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駄目(俺+魔女)  作者: モンチャン
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128 近頃の日常



改正道路交通法なるもので、電動キックボードに「ほ~んのチョッピリ規制が加わりました。


車道では危険だという事で、歩道を通行出来る様になったのですが、速度は思いっきり抑えられました。

でも、街中では、思いっ切り速いスピードで歩道を疾走しています。


また、危険なのでヘルメットを被る様にと事になりましたが、努力義務です。

政治家が国会答弁などで「努力する」と言った場合は、「やりません」と言っている事と同義です。

ですから、ヘルメットを被って乗っている人など、見た事がありません。

「危険」だと言うなら、ヘルメット着用を義務化すべきです。

利用しているおにいちゃん、おねえちゃんは、ヘルメットを被って髪型が乱れるくらいなら、乗らないと思います。


物凄い速さで法制化された電動キックボードです。

J党の政治家が関わっているのは有名な話です。

レンタルしている大手の会社には、警察関係のお偉いさんが天下りしています。

それと、何から何まで法律が面倒を見ているのは、物凄い金額が政治家に渡っているとしか思えません。


飲み屋さんに行くと、家族連れを見かけます。

以前よりはずっと多くなっていると思います。


そんな光景を嫌がる人もいる様です。

まあ、遅い時間に子供を連れ回すのは良くはないと思いますが、夫婦共稼ぎの世の中では、仕方のない事でもあります。

お酒を飲む場所に子供を連れてと言うのなら、高級なレストランでもお酒は提供しますし、お子さんもいます。

回転寿司屋さんや焼肉店等でもお酒は提供されますし、結構、大騒ぎです。


お料理を提供するという事に関しては、居酒屋さんも同じではないのでしょうか?

