story1 弟くんの朝事情
きみわれです~。昔なろうでの執筆を遊び程度でやったっきり全然物書きしてなかったのですが、時間ができてなろう熱が再燃したということで…
このたび新しく話作ってみようと思った次第でございやす。
一週間以内に更新することを目標に頑張ります(^^)9
とはいってもしっかりお話は進めていきますのでよろしくお願いします!
「...続いてのニュースです。昨夜午後10時頃、第参自治区にある商店街にて全身を武装した男が、警察治安部隊に身柄を拘束されました。商店街には激しい戦闘が行われた形跡があった他、大人気ヒーロー《神出鬼没男》のものとみられる血痕が付着したマスクが落ちていたとのことです。警察は―」
通学する前の何気ない朝食の時間、いつもなら流すように観ているニュース番組を、僕はトーストとともに食い気味で観ていた。
別々に暮らしている彼も、美人キャスター目当てでこの番組を観ているだろう。双子なのに女の趣味が合ったことなんてない。
昔から兄とは価値観が合わなかった。よく双子はシンクロするだの仲良しだのといわれるが、外見や体格以外は似ていない。家族ではあるが、案外他人のようなものなのだ。
その最たる例が、今観ているこの番組に二つもある。物好きな所ともう一つ、俺が理解できない兄のこと。
「兄貴が好きなヒーローなんざ胸糞悪い偽善者だらけだよ」
トーストを飲み込んで一息、そんな独り言を吐いた。
そして鞄にノートPCと弁当、マスクを突っ込んで家を出た。
「いってきます―」
「なぁなぁ!今日のニュースみたかよっ!テレポートマンまだ見つかってないらしいぞ!」
「朝から元気だなぁお前は...あぁみたよ。あの商店街学校の近くじゃんよ、今日の放課後見に行かね?」
通学中はどこもかしこも朝のニュースでもちきりだった。
満員電車の中、幼稚園の前を井戸端会議で占領している母親達、登校して席につくまでの学校。今日の朝の話なのだが耳にたこができるほど聞き飽きた。
「ねぇ花坂君、君のお兄さん学校にまだ来てないんだけど知らない?」
うんざりしていた僕のもとに一人の女学生が話しかけてきた。
どうやら兄のクラスの女の子らしい。
兄のことは何も聞いていなかったので、知らないと空返事を返した。
「そう。ちひろ君さぁ、お兄さんと違って素っ気ないよねぇ...かっこいいのに。」
知るか。俺は人と関わるのが好きじゃないんだ。
「兄さんについては本当に何も知らない。用がないならもう帰ってくれ。」
僕は女の子を追い返して自分の席に座る、同時にPCを開いて難解なコードとにらめっこをはじめた。
”花坂ちひろ” これが僕の名前だ。由来を聞く前に両親は亡くなったが、この名前はそれなりに気に入っている。
双子の兄に ”花坂まひろ” がいるが、高校に入学してからもほとんど会話はしていない。
決して嫌いではないのだが、事務連絡くらいしか会話する気になれないのだ。
だがどうもおかしい。いつも馬鹿みたいにあかるく底知れない体力の持ち主で、風邪すら引いたこともないような兄が休みとは。
昨日も放課後、友人たちとサッカーしてはしゃいでいる所を見たばかりだ。なにかあったのだろうか...
「気乗りしないが、後で電話くらいしてやるか。」
昨日は夜遅くまでおきていたので億劫だ。連絡は後回しにすることにした。
「夜更かし...控えないとな」
最初はこんなかんじですかね
結構話は練っているのですが、やはり異世界転生転移系とか最強系が強すぎますねぇ。。。
ジャンル的にも作者的にもほぼ読まれないことは覚悟のうえで書いていきますので(自己満。)
ちょっっっっっとでも興味持ってくださるとうれしいです!