブロックを積み上げます。
最初のうちは、積んだそばからゆういちに崩されてしまいました。
そのうち、ゆういちがタロウとクロに何かを言われて、ゆたかが積み上げるまで待つようになりました。
何を話し合ったのかは分かりませんでしたが、直ぐに分かりました。
ゆたかが綺麗に積み上げて完成させると、ゆういちが両手でブロックをバラバラにしました。
怪獣に壊されるビルの様です。
作りかけよりも、完成した物を壊す方が楽しいのです。
ゆたかは自分で設計した建物に近い形をブロックで再現したのですが、「ゆういち怪獣」に、あっと言う間に壊されてしまいました。
結構、一生懸命作ったので、少し落胆です。
でも、何故か、ニャンコのクロが「いい子ちゃん座り」をしています。
クロの後ろには、ワンコのタロウも「いい子ちゃん座り」をしています。
驚いた事に、クロの後ろにゆういちが、同じく「いい子ちゃん座り」をしています。
”順番待ち” をしているのです。
父親のゆたかが、ブロックを積み上げるのを待っているのです。
急いでゆたかは、自分で設計した他の建物に近い形をブロックで再現しました。
ゆたかが退くと、「ニャンコ怪獣」の登場です。
ニャンコ怪獣の武器は「尻尾」です。
器用に振り回しながら、ブロックで出来たビルは、解体されてしまいました。
結構な「自信作」でしたが、残念でした。
ここで、ゆたかは考えを変えます。
丈夫な建物に変更です。
結果的にピラミッドの様になってしまいました。
本当は立方体(正六面体)が一番丈夫だと思うのですが、それでは面白くありませんし、ゆたかとしても納得出来ません。
多分、一人と二匹も納得しないと思います。
ゆたかが退くと、今度は「ワンコ怪獣」の登場です。
ワンコ怪獣の武器も「尻尾」です。
前足で壊しら、あっと言う間で、面白くないと思ったのでしょう。
ワンコのタロウは、超大型犬です。
その尻尾の一振りで、ゆたかの耐震構造の自信作は、あっと言う間に壊されてしまいました。
ブロックが飛び散って、拾い集めるのが大変です。
ゆたかは「ガッカリ」ですが、ゆういちやクロは大喜びです。
散らばったブロックを拾い集めて、考えながら積み上げます。
作り終えて、空しい感じがしてゆたかがガッカリしていると、ゆういちが何かを言っています。
ワンコのタロウとニャンコのクロには分かるのでしょうが、父親のゆたかには「怒っている」しか分かりません。
多分、「早く作れ!」と言っている様です。
でも、どうせ壊されるのだからと適当に作ったら、何か不満がある様です。
仕方がないので、結構気合を入れて作ります。
四角だけではなく、色々な形のブロックを使います。
建物は四角でも、煙突と言うか「塔」の様な高い物も作ってみます。
ゆういちとタロウとクロを見ると、満足している様です。
でも、完成してゆたかが退くと、今度は「ゆういち怪獣」に木っ端みじんに壊されました。
”してやったり” の顔のゆういちと、タロウとクロは大喜びです。
ゆういち、クロ、タロウと順番に何度も何度も「ブロック崩し」が続きます。
ゆういちは、一気に壊して終わりです。
でも、タロウやクロは、尻尾を器用に動かして、建物は壊しても「塔」は残して見せたりします。
それを見たゆういちは、手を叩いて大喜びです。
そんな事を、ゆういちが飽きるまで続けました。
多分、ナオミでは、こんなに何時間も相手をしてくれないと思います。
父親のゆたかも「たまに」だから出来るのかもしれません。
毎回お付き合いをしている、タロウとクロは凄いと思います。
飽きるまで遊んで、ゆういちは離乳食を食べ、ワンコのタロウとニャンコのクロはナオミ特製の ”鶏ささみの煮たもの” 食べて、お腹いっぱいになって一緒にお昼寝です。
”鶏ささみの煮たもの” は、やっぱり、ゆういちの離乳食を作る時の「オマケ」です。
三人揃って、いや、一人と二匹でベッドで「大の字」です。