料理に拘った居酒屋さんもありますし、そういうお店にはお酒を飲まないでお食事をされる方もいます。


正直言いまして、「見ていて不快」であるならば、そういうお店に行かなければ良いのです。

お店を選ぶ権利は、お客さんが持っているのです。

ただ、お店もお客さんを選ぶ権利がありますので、「お客様は神様」ではありません






近頃の日常



ゆたかの家は大家族になりました。

そして、犬や猫もいます。

どういう訳か、お年寄りは犬猫が好きで、犬猫も自分達を可愛がってくれる人が分かります。


ゆたかのジイジはワンコのタロウとお散歩に行くのが好きです。

以前、勝手に入院したジイジですが、ワンコのタロウと一緒だと、バアバは文句を言いません。

勿論、ジイジがスマホを持って出掛けるのは、言うまでもありません。


バアバはニャンコのクロと日向ぼっこをするのが好きです。

縁側はありませんから、サンルームで一緒にいます。

でも、ジイジを驚かすのも好きなバアバなのです。

ジイジとタロウがお散歩に出掛けて暫くすると、ニャンコのクロを背負ってシャカリキに走って行って、ジイジやタロウの先回りをしたりします。

まあジイジと一緒なので、タロウがユックリと歩くのを知っている事もありますが、先回りするにはジイジ達よりも1.5倍は走らなければなりません。

お茶目ではありますが、大した体力のバアバなのです。




おかあさんはおとうさんが好きです ・・・ 大好きです。

そしておかあさんはお酒を飲むのも好きです。

おかあさんが、「お酒」と「おとうさん」のどっちが大きく好きなのかは分かりません。


いつもは、みんなと夕食の時に飲んでいますが、居酒屋さんで飲むのも好きなのです。

どんな寂れた地方に行っても、居酒屋さんは存在しています。

東京ですから、家の最寄りの駅前には結構居酒屋さんが点在しています。


おかあさんは無性に居酒屋さんで飲みたくなる時がある様です。

おかあさんは手回しが良いので、バアバやナオミに話を伝えておきます。

おとうさんと一緒に、居酒屋さんでお酒を飲むという事を ・・・


昔、ナオミが妊娠する前は、おとうさんとゆたかとナオミの四人で居酒屋さんに行ったこともありました。

でも、四人で行ってもテーブルは一つですが、二人ずつになってしまいます。

おとうさんとおかあさん、そして、ゆたかとナオミです。

恋人同士みたいな二つのカップルが、相席で座っている様な感じです。

二組のカップルであっても、お支払いはおとうさんです。

「お小遣い制」のおとうさんですから、後でおかあさんからその分を貰います。


因みに、おとうさんがお小遣いを欲しい時は、夜におかあさんと一緒に寝てからお願いするみたいです。

勿論、愛し合ってからです。

そんな時、おとうさんは頑張ります。

おかあさんが満足すれば、お小遣いが貰えるのです。


ナオミは授乳中なのでお酒を我慢していますが、お母さんはお酒を我慢する必要はありません。

そんな訳で、どんな訳か分かりませんが、月に一度はおとうさんとおかあさんは居酒屋さんでデートをするのです。


おとうさんのスマホに連絡して、お母さんが駅の改札口近くで待っている様です。

恋人同士みたいです。

まあ、その場で抱き合ってりはしないと思います。


以前、きららもおとうさん達と一緒に居酒屋さんに行きましたが、一人で帰ってきました。

二人の会話に入り込めなかったそうです。

勿論「馬鹿臭くて」です。


その代わり、居酒屋さんで持ち帰れる全てのメニューを、お土産に持って帰ってきました。

そんな時、ナオミは料理を作らずに待っています。

こうなる事が分かっていたのです。


本当は、ナオミはきららにこう言いたかったのです。

「一緒に行ってもつまらないよ。」




ゆたかの家は大家族です。

それに、魔女や鬼女や魔法使いのおばさんやおねえさんも、良く遊びに来ます。

そんな時、みんなが必ずするのが「ゆういちの抱っこ」です。

みんな、赤ちゃんが好きなのです。


特にゆういちは、沢山の人に会っている所為か、お相手が上手なのです。

必ず笑いかけて、抱っこした人を喜ばせます。


近頃は、抱っこした人のホッペに「チュ~」をするので、益々大人気です。

抱っこしてくれる人はオバサンであっても美人ですので、ゆういちのお好みなのかもしれません。


そんな訳で、父親のゆたかはあまりゆういちを抱っこ出来ません。


でも、ゆたかがゆういちを抱っこして、近くにジイジがいると、ジイジは必ず涙ぐむのです。


おかあさんがおとうさんの面倒を見過ぎて、ジイジがゆたかの面倒を見てあげていたのです。

ゆたかが小さい頃はおかあさんも色々大変だったのでしょうが、ゆたかが学校に行くようになっても、PTAやらにはジイジが出席していました。

そんなジイジですから、孫のゆたかがその子供を抱いていると、感慨深いものがある様なのです。


ゆたかは写真でしか見た事がありませんが、ゆういちは「ゆたかに似ている」のです。

ジイジにとっては、ゆたかが”ゆたか”を抱いている様に見えるのでしょう。


そして、ゆたかは社会人になっていますが、ジイジはゆたかに”お小遣い”を渡したいのです。

お金儲けの上手なジイジですが、死んで”地獄”までお金を持っていけないので、何かがあるとみんなに”お小遣い”を渡します。

特にゆたかには、みんなに隠れて渡してくれるのです。

「みんなには内緒だぞ。」

ジイジはそうゆたかに言うのですが、バアバにはバレています。

でも、バアバもゆたかが一番好きな孫なので、黙っています。



きららは、ジイジやバアバにとっては「降って湧いたような」孫ですが、他の孫と分け隔てはしません。

ジイジやバアバは、きららが小さい頃から知っているのです。

おかあさんの「お墨付き」の優秀な魔女だからです。


きららが小さい頃からゆたかの家に来ていたので、ジイジはきららにも”お小遣い”をあげていました。

”お小遣い”の入った封筒には、ジイジとバアバの名前が小さく書いてあります。

ジイジやバアバにとっては、ゆたかの姉のヨーコよりは、可愛かったのかもしれません。

ヨーコはジイジやバアバから”お小遣い”を貰うよりも、空手の稽古をつけてもらう方が好きだったのです。



