100 頑張り屋-9
頑張り屋-9
もう、忘れてしまったのかもしれませんが、JJJおじさんたちとの中禅寺湖での”ご接待フィッシング”は終わっていません。
でも、その時は来るのです。
予定としては、キャンピングカーをレンタルする予定でした。
しかし、三浦家に”家族”が増えてしまったのです。
ナオミは妊娠しましたが、まだ生まれません。
魔女の妊娠期間は、人間と同じなのです。
では、増えた家族は誰かというと、ワンコのタロウとニャンコのクロなのです。
”ご接待フィッシング”は、中禅寺湖畔のホテルに宿泊です。
でも、ある人にとっては、家族であるワンコのタロウとニャンコのクロを、うちに置いていていったりする訳にはいきません。
ペットホテルというやり方もあるのですが、どうしても二人、いや、二匹を連れていきたい人がいたのです。
それは、なんと”おとうさん”なのです。
おとうさんは朝と夕方に、ワンコのタロウとニャンコのクロの”ダブルモフモフ”攻撃を受けているのです。
攻撃なのですが、おとうさんは嬉しくて堪りません。
おとうさんは、ナオミが家族になる前は、会社帰りに同僚と飲み屋さんに行っていたのですが、息子のゆたかがナオミと結婚すると、毎日定時に帰って来る様になりました。
ナオミの作った肴で、ナオミとおしゃべりをしながらお酒を飲みたいからなのです。
決して、邪な考えはありません。
そんなことをしたら、おかあさんに殺されてしまいます。
おとうさんは、”むすめ”として純粋にナオミが好きなのです。
そして、今度はワンコのタロウとニャンコのクロも好きになってしまいました。
おかあさんの躾が厳しいので、食卓は一緒ではありませんが、食後のコーヒーの時は二人、いや、二匹に囲まれておとうさんはご満悦なのです。
”ご接待フィッシング”の2か月以上前から、おとうさんはおかあさんに、ある事をお願いしていたのです。
”ご接待フィッシング”の2週間前に、そのある事、いや、ある物が出来上がったと連絡がありました。
おとうさんは、土曜日に息子のゆたかを連れて、ある物のお店に行くことにしました。
ゆたかとしては、ナオミと一緒にいる方が楽しいのですが、おとうさんには逆らえません。
ゆたかにとって、おとうさんは”父親”であり”上司”でもあるのです。
仕方なく、ゆたかは朝食が終わると出かける準備をします。
ナオミ。
「ねえ。 何しに行くの?」
ゆたか、首をかしげて ・・・
「さあ?」
土曜日ですから、ゆたかはワンコのタロウのお散歩をしなければいけないのですが、今日はナオミにお願いすることになりました。
ワンコのタロウ、ゆたかと一緒なら、思いっきり走り回れると思っていた様ですが、ナオミが相手ではそんな事は出来ません。
ゆたかと一緒なら、ワンコのタロウはゆたかより走るのが速いのです。
ゆたかが遅い訳ではありません。
ワンコのタロウが速いのです。
でも、、、ナオミはそんなものではありません ・・・ 化け物じみて足が速いのです。
ワンコのタロウがいくら頑張っても、ナオミに追いつけません。
いつもはゆたかが息絶え絶えになるのですが、ナオミと一緒だと、ワンコのタロウの方が息絶え絶えになってしまうのです。
それを見た人は、ナオミが妊娠しているなどとは思いもしないと思います。
ワンコのタロウはまだ1歳にはなっていないのですが。成長が早いのかかなりの大きさになっています。
いつも、お散歩大好きなワンコのタロウなのですが、ちょっと”お散歩行きたくないオーラ”が漂っています。
そんな、ワンコのタロウに手を振って、おとうさんとゆたかは出掛けていきました。
いつもは駅まで自転車なのですが、今日は二人とも歩きです。
二人とも、黙って歩きます。
