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駄目(俺+魔女)  作者: モンチャン
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ちょっと前の後



いつもは楽しい金曜日の朝です。

昨夜タップリ楽しんだ二人は、特に楽しく元気いっぱいです。

特にナオミは、朝早くから起きて、洗濯物を干したり朝食を作ったり、ゆたかのお弁当を作ったりしています。

でも、ナオミは楽しいのです。

ゆたかの事をしていると、嬉しくて仕方がありません。


ゆたかは仕事に行く準備をして、1階に行きます。

ナオミが、テーブルに朝食を並べ終わっていました。

昨日買ってきた卵と無添加のベーコンを焼いたものです。

「無塩せき」は発色剤を使っていないだけなので、もっと身体の良い「無添加」を使っています。

お酒とゆたかの為なら、お金を惜しまないナオミなのです。


二人で「いただきます」をして朝食の開始です。

作っていただいた方々への感謝の気持ちです。


ご飯と味噌汁も付いていますが、最後に牛乳もいただきます。


二人で、手際よく片付けます。


この頃は、ナオミもゆたかと一緒にジムに出掛けていました。

二人で、自転車で出掛けます。


自転車置き場から二人で駅まで歩きます。

今朝もラブラブです。

後ろから見ると、 ”愛の陽炎” が見えるようです。


以前は、ラブラブなカップルがいると「鬱陶しい」と見ていたゆたかでしたが、まさか、自分がそうなるとは思ってもいませんでした。


電車の中でも、ヤッパリ、ラブラブです。

自分達はそんなつもりはありませんが、周りから見れば分かるのです。

無駄に横にデカい男と背の高い女ですから、目立つと思いますが、そのうち、”風景” の一部になるのかもしれません。


ジムの最寄りの駅から降りて、手を繋いで歩いてしまいます。

どうしても、ラブラブです。


受付を済ませると、更衣室は男女が分かれます。

以前は泣きたい気持ちになったゆたかですが、最近は慣れました。

まあ、当然の事ではありますが ・・・ 。


トレーニングウエアに着替えた二人は、それぞれで別の運動をします。

何故か、ここでは別れても何とも感じないようです。

集中力の問題でしょうか?


