77話 ブラッドソードは誰の手に?
闘技場での戦いが終わって俺達は現在宿屋でくつろいでいる。
俺の膝の上にヴィクトリカが座っている。
「で、これは誰が装備するのじゃ?」
「俺とアリスとラフレアとナーフィ以外だから。アタッカーの三人で話し合ってくれ」
「ということじゃ。これは妾が貰うのじゃ!!」
ヴィクトリカが俺の膝の上で右手を挙げて宣誓する。
しかしそこに二人の待ったが入る。
「待った。私も欲しいわ」
「私も欲しい。ブルーソードよりカッコいい」
「駄目じゃ駄目じゃ。妾だけダイヤモンドの剣なのじゃぞ」
「じゃあ交換する?」
「しないのじゃ。妾はこれが欲しいのじゃ!!」
ヴィクトリカが主張を曲げない。
まあ伝説の武器の一種ならそりゃ全員欲しいよな。
俺には扱える気がしないが。
あくまで俺はサポート役だし。
「じゃあじゃんけんってのはどうだ?」
「妾はじゃんけんよわいのじゃ!! 嫌なのじゃ!!」
「じゃあ他には……」
俺が考えていると、一つの提案をリアがする。
「じゃあラークに抱き着いて一番鼓動を早めた人が勝ちはどう?」
「は!? リア待て。何故俺に抱き着くんだ? どこからそんな考えが?」
「面白そうだから!!」
リアの案にヴィクトリカとネールが賛成する。
そして俺は拒否できず、まあ拒否する理由もないんだが。
唐突に謎のゲームが始まった。
「先ずは私ね」
俺に勢いよく抱き着くネール。
ううっ、凄いドキドキする。
こんなの心臓の鼓動が早まるに決まってるだろ。
「次は妾なのじゃ!!」
俺に今度はヴィクトリカが抱き着く。
豊満な胸が当たる。
もう理性が死にそうだ。
「じゃあ最後は私ね」
そう言ってリアが俺に抱き着いた。
かなり興奮気味になっている俺は何とか理性を保つ。
「で? 結局誰が勝ちなんですか?」
「知るか。俺が聞きたいわ」
結局その後ブラッドソードの持ち主はじゃんけんで決められた。
案の定弱いヴィクトリカは一人負けする。
最後に勝ったのはリアだった。
「じゃあ私の勝ちね。ブルーソードはヴィクトリカにあげる」
「ううっ、仕方ないのじゃ」
「残念でした。次は私以外の二人が持てばいいわ」
「そうじゃな」
ブラッドソードの持ち主はリアで決まった。
ダイヤモンドの剣は売って金に換えた。
結局今日一日俺は宿屋で美少女達と幸せな思いをした。
【ホワイトアリス】最高。
さあセーブしよう。
「セーブ」
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スロット1 フレッディーノ国闘技場
スロット2 ファイシード国食堂
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット4に上書きセーブをした。
いよいよ装備も本格化してきたな。
さてSランク目指して頑張るか。
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