おとうさんとゆたかの間の話題は、仕事のことだけなのです。
うちにいる時なら何でも話すのですが、外に出ると親子なのですが、上司と部下の関係になってしまうのです。
「お、オヤジ。 どこに行くんだよ?」
「どこだと思う?」
「 ?????? 」
「ワンコのタロウとニャンコのクロ、可愛いよな!」
ゆたか、おとうさんの口からそんな言葉が出てくるとは思いもしなかったのです。
「い、良いんだけど ・・・ 」
「もしかしてペットショップで買い物?」
ペットショップで買い物をするなら、車で来た方が良かったのかなと、ゆたかは思ったのです。
「家族みんなで出掛けると、今の車じゃ小さいだろう?」
おとうさん、恥ずかしそうに言いました。
「も、もしかして車を買うの?」
「えへへへへ 、、 やっとおかあさんのお許しが出たんだ。」
おとうさん、恥ずかしそうに頭をかきました。
「家族って言っても、ナオミの出産はまだまだ先だけど ・・・ 」
「いや、 今いる家族だよ。」
おとうさんの言い方は、いつもの様な”威厳”がありません。
「も、もしかして、ワンコのタロウとニャンコのクロのこと?」
おとうさんはひたすら頭をかいています。
そんなこんなで、駅に到着です。
電車の中での話題は、ワンコのタロウとニャンコのクロの話です。
殆ど、おとうさんが一方的に「可愛い、可愛い」と言いっぱなしです。
以前、キャンピングカーのレンタルをお願いしていたお店の近くの駅に到着しました。
お店に行くと、事務所の前に真新しいキャンピングカーが止まっていました。
”如何にも”のキャンピングカーではなく、外観は”ワンボックスカー”です。
でも、屋根が違います ・・・ ポップアップで屋根が上に上がる仕様です。
こんな車だと、釣りとかに便利だろうな~ ・・・ と思いながら、ゆたかはその車を見入ってしまいました。
まあ、家族が増えれば”ワンボックスカー”とは思うが、今回はキャンピングカーのレンタルの打ち合わせだろうと思ったゆたかである。
事務所に入ると、社長さんとおとうさんがお話を始めました。
ゆたかはたくさんあるパンフレットを手に取って暇をつぶします。
うちでコーヒーを飲む暇がなかったので、お店で出されたコーヒーを有難くいただきます。
うちで飲むコーヒーはナオミが妊娠したので、”ノンカフェイン”である。
カフェインのあるコーヒーはやはり美味しいと思っていると、お話し合いは終了した様である。
「ゆたか! 終わったぞ。」
おとうさんはそう言うと、車のカギ”インテリジェンスキー2本”をゆたかに渡しました。
事務所から出てインテリジェントキーを操作すると、事務所の前に止まっていたキャンピングカーのカギが開錠されました。
社長さんではなく、若手の担当者の人が車の説明をしてくれます。
車名はフォルクスワーゲンのキャンピングカー”カリフォルニア”の右ハンドル仕様である。
イギリスで販売されている車の並行輸入である。
外側は、巻取り式のタープが付いているくらいで、それほど普通の車と違いはありません。
車内の説明はたくさんありました。
ナオミを連れてくれば良かったと思いましたが、後の祭りである。
しかし、近頃は”武器”があるのです。
しっかりスマホで動画を撮っておきました。
後で、詳細な説明書をもらいましたが、”百聞は一見に如かず”で、実際に見て触ってみるのが一番である。
ワンボックスカーである事を除けば、今運転している車とそれほど違いはありません。
ただ、新しい車なので、なんでも”デジタル”です。
ゆたかの運転で、うちに帰ります。
昔はおとうさんも運転したのですが、おかあさんが喜んで運転するので、おとうさんは自分からは運転をしなくなりました。