寝ている間にゆたかはパソコンをチェックします。
相変わらず、迷惑メールが来ています。
でも、たまにチャンとしたメールが、迷惑メール・フォルダに入っている事があるので、一応チェックをします。
今度はスマホをチェックします。
きららから、メールが来ています。
おかあさんとナオミときららが新しい洋服を着てポーズを取っている写真付きです。
ナオミときららは美人で可愛いのですが、ポーズを取ったおかあさんも「かなりのもの」です。
それで、たまにゆたかは考えます。
「俺は誰に似たんだろう?」
でも、答えは直ぐに出ました。
おとうさんも入れた「4人の写真」が送られてきたからです。
「4人の写真」は、銀座の高級なフレンチレストランでのランチの写真でした。
ランチのフルコースで、見る限り、ディナーと言っても良い様な感じです。
多分、ジイジやバアバも、そんな感じの昼食だと思います。
もっと豪華かもしれませんが、楽しくない話題では美味しくないと思います。
起きたゆういちを、ワンコのタロウとニャンコのクロに任せて、ゆたかは近くのスーパーに買い物に行きました。
安心出来る ”シッター” の二匹ですが、親としていない時間を少なくする為、シャカリキに自転車を漕いでいきました。
よく考えれば、ナオミの「電チャリ」で行けば早かったのでしょうが、ゆたかは電チャリに乗った事がないので、止めました。
それに、サドルの位置も直さなければいけないのです。
ナオミの足は、ゆたかよりも、ず~っと長いからです。
パソコンで見た材料を購入してきました。
今夜は「餃子」です。
ゆたかが自信のある「料理」です。
作り始めは時間が掛かりましたが、直ぐに慣れてきて、物凄い数の餃子が準備出来ました。
ゆたかは「地道な作業」が得意なのです。
「豚ひき肉 ・ニラ・キャベツ」のベーシックなものから、「豚ひき肉 ・ニラ・キャベツ・むきエビ・大葉」を入れた海鮮も作ります。
ゆたかの家はみんなニンニクが好きですから、沢山入れておきます。
チョット、生姜も入れておきました。
大きいアルミのトレイに乗せてラップをかけて、冷蔵庫に保存しておきます。
ナオミの事ですから、多分、どこかのデパ地下で、何かを買ってきてくれると思います。
おとうさん達が帰ってきました。
おとうさん以外、沢山の紙袋を持っています。
みんながリビングで休憩していると、ジイジとバアバも帰ってきました。
おとうさん、頑張って「拘りのコーヒー」を淹れます。
多分みんなは、食後にコーヒーではなく紅茶を飲んだと思います。
こうやって、コーヒーを飲まされるのが分かっているからです。
ちゃんと、ケーキも買ってきてくれています。
おかあさんとナオミときららは、今日のお買い物の話で大騒ぎです。
ゆういちはバアバに抱かれて、ジイジが買ってきた「オモチャ」で遊んでいます。
ゆたかがワンコのタロウとニャンコのクロを見ると「やれやれ」と言いたいような顔をしています。
ご苦労様です。
ひと騒ぎが終わって、我に返ったナオミが夕食の心配を始めました。
デパ地下で、何かは買ってきた様ですが、そんなものでは夕食には足りない様です。
キッチンに行くナオミに、ゆたかが付いて行って声を掛けます。
「餃子をたくさん作っておいたから。」
ナオミが冷蔵庫を開けると、沢山の餃子が入っていました。
「通常版」と「海鮮」が分けられています。
ナオミ。
「一人でこんなに作ったの?」
ゆたか。
「俺、会社辞めても、 ”餃子屋さん” が出来るかも ・・・ 」
そんな訳で、今夜は「餃子」で宴会になりました。
今週と言って良いのか分かりませんが、今週の日曜日が祭日なので月曜日は ”振替休日” となり、二連チャンで宴会をやっても大丈夫なのです。
ゆたかが現場勤務だった頃は振替休日は出勤でしたが、設計部で内勤ですのでカレンダー通りにお休みです。
それに、出勤迄して急ぐ物件が無いので、一生懸命餃子を作ったのです ・・・ ?
