表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
駄目(俺+魔女)  作者: モンチャン
133/168

133 テレビ嫌い



テレビ嫌い



いつもの駅でいつも逢う

セーラー服のおさげ髪

もうくる頃

もうくる頃

今日も待ちぼうけ

明日がある

明日がある

明日があるさ


坂本 九氏が歌って中村 八大氏が曲を書いていたので、詩は永 六輔氏だと思っていましたが、青島 幸男氏の作詞でした。


今時いまどきとしては「ストーカーの歌」と言う感じですが、作られた頃はおおらかな時代で、「殺気だった」今の時代の感覚で考えてはいけないのです。



恋愛ドラマなどと言うのは、この歌の歌詞にある様な感じで、すんなり ”ハッピー” になったりしません。

それでは、直ぐに ”エンド” になってしまいます。


グズグズと、”すれ違い” や ”勘違い” を繰り返すのがセオリーです。




ゆたかの家では、夕食後に ”コーヒータイム” があります。

リビングで開催するので、テレビはついていますが、見ている人はいません。

番組は、”可もなく不可もなく” のものか、ニュース系の番組です。

一種の ”バックグラウンド・ミュージック” みたいなものです。


でも、金曜日の ”コーヒータイム” に「異変」がありました。

トレンディー・ドラマが始まったのです。

人気の漫画が原作の様で、出演者も若手の人気俳優が担当しているのです。


その漫画をきららが友達から借りて読んでいて、気に入ってしまいました。

何故かナオミと一緒に、JRの駅にある本屋さんで全巻を買ってしまったのです。


きららとしては、自分で1冊ずつ買うつもりだった様ですが、きららの借りた本を読んだナオミが気に入ってしまったのです。

ナオミの「大人買い」です。

まあ、子育てに忙しいのですが、お陰でお酒を飲まないので、魔女の管理団体からの ”お手当” の使い道がなかったのかもしれません。


その漫画が原作のテレビドラマが、丁度、金曜日の ”コーヒータイム” だったのです。



いつもは、近況報告とかだったのですが、ナオミときららがテレビに釘付けになったのです。

二人曰く ・・・ 

「原作よりも良いわ。」


ゆたかとしては、そのドラマの良さがまったく分かりません。

大体、恋愛ドラマには興味が無いのです。


でも家族の中で、それは少数意見だったのです。

ゆたかだけだったのです。

何故か、男性であるジイジやおとうさんも気に入って観ていたのです。



ゆたかは恋愛ドラマに興味もないのですが、”続き物” が嫌いです。

その時だけで終わらないからです。

「時間の無駄だ」と自分に思い込ませていたのです。


席を外そうとしましたが、ナオミときららに挟まれて座っていたのです。

ソファーから立ち上がろうとしましたが、二人に取り押さえられてしまいました。

ドラマをみんなが観ている間にお風呂に入ってしまおうという、”時間の有効利用” だったのですが ・・・



ゆういちが飽きたりすれば良いのですが、そんな事もありません。

なにせ、ゆういちには ”屈強な遊び相手” がいるからです。

ワンコのタロウとニャンコのクロです。

何時間でも、ゆういちの相手をし続ける事が出来る二人、いや、二匹なのです。

三人、いや、一人と二匹は、言葉が通じている様なのです。



そんな訳で、1回目を観てしまいました。


そして、同じ感じで2回目も観てしまいました。


もう、ゆたかはそのドラマを観ないと、駄目になってしまいました。

こうなってしまうから、ゆたかは「連続ものを観ない」と決めていたのです。



そして、ゆたかの ”変な癖” が出てきてしまうのです。

出演者に ”感情移入” してしまうのです。

主人公なら良いのですが、大体、敵役や脇役だったりするのです。


そんな ”感情移入” した夢を見てしまうのです。


ブルース・リーの映画を見た人が、映画館から出てきた時に、「自分がブルース・リーになった」様な態度になってしまうのとは少し違います。

起きている時ではなく、寝てからなのです。

夢の中で、物語が進んでいってしまうのです。


もしかすると、大学生の頃に、自分の気持ちを抑え込んだ ”抑圧した生活” をしていた所為かもしれません。

「寝て」 ⇒ 「運動して」 ⇒ 「勉強して」 ⇒ 「寝て」 ⇒ 「運動して」 ⇒ 「勉強して」 ・・・・・・・

大学生の時は、ず~~っと、こんな生活だったのです。

通学も、電車やバスは使わずに、自転車で移動していたのです。


夢の中だけででも、「違う自分」になりたかったのかもしれません。




いつもの様に、ゆたかはナオミと一緒に寝ます。

そこまでは一緒です。


寝ている時に、多分 ”夢” を見ているのでしょうが、起きた時には覚えていません。

でも、近頃の夢はよく覚えているのです。

金曜日にテレビのドラマを観ている所為かもしれません。


でも、いつもの夢と違うのです。

”鮮明” に覚えているのです。


どうせ夢を見るのなら、”主人公になる” とかと良い思いをしたいところですが、大学生時代に ”抑圧した生活” を送っていた所為か、冒頭の歌詞の様な感じの夢になりました。