快適に走って、自宅の近くのガソリンスタンドで満タンにして、うちに到着。
適当に自転車置き場になっていた駐車場は、きれいに片付いていました。
いつも車庫入れ担当のゆたかは、一発で車庫入れ終了です。
直ぐに、おかあさんとナオミとワンコのタロウとニャンコのクロの、家族全員が勢揃いです。
ゆたかがナオミにスマホの渡すと、動画を見ながら色々確認し始めました。
しっかり者のナオミである。
もらった詳細な説明書との整合を忘れません。
ナオミのやり方は、間違いなく”理系”のやり方である。
運転席と助手席の前席の向きを変えて、屋根のポップアップをして、付属している調理器具を使って、今日のランチが始まりました。
よくキャンプ道具を現地に持っていって、初めて使う人がいますが、絶対に慌てないで済む自分のうちで使ってみるのは、賢いやり方である。
特に、車のスノーチェーンは、絶対に自分の駐車場で試しに着装することが肝心である。
勿論、ランチは4人と2匹の家族全員である。
おかあさんから、自分たちの為に購入された車だと教えられていたのか、ワンコのタロウとニャンコのクロのおとうさんへの”モフモフ攻撃”は、今日は強烈です。
おかあさん、ナオミ、ゆたかの3人が呆れるほどです。
おかあさん・ナオミ・ゆたかの3人が家のリビングで寛いでいる時でも、一人と2匹は車の中で寛いでいました。
おかあさん。
「おとうさん、あの二匹が好きなのよ。 今回の車を買うのだって、家族6人で乗れる車を買いたいって、ず~と言われて諦めたわ。
ゆたか。
「殆どフル装備だから、結構高かったんじゃないのかな?」
「まあね!」
おかあさん、強気である。
ナオミ。
「今度、本栖湖に行こうよ。」
ゆたか。
「まあ、その前に中禅寺湖だね。」
おかあさん+ナオミ。
「あ~! そうだった。」
そんな訳で、JJJおじさん達との中禅寺湖での釣りと”飲み会”である。
まあ、悔しがっていたのはナオミと美智子で、大好きなお酒を飲めないからである。
二人して、小さい声でぶつぶつ言っていた。
「これが終わってから、子供を作ればよかったね。」
”呑兵衛”の台詞である。
当日は”現地集合”である。
お客さん達は”お金持ち”なのか、乗ってきた車は”シボレー アストロ ”である。
勿論1台ではなく、3人くらいで1台なので、台数は”たくさん”である。
つよし達は家族4人でワンボックスカーである。
ゆたか達は、キャンピングカーである。
4人と2匹だけではなく、一人多く乗っていた ・・・ ハルミである。
運転手は、ヤッパリおかあさんである。
「走りがイマイチ!」
そう、文句を言いながら、着座位置が高いので。気分良く運転していた。
助手席はナオミ、その後ろにゆたかとハルミ。
おとうさんは車の後ろの席でモフモフのダブル攻撃を期待したが、モフモフのダブル攻撃を受けていたのは、ハルミであった。
おとうさんは顔は笑っていたが、心は”大泣き”である。
そんなこんなで、中禅寺湖で釣り大会。
フィッシングガイドも頼んでいるので、場所取りとかは気が楽である。
男どもは、女性のサポートはするが、自分が一番になりたいのが見え見えである。
逆に、力まず、釣りを楽しもうとする”女性陣”の方が、どんどん魚を釣りあげていく。
昼食は、準備したバーベキューであるが、食材が豪華で当然美味しい。
釣れている女性達は楽しくお喋りをしているが、男達は魚の攻略で頭がいっぱいである。
食事が終わってからの釣りも、精神的に余裕のある女性陣にお魚は寄って来る様であった。
パートナー同士の男女でペアを組むので、同じ様なロッドとフライかルアーはほぼ一緒。
