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73話 闘技場の話を持ち掛けられました

 俺達がバレッド達と戦った直後、直ぐにファイシードからフレッディーノへと向かった。


 馬車で揺られながら俺達は新たな新天地へと思いを馳せる。


 【デビルメイデン】の連中もあれだけ痛み付けられれば、もう近づいてこないだろう。


 そこまで愚かではないことを祈ろう。



 「皆寝てるし」



 全員馬車の中で寝ている。


 あのアリスも寝ている。



 「全く涎を垂らして」



 ヴィクトリカが俺の膝枕で寝ている。


 馬車に揺られながら気持ちよさそうに寝ている。


 俺の膝に涎を垂らしながら。



 「美味しいのじゃ!!」

 「俺を何かの食べ物と間違えてやがるな」

 「ラークぅ」

 「ふっ、全く」



 俺はヴィクトリカを撫でた。


 反対にはラフレアが俺にもたれ掛かって寝ている。


 相変わらず可愛いな。


 全員の寝顔を見られて幸せだ。



 「そろそろ到着致します。起こしてあげて下さい」

 「了解した」



 俺は全員を起こす。


 窓から見えた景色は壮観だった。



 巨大な城壁に囲まれている国。


 聳え立つ大きな城壁が全てを飲み込む。


 圧巻の光景だ。



 「大きいわね!!」

 「そうじゃな。美味そうな匂いがするのじゃ」

 「いや匂いはしないだろ」



 俺達は馬車から降りてそんな軽口を交わした。



 フレッディーノ。


 そこは冒険者ギルド本部がある国から最も近いとされる国。


 ここで生まれ育った者ですら冒険者として始めるなら最初は別の地点へと飛ばされる。


 つまりここがAランク冒険者が辿り着く最後の地点。



 「冒険者はAランク以上しかいない」



 色々な場所で冒険者はクエストを受ける権利がある。


 俺達みたいに目的地を指定されて徐々に歩みを進める場合もあるが、自由にクエストを受注してランクを上げることも勿論許されている。


 結構勘違いしている者も多いが別に自由に行動して国を転々として活動することも可能なのだ。


 しかしここフレッディーノだけは違う。


 ここは絶対に冒険者として入国するならAランク以上は必須である。



 「チェック完了だ。ホワイトアリスを入国許可する」



 検問所の検問官がそう言うと魔法結界で覆われたフレッディーノの門が開く。


 俺達は巨大な城壁が聳え立つ国へと足を踏み入れた。



 「うわあ凄い人ね。流石超大国」

 「凄いですね。これだけ人がいると」



 俺達は眩暈がする程の人々が行き交うこのフレッディーノで新たにSランクを目指して頑張るのだ。



 「先ずは宿を取ろう」



 俺達はそこそこ豪華な宿を借りた。


 一室だけで全員が寝れる場所を。



 「じゃあ冒険者ギルドへ向かうぞ」

 「そうですね。早速Sランク目指して頑張りましょう」

 「おっ,その意気だ」



 俺達は冒険者ギルドへと向かう。


 冒険者ギルドに到着すると、強そうな実力者がそこら中にいた。


 懐かしいな。



 「来たことあるの?」

 「ああ。デビルメイデン時代にな。Aランク冒険者は必ずここに辿り着く」

 「じゃあここでSランクになれば」

 「ああいよいよ本格的に冒険者としての人生が始まる。スタートラインにようやく立てる訳だ」

 「なんか気合が漲って来たわ」

 「ははっ、頼もしいな」



 俺達はフレッディーノ冒険者ギルド支部に登録を済ませるといよいよ冒険者としての活動を始める。


 先ずはどんなクエストを受注しようかな。



 「おっ、ラークじゃないか」

 「え!?」

 「ほら俺だよ俺。ガングル。一年前に会っただろ」

 「そうだっけ?」

 「覚えてねえのか。デビルメイデンの連中と一年程前にいただろうがお前」

 「今はもう違うパーティーに所属してるんだ」

 「へえー。そう言えばデビルメイデンはCランクに降格したそうだな。てっきりお前もかと思ったが荷物番の泥船からは逃げ出せたようだな」

 「そうかもな」

 「そうだ。お前にちょっと話がある。付いてこい」

 「話!? ここでいいだろ」

 「まあここでもいいけど。闘技場に参加しろ」

 「闘技場?」

 


 俺は首を傾げた。


 そういやそんな場所があったなここには。



 「闘技場の優勝賞品が凄いんだ。過去最高さ」

 「どんな物だ?」

 「ブラッドソードだ。伝説上の武器の一つさ」

 「ブラッドソード?」

 「ああ。兎に角やべえ武器らしい。皆挑戦してる闘技場に」

 「それで結果は?」

 「全員ブラッドソードの守護者に殺された。Aランクでは歯が立たない」

 「じゃあ俺を誘うな。死ぬだろうが」

 「ははっ。まあ誘ってみただけさ。これから俺も闘技場に参加するんだ」

 「死ぬ気か!?」

 「俺は死なねえ。手に入れるさブラッドソードを」



 そう言えば確かAランクの冒険者だったよなと思い返す。


 一年前からずっとAランクで燻ってるのかよ。


 

 それにしてもブラッドソードか。


 少し気になるな。



 「闘技場見学するか」

 「ええ。どんな守護者か気になるしね」

 「妾も賛成じゃ」

 「私も賛成」

 「私もです」

 「私も見たい」

 「たっのしそー」

 「じゃあ向かうか」



 俺達は闘技場へと足を運んだ。


 そして凄い光景を目にする事となる。

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《ラプラスの悪魔》で世界最強の英雄へ〜「未来予知? 偶然だろ」と言われ追放されたのにすぐに戻ってきてくれ? 破滅の未来が見えるのでお断りです因みに俺の未来は幸せが確定しています~
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