テレビドラマの出演者の名前ではなく、”ゆたか” は ”ゆたか” のままで、女の子の名前は ”ナオミ” でした。


実際はゆたかとナオミは、二歳の歳の差があるのですが、夢の中では同い年で、小学校は同じでした。


夢の中で二人は、中学、高校と違う学校に行きました。

ゆたかは私立の男子校、ナオミは私立の男女共学の学校です。


ここいらは、現実と同じ感じです。


夢の中で二人は、大学生になって、一緒の大学に入学しました。

本当は知らなかったのですが、母親どうしが話しているのを、ゆたかが聞いてしまったのです。


実際のゆたかの大学の学部の建物は、他の文科系学部とは離れているのですが、どうした訳か同じキャンパス内です。

まあ、夢の中の ”お話” なのです。


ゆたかは現実と一緒で ”建築学部” で、ナオミも現実と一緒で ”IT学部” です。


でも、ゆたかは現実と同じ様には、ガムシャラに授業を選択しませんでした。

よほど、”勉強” だらけの大学生活が嫌だったのでしょう。


つまり、ゆたかは余裕があったのです。

多少ですが ・・・

でも、工学部系ですから、実験やレポート提出はあるので、文科系の様には ”時間に余裕” はありません。


それはナオミも一緒で、 ”IT学部” は実験はありませんでしたが、結構忙しいのです。

ナオミは真面目なので、授業をシッカリ選択していたのです。



でも夢の中のナオミは、現実と一緒で「美人」で「スタイルが良い」のです。


ここで「可愛い」は省かれました。

「可愛い」は、個人の主観が大きいのです。

特にナオミは身長が高く、「大きい女性を良し」としない男性もいるからです。

夢の中の ”お話” なのですが、変なところがクドイのです。



夢の中で、ゆたかとナオミは、小学生の時は普通に仲良しでした。

お互いの家が近かったのと、母親どうしが友達だったからです。


でも、中学・高校と別々になり、疎遠になっていきました。

ナオミの母親がゆたかの家に遊びに来る時に、ナオミを連れてくることが減った所為かもしれません。


でも、ゆたかもナオミも学校の始まる時間は同じで、最寄りの駅から暫くは同じ電車でした。

それで何となくゆたかは、冒頭の歌詞の様に、ナオミを待ってる様な感じになったのです。


声を掛けたりはしませんが、朝からナオミを見れた事で満足だったのです。


そんな訳で、授業中にノートいっぱいに、たくさん「ナオミ」と書いてしまった事もありました。


でも、声を掛ける事は出来ませんでした。




大学生になったので、ゆたかは、意を決してナオミに声を掛けようとしたのです。

でも、工学部系でゆたかもナオミも忙しく、なかなか機会がありません。


やっと授業に慣れてきた時に、ゆたかはナオミをキャンパス内で探しました。

学部は知っているのですが、選択した授業などは知りません。


探し当てたナオミは、格好良いお兄さんと一緒に歩いていたのです。


間違いかと思って目を擦ってみましたが、ナオミとお兄さんが良く見える様になっただけでした。


ゆたかの口からこんな言葉が、勝手に出てきていました。

「そうだよな ・・・ 」

ゆたかが勝手に ”片思い” していたのを思い知りました。


そして「明日がある」とは思えませんでした。

ナオミとお兄さんがお似合いだったからです。


そして、ゆたかはそのお兄さんを噂で知っていたのです。

大学で「ミスター○○」になったお兄さんだったからです。

政経学部で、ゆたかの2年先輩で、勉強は出来るし、お金持ちの ”お坊ちゃま” です。

将来有望です。



まあ、ドラマの主人公で、勉強が出来なくて、格好悪いのは ”主役” にはなりません。

物語として面白くないのです。

絶対に、盛り上がりません。

男女とも、”憧れ” は必要事項なのです。



ゆたかはもう、キャンパス内でナオミを探すのを止めました。