小学生の頃から、ゆたかは”空手のミット”を持たされて、「受け」専門でした。

ゆたかの従弟のつよしは、シッカリとヨーコと同じ様に稽古を付けてもらったのですが、ゆたかはいつでも「受け」専門でした。

ゆたかの能力が低いというよりも、能力があり過ぎて”危険”を感じた様なのです。

ゆたかは自分から攻めに行くと、”見境が無くなる"様に攻め込んでいくのです。

ですからジイジやバアバは、ゆたかには地下室で稽古をつけてあげていました。

出来るだけ「攻め」ではなく「受け」で対応する様にしたのです。


「出来るだけ」と言うところがミソで、相手が理不尽な行動をした場合は”関係ない”という事です。


よく、空手や柔道を子供に教えている親がいますが、どういう訳かこの様に子供に教える事が多い様です。

「お前は強いのだから、相手が手や足を出してきても”我慢する”ように」と。

子供は正直ですから”我慢”します。

でも、それではいけません。

相手の子供が”ず”に乗って、滅茶苦茶な事をしてくる場合が多いのです。

実際、我慢した所為で、大怪我をした子供もいます。


「出来るだけ」は「攻める」のではなく、「受け」なのです。

相手の攻撃をただ喰らっていたのでは、身体が持ちません。

どんなに攻められても、全て「受け」られてしまえば、相手は必ずこう思います。

「自分よりも”強い”」と。


そんな訳でゆたかの動体視力は、異常に優れてしまいました。

まあ、身を守る”武器”としては、必要なものです。




ナオミがゆたかに”おねだり”をしました。

夜、寝る時ではありません。

土曜日の、真昼間です。

でも、おねだりする感じは、”夜のおねだり”と同じ様に”猫なで声”です。

「ねえ、ゆたちゃ~ん。 わたし、欲しいものがあるの~ ・・・ 」


お小遣い制のゆたかですから、ジイジからのお小遣いはありますが、身構えます。

「い、良いけど、何が欲しいの?」


更に”猫なで声”で。

「あのね~ ・・・ 」


近くにいたニャンコのクロも”猫なで声”を上げます。

「ニヤ~~ン。」

こちらの方が”本格的です。

如何にも、本物は「こうだ!」と言っている様です。


近くにいたバアバがクロを抱っこして、バアバの膝の上でクロは大満足です。


ナオミ。

「みんなが持っている様な、アレが欲しいの~ ・・・ 」


ゆたか。

「アレ?」

ゆたかは、自分の股間のアレを見てしまいました。


ナオミ。

「もう! それは”今夜”! あのね ・・・ 」

焦らしの時間が長いのです。


周りのみんなは、見て見ぬふりです。

慣れているのです。

”慣れ”というのは、恐ろしいものなのです。


ナオミ。

「電チャリ!」


ゆたか、何だか”ホ”っとして、こう言いました。

「でも、普通の自転車の方が運動になるって言ってなかった?」


ナオミ。

「あの時は”気の迷い”。」


ゆたか。

「 ・・・・・・ 」

ゆたかは、愛するナオミにそう言われると、突っ込み様がありません。

「わ、分かった。 今度、自転車屋さんに行ってみて見ようね。」



こんな会話が、リビングの午後のコーヒータイムに行われたのです。

周りの家族は、毎度の事ですが「馬鹿臭い」ので、本当に見て見ぬふりです。



でも、後でゆたかはジイジに呼ばれました。

「俺が、電チャリのお金を出すから、秘密だぞ!」

そばに、バアバも無言で頷いています。

ゆたかは「ありがとう。」と顔色を変えない様に、小さい声で言いました。

お小遣いが減らなくて済んで、”大ラッキー”なのです。


でも、ゆたかはお金を貯めているだけで、殆ど使いません。

愛するナオミと、可愛いゆういちがいるので、満足なのです。



ナオミの自転車は、きららが”お下がり”で使っているので、ナオミ専用の自転車がありませんでした。

そこで、ゆういちも載せられる「電チャリ」が欲しくなったのです。

確かに健康には「普通の自転車」が良いのですが、ナオミはミーハーなのです。

一応、家の近くに川があるので坂道も多いから、電チャリが良いなという事の様です。



ゆたかとナオミの二人で、近所の自転車屋さんに行こうとすると、きららがこう言いました。

「わたしも、新しい自転車が欲しいな~。」


すかさず、ジイジとバアバにゆたかが言われました。

「アソコのお店はカード支払いが出来るから、きららの分もお前が払っておけ。 後でお前の口座に振り込んでおくから。」


そんな訳で、三人で自転車屋さんに出発です。

ゆういちはバアバに抱かれてご機嫌です。

バアバの傍にはニャンコのクロがいて、尻尾でゆういちをあやしてくれているのです。



三人は、自転車屋さんに到着しました。

チェーン店ではない”町の自転車屋さん”です。


ナオミは子供が載せられる電動自転車の、タイヤの少し太い大きいものを選びました。

きららは、洒落たクロスバイクです。

ナオミもきららも身長が高いので、男の人でも大丈夫なサイズですが、車体の色は”可愛い”ものを選びました。


自転車を買った二人はそのまま乗って帰りますが、ゆたかは自前の”足”で帰ります。


帰る前に二人にお礼を言われましたが、ゆたかは正直なので”スポンサー”はジイジとバアバだと種明かしをしておきました。

「一応、秘密って言ってたから、おとうさんやおかあさんには分からない様に、こっそりジイジとバアバにお礼を言っておいてね。」

チャンと、念を押しておきます。



ゆたかが家に帰ると、いつも通りです。

みんなでにぎやかです。


きららは、駅前の自転車置き場に行って、月極めの登録シールを貼り直してありました。

やる事が素早いのです。


夕食の時、きららが言いました。

「大学に行く様になったら、おにいちゃんみたいに自転車通学をしようかな?」


ゆたか。

「らら! 俺の頃より車が増えたから、入学して状況を見てからの方が良いよ。」


きらら。

「うん。 そうする。」

親身になるゆたかなので、きららは素直です。



和気藹々の夕食です。

そんな感じで、近頃の日常が過ぎてゆくのです。






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