夕食のメニューが違うだけで、雰囲気は昨日の夕食と同じに ”大騒ぎ” になりました。
話題は、昼間に出掛けた銀座のお話です。
「あのお店がどうの ・・・ 」
「あそこの店が変わっていた ・・・ 」
「今度はあのお店に寄ってみたい ・・・ 」
「次に食べるなら、アソコのお店が良さそうだった ・・・ 」
・・・ ・・・ ・・・
話題などは尽きる筈がありません。
ただ、ジイジとバアバは昨日と同じ様に、二人でコソコソと話し合いです。
「あそこの会社は、もう少しテコ入れしないと ・・・ 」
「あそこの社長は、やる気がないな ・・・ 」
「今の為替状況だと ・・・ 」
・・・ ・・・ ・・・
話題は尽きません ・・・ 二人とも長生きしそうです。
そんな訳で、ゆたかは昨日と同じく、大きい鞄にゆういちとニャンコのクロを入れてワンコのタロウにハーネスを付けて、夜のお散歩です。
昨日と同じコースでお散歩を終えて、ゆたか一行が帰宅しても、昨日と同じにみんなが盛り上がっていました。
昨日と同じに、ゆたかがタロウとクロに手伝ってもらって、ゆういちをお風呂に入れました。
お風呂から上がっても昨日と同じ様に、みんなが盛り上がっているので、一応「おやすみなさい」を言って、ゆたか一行は二階に上がってきてしまいました。
ナオミがいないので、ゆういちのお休み前のオッパイは、今夜も紙パック入りの「ベビーミルク」です。
今夜もタップリ飲んで満足したゆういちを、ゆたかが立て抱きをしてゲップをさせました。
今夜もナオミがいないので、みんなでベッドに転がります。
やっぱり、ゆたか ・・ クロ ・・ ゆういち ・・ タロウの順です。
今夜もゆういちは嬉しくて、大盛り上がりです。
今夜も、暫く一人と二匹で遊んでいましたが、寝かしつける天才の二匹によって、直ぐにゆういちは可愛い寝息を立てて寝てしまいました。
今夜もゆういちが寝ると、二匹も安心して寝てしまいました。
暫くすると、ナオミがそうっと扉を開けて部屋に入ってきました。
寝ている二人と二匹を見て考えています。
何を考えているかというと、ゆたかに掛けた新しい魔法の事です。
確か「ゆたかが激しくナオミを愛してくれる魔法」だった筈なのです。
パソコンを立ち上げて確認します。
新しい魔法には「タイトル」を付ける様になっているのです。
でも、いくら探しても「ゆたかが激しくナオミを愛してくれる魔法」は見つかりません。
でも、ナオミは思い出しました。
「ゆたかが激しくナオミを愛してくれる魔法」のサンプルは作ったのです。
でもでも、シミュレーションをしてみたら、あまりに「激しく愛し合う」ので、恥かしくて止めてしまったのです。
殆ど、エロビデオを見ている様だったのです。
それでタイトルを「ゆたかが ”優しく” ナオミを愛してくれる魔法」に変えて、手直しをしたのです。
ですから、ゆたかはナオミが楽しく銀座にお買い物に行ける様にしてくれたのです。
いつもナオミが朝食を作る為に早起きしているのを知っていて、自分がお休みの日にはゆっくり「朝寝」させてくれたのです。
いつも出掛けると、ナオミが夕食の心配をするのを知っていて、夕食を準備していてくれたのです。
「ありがとう」と言って、ナオミはゆたかにキスをしました。
そして「ゆたかが ”優しく” ナオミを愛してくれる魔法」を解きました。
いつものゆたかに戻ってもらう為です。
いつもの様に愛してもらうのが ”一番嬉しい” のです。
がしかし、もう一つ理由がありました。
ゆたかの作れる料理のバリエーションは少ないのです。
きっと明日は「冷凍食品」になりそうだと、気付いたのかもしれません。