実際にナオミと話したことは、ここ数年ありませんでした。

もう、ナオミの声も忘れました。


そこで、ナオミの顔も忘れてしまおうと思ったのです。




そこまでで目が覚めました。

何故か、夢の内容をよく覚えていました。


「こんな事もあるんだな」 ・・・ それがゆたかの感想でした。



ゆたかは、会社に向かう電車の中で考えました。

「なんで、テレビドラマと内容が違うのだろう?」


まあ夢なので、いくら考えても結論は出ませんでした。


「何度も同じ夢は見ないよな」 ・・・ ゆたかはそう思っていたのです。



でも、次の日も同じ夢を、昨日の夢の続きを見てしまいました。




夢の中でゆたかは「ナオミと会わない」と決めた筈なのに、何故か、以前より会う、いや、見えてしまう事が増えました。


大学に行く電車の中 ・・


キャンパスで歩いていて ・・・


たまたま空いていた、学食のテーブルの近く ・・・


同じ授業の教室で ・・・


終いには、混雑した教室で、席が隣どうし ・・・

ナオミと同じ授業を選択したつもりはありませんでした。

でも、教養課程ではこんな事もあるのです。


ゆたかは、どう挨拶してよいのか分かりません。

逆にナオミから声を掛けられました。

「三浦君だよね。 久し振りだね。」


ゆたかはこう言うのが精一杯でした。

「あ、ああ。」


多分、ゆたかの顔が赤くなっているのが分かってしまったのでしょう。

「三浦君、熱でもあるの?」


今のゆたかなら、「美人の隣だから ・・・ 」とか言えるのですが、言葉が出ません。

精一杯の言葉がこうでした。

「きょ、今日、なんか暑くない?」


ナオミの「そう?」で、会話は終わりました。


授業が終わって、ナオミの「じゃあね。」でお別れでした。



帰りの電車でも、ナオミと会う事が多くありました。

でも、ゆたかはナオミと何を話して良いのか分かりません。

わざと、違う車両に乗り込んだりしたのです。


ゆたかは、夢を見ているのに、夢の中の自分に苛立ちを覚えました。




そこで目が覚めました。

今回も、何故か、夢の内容をよく覚えていました。



ゆたかは、会社に向かう電車の中で考えました。

「夢なんだから、自分の思い通りに、自分を動かす事は出来ないのかな?」



そして、次の日も同じ夢を、昨日の夢の続きを見てしまいました。




昨日の夢の続きなのですが、いつの間にか、大学の2年生になっていました。


夢の中なのに、ゆたかは大忙しです。

実験に出席したり、レポート作成をしたり ・・・


実際に、ゆたかはたくさん授業を受けたのですが、実験の授業もたくさん選択してしまったのです。

実験をすると、必ずレポート提出です。

場合によっては「課題」も与えられ、それの対処も大変だったのです。

よほど辛かったのか、夢の中でも苦労してしまうゆたかなのです。



そんな夢の中ですが、学園祭でナオミが「ミス○○」コンテストに出て、「ミス○○」になってしまいました。


ここいら辺は、テレビドラマの筋立てと同じ様です。


たまたま、「ミス○○」の会場近くを通りかかり、近くでナオミを見てしまいました。

水着は何故か「ワンピース」や「ビキニ」ではなく、女子のボディビルの衣装の様な「際どい水着」です。

もう、会場は男どもで大騒ぎです。


何もしないで、いなくなろうとしたゆたかでしたが、何故かナオミの楽屋に入ってしまいました。


そこでゆたかは思い出したのです。

「夢だ! どうせ夢なんだから、ナオミを奪ってやる!」


ゆたかは水着のままのナオミに適当にTシャツを着せ、ジーンズを履かせて、裏口から手を繋いで走り出したのです。


どこをどう走ったのかは分かりません。

気が付くと、ホテルの一室でした。


ゆたかは自分の着ているものを脱ぎ去って、ナオミの着ているものも剥ぎ取りました。

「ミス○○」の時に来ていた、小さいハイレグのビキニの水着です。