ゆたかは頑張らずに、一生懸命運動をします。

「歯を喰いしばって頑張る」のは、奥歯に良くありません。

ジイジに勧められた ”マウスピース” をしています。


仲良く二人で一緒に運動しそうなものですが、ゆたかとナオミの運動をする目的が違うのです。

ゆたかはナオミも守る為で、ナオミはゆたかに好かれる体形を維持する為なのです。

他の人には見せられませんが、ゆたかが ”やっと” 持ち上げられる重量を、ナオミが軽々上げたのでは、周りから ”奇異の目” で見られてしまいます。

それに、何年間も「ナオミの ”力” に近付きたい」と思って頑張っているゆたかを ”落胆” させない為でもあるのです。

何故って、ゆたかの扱う重量は ”パワーリフター” 並なのですが、ナオミにとっては「軽い重量」だからなのです。

魔女の悲しい性で、 ”強い力” は迫害から逃げ切る為に備わった機能なのです。


そんな二人ですが、終わる時間は一緒です。

まあ、ナオミがゆたかに合わせているのです。

本当は、一緒にシャワーを浴びたいところですが、大騒ぎになって「出禁」にされてしまうので、二人とも我慢します。


シャワーを浴びて着替えると、窓際の長いカウンター状のテーブルに腰掛けて、二人でプロテインドリンクを飲みます。

今日は、自前のものですが、たまにジイジやバアバとこのジムで会う事もあり、その時はジイジの奢りで、お店のプロテインドリンクを飲むこともあります。


ジイジはこの店のオーナーとも懇意の様です。

もしかすると、役員の一人かもしれません。

謎の多いジイジとバアバです。


ジムを出ると、二人は別れます。

ゆたかは駅の方に、ナオミは逆の方に行きます。

「逆の方」、それは「例のカフェ」のある方向です。

実はこのカフェは、バアバが経営者だと噂されています。

本当に、謎の多いジイジとバアバです。


ゆたかは電車に乗って会社に向かいます。

ナオミはカフェに寄って、開店前のお手伝いをしているのです。


お手伝いが終わったナオミは、「料理教室」に行きます。

実際は「お酒の肴」の作り方を教わっているのです。


料理教室の仲間とランチを食べてから、自宅に戻ります。

料理教室の仲間は、みんな魔女や鬼女のみなさんです。


うちに帰ったナオミは、「デジタル魔女システム」の開発に取り掛かります。

アメリカ合衆国の魔女と一緒に、世界魔女会議の時に提案して認められたものなのです。

遠く離れて開発しているのですが、魔法で交信しながらなので、楽しみながら作業をしています。


いつもなら、夕食の準備をするのですが、今日は佐野のラーメン屋さんで購入したラーメンと餃子、それにチャーシューが夕食のメニューです。

ネギとかの野菜は、道の駅で買ってきたので、今日は買い出しの必要がありません。


シッカリ準備が終わったのですが、何故かナオミは ”眠い” のです。

ちょっとベッドに横になりました。



ゆたかは会社に着くと、いつも通りにコーヒーを飲みながら作業開始です。


以前は、有給休暇の後にお土産を買ってくる人もいましたが、今は止めています。

設計部の部会で「出張した時だけお土産を買ってくる」と決まったからです。

出張の時は出張旅費と出張手当が出ますが、有給休暇の場合は「自前」になるので、止めてしまいました。

結構、人数がいるので自前の出費は大変なのです。


午後の休憩の時に、従弟のつよしと旅行についてお話しするくらいで、会社の連中にお話しする事はしません。

女性社員の場合は、有給休暇で旅行すれば、その話題で盛り上がったりしていますが、男性社員ではそんな事はありません。

ゆたかにはお友達が少ないのかもしれません。

でも、学校の時のお友達と違って、会社の中のお友達は「会社」という繋がりがあってのお友達です。


テキパキと、仕事をこなします。

今週は忙しくない様で、金曜日なので、周りの人達に負けない様に、サッサと会社を後にしました。

ナオミに「帰るメール」をしたのですが、返事がありません。

それもあって、サッサと帰る事にしたのです。


「どうしたんだろう?」

ちょっと、心配です。


家に近付くにしたがって、心配の気持ちが大きくなってきました。

電車の中で、走りたい気持ちです。

ゆたかが魔法を使えたら、”瞬間移動” でナオミの元にすっ飛んで行きたい気持ちです。


最寄りの駅からの自転車は、物凄い速さです。

運が良いのか悪いのか、信号機はみんな「青」なので、物凄い速さでお家に到着しました。


鍵が掛かっています。

いつも通りですが、焦っているのでなかなか開きません。

いつもはナオミが開けてくれるのですが、今日はどうしたのでしょうか?


とにかく、鍵を開けました。

でも、鍵をかけて、靴を揃えて脱ぎました。

そして、手を洗ってうがいをしてしまいます。

習慣と言うものは恐ろしいものです ・・・ ?


