75話 俺とアリスのタッグで勝利しますその1
翌朝俺達は起きて闘技場へと向かった。
闘技場バトル参加者は名前を書かなければいけない。
アリスが気合を入れて登録する為名前を書く。
そんな時だった。
「君達参加希望者か?」
「お前は守護者の!?」
「僕の名前はエストック。ブラッドソードを守る為にここに居る」
「今日はお前を倒しに来た」
エストックは銀色の髪と銀色の瞳をした青年。
冒険者かどうかは不明だが実力は確かだ。
「見たところ参加するのは彼女だけだね。君は?」
「俺は観客だ。何せ同時に一人しか参戦出来ないからな」
「成程そういう理由か。なら特別に君達二人で僕と戦おう」
「何!?」
「不満かな?」
「いいや俺達は大歓迎だ。お前は本当にいいのか? 生死が関わってるんだぞ?」
「見たところ君たちは大したことない人物に見える。少なくとも腕っぷしに関しては」
「だろうな。筋肉なんてないし。でもお前と同じだろ」
「そうだね。魔法が優れているのかもしれない。見せてくれ」
「いいだろう」
俺は急遽アリスと共に出場する。
どの道サポートするんだいいだろう。
念のためリアからブルーソードを借りる。
「じゃあ頑張ってね二人とも。観客席から応援してるわ!!」
「任せておけ」
「任せてください。絶対に勝利して見せます」
俺達を見送るリア達。
俺とアリスは闘技場のフィールドへ足を着けた。
「じゃあ始めようか」
「セーブ」
「何!? なんだそれは」
「さあな」
俺はセーブをする。
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スロット1 フレッディーノ国闘技場
スロット2 ファイシード国食堂
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 空き
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
そしてブルーソードでエストックへと挑む。
だが――
「星術スターレーザー」
「がはっ!?」
「終わりだ。呆気ないな」
「どうかな。ロード」
ギリギリの状態でロードする。
まあ命の危機を感じたら自動でロードすることになるのだが。
俺はスロット1に上書きセーブをした。
「アリス頼む」
「はい。呪術カースアビス」
「星術スターレーザー」
俺は星術スターレーザーをブルーソードで弾く。
「何!?」
ブルーソードの硬度が僅かに下回りブルーソードが折れる。
俺は折れたブルーソードを時間稼ぎにする為投げつけた。
「ちっ」
エストックは俺が投げたブルーソードを回避する。
だが回避した僅かな時間がアリスに猶予を与える。
そして呪術カースアビスが発動する。
「ぐはっ!!」
エストックは呪術カースアビスの能力により呼吸が出来ず動けなくなる。
俺はその三十秒間で勝負を決めるため動く。
短剣グラディウスでエストック目掛けて攻撃する。
しかしエストックは呪術カースアビスを自力で破る。
「はあはあ。甘いな!!」
「何!?」
「星術スターレーザー」
「がはっ!! ロード」
俺は心臓にスターレーザーが直撃する寸前自動的にロードした。
スロット1へロードする。
「アリス、計画失敗だな」
「そうですね。さてどうしましょうか」
「何を言っているかは分からないが、さあ始めようかバトルを」
俺達はこの日初めて苦戦した。
だが同時にこの日アリスは覚醒する。
守護者相手に。
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