どんな遊びも楽しんだ者勝ちで、勝ちたいという気持ちがない分、女性陣の方が釣果を上げる結果となった。
まあ、パートナーの女性からは喜ばれたので、男性側としては”良し”とするしかなかったのである。
ただ、ゆたかはいつもはナオミ一人分だが、ナオミとハルミの二人のサポートで大忙しであった。
ワンコのタロウとニャンコのクロは、日陰に止められ扉を全開にしたキャンピングカーで寛いでいた。
一応、釣果で表彰も行われ、”数”ではなく”サイズ”で順位が決められた。
ただ単にお魚を釣っただけでは、盛り上がらないからである。
おかあさんは湖畔をお散歩しては、アルコール飲料を楽しんでいた。
ナオミと一緒の時はお酒を控えているので、みんなが釣りに集中している時に一人で飲んでいたのである。
おかあさんはあと5分で終了という時に、以前、管理釣り場で実績のあったルアーロッドにお気に入りのルアーを付けてキャストした。
酔い覚ましのつもりでのキャストだったが、そんな”欲”の無いものに限って、大型魚が釣れてしまった。
結果的に、今回の釣り大会の優勝者は、おかあさんという事になった。
まあ、中年の女性が優勝という事で、文句の出ない終わり方となったのである。
ホテルに戻って、アフターヌーンティーで、表彰式を兼ねた宴が行われた。
おかあさんの流暢な英語のトークも大好評で、大盛り上がりの宴となった。
おかあさんの後ろには、ナオミとハルミが”むすめ”として座っていて、男どもの視線は後ろの美人の二人に注がれていたのは、言うまでもないのである。
宴が終わって、部屋で寛いだり、湖畔を散歩したりと、参加者には夕食までを楽しんでもらった。
予定よりハルミの分が一人分増えたが、1週間前に連絡したので食事については問題はなかった。
問題は”寝る場所”で、サブベッドも用意できたが、殆どの部屋は”男女のペア”になっていた。
ゆたかはおかあさんに「親子三人で寝るか?」と聞かれ、頑なに拒否をしたのは言うまでもない。
ゆたかは「自分がキャンピングカーで寝る」と言って、ナオミとハルミが同じ部屋で寝ることとなった。
結婚したばかりのハルミを手伝いに呼んだのはゆたかだったので、仲良しのナオミと一緒なら良いだろうと考えたのである。
そして、妊娠しているナオミはお酒を飲めないが、ハルミは大酒飲みではないので、今の時期としては丁度よいお相手なのである。
そして、ゆたか自身もキャンピングカーで寝てみたいという思惑もあったのである。
和気あいあいと夕食会が終わり、散策を楽しむ者やバーでお酒を楽しむ者と、みんな色々である。
ナオミとハルミは、おとうさんとおかあさんに誘われてバーでカクテルを飲む事になった。
辛口のノンアルコールのカクテルも用意されていた。
4人の話題はハルミの新婚生活で、いつもはキツイ感じのハルミであるが、ヒトシとの話題になると照れっぱなしであった。
ゆたかはホテルの温泉のお風呂に入らせてもらって、キャンピングカーにいってベッドの設営である。
ポップアップルーフを起こして、運転席と助手席を後ろ向きに回転させ、完全なベッド仕様に変更した。
ワンコのタロウとニャンコのクロは何が起きるのか、おりこうさんに座ってみているだけだった。
元々は、二匹は、窓を全開にしたレンタルのキャンピングカーで寝かせようとしていたのである。
二匹は”番犬・番猫”として優秀で、車を盗もうとする輩がいても、簡単に叩き潰せる力を持っているのである。
ベッドが出来上がると、二匹はゆたかを押しのけて、自分達の好きな場所を確保した。
まあ、6人でも寝られる仕様なので、ゆたかの場所は残っていた。
ゆたか。
「よ~し! 湖畔に散歩に行くぞ。 お前たちはどうする?」
ワンコのタロウは”お散歩”に反応して行く気満々。