キッチンやリビングにはナオミがいません。

直ぐにゆたかは、2階に駆け上がります。


そおっと扉を開けます ・・・ 何事も無い事を祈りながら ・・・


ベッドを見ると、ナオミが寝ています。

いつ見ても、可愛いナオミです。


いや、今はそんな時ではありません。

ゆたかはナオミのオデコに手を当てます。

熱はない様ですし、寝汗もかいていません。


でも、ナオミが起きません。

眠れるベッドの上の美女です。


ゆたかは心配で、居ても立っても居られません。

静かに1階に降りると、スマホで電話をします。


自分の母親ではありません。

余計な心配を掛けたくないのではなく、何を言い出すか分からないからです。


ナオミの母親でもありません。

自分の母親と同じで、余計な心配を掛けたくないのではなく、こちらも何を言い出すか分からないからです。


勿論、自分の姉やナオミの姉ではありません。

「自分で何とかしろ!」と言われるのが ”関の山” です。

もしかすると、電話に出てくれないかもしれません。


当然、自分の父親やナオミの父親ではありません。

ゆたかと同じ様に、こんな時は「役立たず」だからです。


ゆたかが電話した先は、美智子です。

妹分の鬼女の女の子です。


ゆたか。

「みっちゃん! ナオミが、ナオミが寝ているんだけど ・・・ 」


美智子。

「ナオミお姉ちゃんだって寝るわよ。」

ゆたかが訳の分からない事を言った所為で、美智子の返答としては、これが ”正解” です。


ゆたか。

「いや、そうじゃなくて、起きないんだよ。」

そう言いながら、いつもは「帰るコール」をすれば返事が返ってくることや、この時間はゆたかの事を待っていてくれることを説明します。


美智子。

「はいはい。 今から行くから。」

何故か、いつもの美智子の様に親身ではありません。


あっさりと電話が切れたので、ゆたかはリビングをウロウロしてしまいます。


暫くすると、美智子が玄関に現れました。

でも、美智子一人ではありません。

ハルミも一緒なのです。


ハルミ。

「兄貴、旅行、どうだった?」

いつもの明るい ”ざっくばらん” とした言い方です。


ゆたか。

「それより、ナオミが、ナオミがおかしい ・・・ 」


ハルミ。

「どういう風に?」


ゆたか。

「寝てる ・・・ 」


ハルミは何か言おうとしましたが、美智子が耳打ちするので、ゆたかにはこう言いました。

「とにかく、兄貴はここで待ってて。」


そう言うと、ハルミと美智子は階段を上がっていきました。



暫くすると、二階から美智子の声が聞こえました。

「お兄ちゃん! 二階に来て。」


ゆっくりと、ゆたかが階段を上がります。

何故ゆっくりかと言うと、コーヒーとアップルパイを持っているからです。


部屋に行くと、ナオミは起きていました。

「あ~! 良く寝た!」と言う感じです。


ナオミが寝ていると思ったゆたかは、3人分のコーヒーやお菓子しか持ってきていませんでした。

でも、何食わぬ顔で、自分の分をナオミの前に置きました。


三人は楽しそうにお喋りをしています。

ナオミに直接聞く訳にはいかないので、本当は美智子に聞きたかったのですが、ハルミが隣だったのでハルミに小さい声で聞いてみました。


ハルミは立ち上がって、大きい声で説明を始めました。

どこから出したのか、会議室で使う様な大きいホワイトボードも現れました。

でっかく ”ハルミ専用” とシールが貼ってるので、ハルミが魔女が集まった説明会で使うものの様です。


何という事か、ハルミがホワイトボードに「女性のアソコの部分」を書き始めたのです。


ナオミ。

「ハルちゃん、”絵” 上手ね。」


美智子。

「ハルミお姉ちゃん、デザイン画。得意だもんね。」


「女性のアソコの部分」なのですが、誰も ”普通” の反応です。


ゆたかが面白半分に見た ”医学書” にあったものと ”ほぼ” 同じです。

”ほぼ” なのです。

要は、”違う” という事です。


男のアレが入っていく女のアソコの先は「子宮」なのですが、横に何かがあるのです。