オッパイが大きく、ウエストがくびれていて、素敵です。


当然、水着も剥ぎ取ります。


大きいオッパイが揺れています。


でも ・・・

でも、でも ・・・

ナオミに平手打ちを喰らったのです。




そこで目が覚めました。


「ナオミからの平手打ち」と思ったのは、川の字で真ん中に寝ていた、ゆういちの「足の一撃」だったのです。


「くそ! 良いところだったのに ・・・ 」

でも、ナオミの次に愛しているゆういちからの「一撃」なので、怒る訳にはいきません。

そう思って、ゆたかはもう一度寝たのですが、どうした訳か同じ夢にはなりませんでした。

ウトウトして、チャンと眠れなかった所為かもしれません。



そんなこんなで、ゆたかは、テレビドラマは嫌いです。



金曜日の夜というよりも、土曜日の朝なのです。

ナオミが小さい声で聞きました。

「ねえ、どうしたの?」


もうちょっとのところで起こされてしまったので、ゆたかはシッカリとは眠れませんでした。

「こんな事があったんだ。」

そう言いながら、夢の話をしてしまいました。


ゆたかとナオミの間には、ゆういちがいますから、小さい声です。


あ! ゆういちの足元の方に、ニャンコのクロもいました。

なんと、クロは大の字で「ヘソ天」で寝ています。



話を聞いたナオミは、指を動かして、魔法でゆういちとニャンコのクロを、静かにベビーベッドに移動しました。


ナオミは両手で大きい円を描きます。

バリアーを張ったのです。

今回のバリアーは音や振動だけではなく、見えない様にもなっています。


ゆたか。

「どうして、こんな夢を見たんだろう? テレビのドラマの所為かな? 」


ナオミ。

「分かったわ。 私が診てあげる。 さあ、着ているものを脱いで!」


ゆたかは、お医者さんに言われている感じで、上に着ているTシャツを脱ぎました。


「 ”脱ぐ” って言ったら ”全部” よ。」

ナオミはそう言いながら、ゆたかの短パンを脱がせます。


ナオミ、首をかしげます。

「う~~ん、 重症ね ・・・ 」


ゆたか。

「え? 見ただけで分かるの? ヤバいのかな?」


ナオミ。

「先生には、何でもお見通しよ。」

そういいながら、ゆたかの足の付け根のアレを弄っています。


「さあ、治療をしなければ、いけないわね。」

そう言ってナオミが立ち上がると、着ているものを脱ぎ捨てて、肩を動かしました。

大きなオッパイが左右に揺れています。

海外のエロビデオの「天然オッパイ」の女優さんが、男を誘う時の動きです。


ゆたかは気が付くと、ナオミのオッパイをシャブっていました。


ゆういちにシャブられていても、今まで通りに綺麗な形です。

乳首も黒ずんだり、大きくなったりしていません。


でも、ナオミはゆういちにオッパイを触らせている時とは違って、「あ~ン!」と声をあげてしまいました。

でも、バリアーがあるので、大丈夫です。


ゆたかはオッパイから始まって、ナオミの全てを味わいます。

思えば、こんなに ”丁寧” にナオミを愛するのは久し振りだったのです。

ゆういちを真ん中に「川の字」で寝る様になってから、「サッサっと」済ませる事が多くなっていたのです。


タ~~~ップリ愛し合って、ゆたかもナオミも大満足です。


ナオミ。

「こんな感じの ”治療” で、良いかしら?」


ゆたかは何も言わずに、ナオミの唇を自分の唇で塞ぎます。

そして、こう言うのです。

「治療費は、これで良いでしょうか?」


「もうちょっと ・・・ 」

ナオミはそう言いながら、朝っぱらから ”第2回戦” が始まります。




そんな感じで、土曜日の朝の始まりです。



でも、ゆたかは、テレビドラマは嫌いです ・・・





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