ニャンコのクロは、面倒臭そうにしながらもゆたかの肩に乗ってきた。
本当は良くないのであるが、リード無しでお散歩に出かけた。
中禅寺湖は、約2万年前に男体山の噴火で出来た堰止湖であり、人造湖を除く広さ4km2以上の湖としては、日本一標高の高い場所にある湖である。
水面の標高は「1,269m」で、夏でも流石に夜になると涼しい。
因みに中禅寺湖は栃木県最大の湖で、1周は約25kmで歩くと9時間ほどかかり、湖のすぐ北には男体山がそびえ、北西には戦場ヶ原が広がっている。
ゆたかは散歩しながら、ワンコのタロウとニャンコのクロに話しかけた。
「この湖の北西側には”戦場ヶ原”が広がっていて、夕方になると結構魚が釣れるんだって。」
「でもさ。 魚を釣ってからの帰り道で、後ろに気配を感じて振り向いたら、髪の長い女の人が立ってたりするらしいよ。」
ゆたかは”怪談話”を二匹に話して聞かせたが、二匹とも首をかしげているだけだった。
それより二匹は、少し先にいる黒い物体に注意がいっていた。
”地球温暖化”の所為か、山の実りの所為かは不明だが、クマさんの出没が多い様である。
宿泊者にはホテルから”クマ出没注意”が伝えられていたが、ゆたかは聞き逃したようである。
ゆたかは湖の水温が知りたくて、結果的に熊に近づいてしまった様である。
ゆたかの肩に乗っていたクロが後ろの方の地面に降りた。
「グルルルル・・・」とワンコのタロウとニャンコのクロが低い声で唸り始めた。
ゆたかが後ろを振り向くと、ワンコのタロウはアニメ映画の山犬の様に体高が2mを超える大きさになっていた。
隣にいるニャンコのクロは、大型の虎と同じ大きさのクロヒョウに変わっていた。
ライオンと虎が戦ったら、どちらが勝つかと言われたりするが、1対1では圧倒的に虎の勝ちである。
ライオンの遺伝子には、身体が大きくなり過ぎない様な遺伝子が備わっているらしい。
逆に、虎の方はそういったものはなく、かなりの大きさまで大きくなる。
動物園に行ったら、そこいら辺も考えて見てみると楽しさが倍増します。
ゆたかはこの二匹は特別なものと思っていたので、何故か驚きを感じなかった。
逆にゆたかは二匹に言った。
「こいつは、俺が片付けるから。」
ゆたかと二匹に近づいてきたクマさんは、大きくなった二匹にも驚いたが、もっと驚いたのはゆたかに対してである。
ゆたかの身体から、”青い炎”が大きく揺らめいていたからである。
クマさんの目の前の人間からは、恐ろしさを感じさせる青い炎が立ち上っていたのである。
ゆたかは、今までは”魔女の一部”であったが、ナオミとの子供を作った際、完全にナオミと一体化したのである。
ゆたかが魔法が使える様になった訳ではないが、危険が迫ってきた際には、ナオミの持つ魔法と同じ力が、夫であるゆたかを守るのである。
ゆたかが、熊に向かって手を伸ばすと、熊は対岸まで弾き飛ばされた。
熊に襲われた訳ではないので、怪我をしない様に安全に水面に落とされたのである。
「さあ、もうちょっと歩こうか?」
ゆたかがそう言って振り返ると、ワンコのタロウとニャンコのクロはいつもの様な大きさに戻っていた。
ニャンコのクロは、再びゆたかの肩に飛び乗った。
楽しいお散歩から戻った3人、いや、1人と2匹は、大の字になってキャンピングカーで爆睡したのである。
朝になって、ゆたかは2匹に起こされた。
「お腹が空いた」という事である。
ゆたかは、おかあさんやナオミが用意した”食事”をクーラーボックスから出して、2匹に食べさせた。
昨夜のお散歩で1人と2匹は仲良しにはなったのであるが、ワンコのタロウとニャンコのクロの中でのゆたかの順位は、2匹より”下”のままの様である。