ハルミはその部分を、赤いマーカーで ”丸” をしました。


ハルミは真面目な顔でゆたかに説明を始めます。

まあ、恥ずかしがりながら女のアソコの部分の説明をされたのでは、ゆたかも堪ったものではありません。

「人間の女性と魔女の違いは ”ここ” なの。」


ゆたか。

「ここ?」


ハルミ。

「名称は ”夫の愛の受け入れ口” 。」


ゆたか。

「 ”愛の受け入れ口” ?」


ハルミ。

「そう。 結婚すると、魔女はここから ”夫の愛” を受け入れて、四次元にある魔力のタンクに補充していくの。」


ゆたか。

「四次元?」


ハルミ。

「そう! 魔女は結婚するまでは、自分で魔力を作ることが出来るの。」

「でも、魔力を貯蔵しておきタンクは ”四次元” に置いてあるのよ。」

「余計なものを身体の中において置かないで、 ”四次元” に置いておくのよ。」



ゆたか。

「なるほど。 だからナオミのタンスとかはないんだ。」


ハルミ。

「う~~ん。 ナオミ姉の場合は ”乱雑” だから見せられないだけじゃないのかな?」


ナオミ。

「ハルちゃん! それ以上言ったら、タダじゃおかないからね。」


ハルミ、 チョットではなく、かなりビビっています。


美智子。

「鬼女も ”四次元” は一緒。 まあ、鬼女も魔女の一種だからね。」


ハルミ。

「でも、魔女は結婚すると、自分では魔力を作らなくなるのよ。」

「ナオミ姉から聞いているでしょう?」


ゆたか。

「 ・・・・・・ ??? 」


ハルミ。

「もう! ナオミ姉はいい加減なんだから ・・・ 」


ナオミ。

「えへ!」


ハルミ。

「ナオミ姉ったら、可愛子ぶっても、駄目だよ。 肝心な事なんだから。」


ゆたか。

「誰が魔力を作ってくれるの?」


ハルミ + 美智子。

「旦那様よ!」


ゆたか。

「え~~~?」


美智子。

「ナオミお姉ちゃんの分は、お兄ちゃんが作ってあげるの。」


ゆたか。

「お、俺? どうやってナオミに渡しているの?」


ハルミは言葉ではなく、ホワイトボードの絵で説明を始めました。

「これが兄貴のアレとするでしょう ・・・ 」

ホワイトボード用の黒いマーカーを、アソコに入れる様な感じで動かします。


美智子は恥ずかしがって下を向いてしまいましたが、ナオミは余計な事を言い始めてしまいました。

「そこまで黒くはないな。 でも、もっと ”太くて長い” んだけど ・・・ 」


ハルミは呆れかえって、ナオミと説明を交代しました。

「え~~? あたしがするの? メンドイな~ ・・・ 」


美智子、恥ずかしがっていたのですが、文句はチャンと言います。

「そんなんだから、お兄ちゃんが心配して連絡してきたんじゃないの!」


ハルミ。

「そう! ナオミ姉の悪いとこ!」


チョットむくれたナオミが、ホワイトボードの前に立ちました。

でも、そんな顔のナオミも可愛いと、ゆたかは ”ボ~” っとナオミを眺めます。


ホワイトボードに描かれた女性のアソコの絵でナオミが説明します。

「この黒いマーカーがユタちゃんのアレだとするでしょう。 この絵の大きさだと、もっとも~っと ”太~く” て ”長~い” んだけど ・・・ 」

ハルミに比べて、「余計な注釈」が入ります。


ナオミ。

「これが、こう入って、こう動いて、 ・・・ こんなになったり、こうもなったり ・・・ こっちからだったり ・・・ 」

昨日の夜のゆたかのアレの動きを ”黒いマーカー” を動かして再現します。

微に入り細に渡る説明です。


美智子だけでなく、ハルミやゆたかでさえも恥ずかしくなってきました。


ハルミが赤い顔をして文句を言います。

「ナオミ姉、そこら辺は割愛して、赤で丸した部分の説明をしてよ!」


ナオミ。

「どうしたの? みんな赤い顔をして ・・・ 」

そう言いながら、残念そうに、 ”赤い丸” の部分の説明をします。


でも、折角なので、 ”赤い丸” の部分の横の説明もしてしまいます。

「こっちはね、普通の人間と同じで、夫からの ”愛の液体” が入って来ると、赤ちゃんが出来ちゃうの。」


ハルミが、手で「そこの説明は要らない」と指示をしますが、ナオミは聞き入れません。


「あら? 結構重要なのよ。 こっちの方も普通の人間と違っているの。」


ゆたか。

「どう違うの?」

ゆたかが余計な事を言ったので、余計な説明が続きます。


ナオミ。

「魔女はい女ばっかりだから、昔は ”人からよく見えないオーラ” も開発されていなかったから、男に襲われることが多かったの。」


ハルミ + 美智子。

「そうそう。」

二人が同調したので、余計な話が長引きます。


ナオミ。

「そんな男は ”出来損ない” ばっかりだったので、 ”おバカな魔女” が生まれたりしたのよ。」


ハルミ。

「 ”サキュバス” なんて言うのは、そんな時に生まれたって聞いたわ。」


ナオミ。

「そこで、人間みたいに ”男のあの液体” を簡単に受け入れない為に、子供が出来る方に強力な ”弁” が付いたの。」


美智子。

「でも、それだけじゃないのよね。」

美智子も、真顔に戻って参戦してきました ・・・ この手の話は嫌いではないようです。


ナオミ。

「でもね、男のアレをアソコに入れられちゃったら駄目じゃない。 そこで、 ”魔女の危機管理システム” が開発されたの。」

「もう、喋ると喉が渇くわね。 場所を変えてからにしない?」


ハルミ + 美智子。

「賛成!」


そういう事で、みんなで1階に降りていきました。

こういう時は、ゆたかに ”拒否権” はありません。



キッチンに行くと、何やら準備が出来ています。

ゆたかは必死になってコーヒーを用意していたので気付かなかったのです。


美智子。

「今日は ”餃子で一杯” って、ハルミお姉ちゃんと二人呼ばれたの。」


ハルミ。

「そうよ。 兄貴に呼ばれる前から決まっていたの。」


ゆたか。

「は~~ ・・・ 。 でも、何でナオミは起きなかったのかな?」


ナオミ + ハルミ + 美智子。

「まず、料理の準備をしてからネ。」


女性陣三人が手際良く動くので、ゆたかは蚊帳の外です。

まあ、下手に手出しするよりは、美味しいものが出来上がる筈です。


基本は、この間佐野で買ってきた餃子ですが、それだけではなく色々なものを作っています。

まあ、ご飯に合うというよりも、酒の肴と言った方が適切な料理が主体です。

メニューは「町中華」で頼んでしまいそうなものが出来上がってきました。


定番のエビチリ、麻婆豆腐、炒飯が出来上がりました。

それに濃厚ごまだれ棒棒鶏バンバンジー、空心菜とベーコンのオイスターソース炒め、たけのことザーサイの炒め物も出来上がりました。

勿論、メインは「佐野の餃子とチャーシュー」です。


いつもは、ナオミと二人で広いテーブルで食事をしていますが、女性二人が増えたので物凄くにぎやかです。


仲良しの女性三人ですから、話題はどんどん変わっていきます。

自分の近況から始まって、どこそこに ”良い男” がいただの、良いお店が出来たのだの、延々と続きます。

男の様に、結論などは必要ないからです。

まして、女性三人はビール、酎ハイ、ハイボールと色々なお酒で大盛り上がりです。


ゆたかにとっては久々ですが、おかあさんがいた頃は、よくあった光景です。

ゆたかの家系の女性陣は、みんな「大酒飲み」ばかりなのです。



こんな時は、ゆたかはお酒を用意したり、ラーメンを作ったりで、大忙しです。


ハルミ。

「兄貴! 汗っかきなんだから、兄貴の汗でラーメンを ”塩味濃いめ” にしないでね。」


ナオミ。

「あら! ユタちゃんの汗なら、私だったら構わないわよ。」


美智子。

「それは、お姉ちゃんだけだからね!」




そんな訳で「魔女のアソコ」の説明に関しては、説明していた方は忘れてしまい、された方はどうでも良くなってしまいました。


延々と宴会は続き、夜が更けてきて、そんな話はどこかにいってしまいました。



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