144話 地下ダンジョン攻略開始
俺達は新たな超高難易度クエストを受注する。
それは以下だ。
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ある遺跡の地下ダンジョン攻略 金貨600枚
危険度★★★★★★★★★★★★★★★★★
待遇 最強回復薬×10、最強魔力回復剤×10、豪華馬車
依頼主 冒険者ギルド本部
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これはかなりの難易度のクエストだ。
「地下ダンジョン攻略だって。これはやりごたえありそうね」
「お宝ザックザックなのじゃ」
リア達がこのクエストを見てはしゃいでいる。
それにしても流石Sランク冒険者が集うギルドだよな。
こういう難しいクエストしかボード上に存在していない。
「じゃあ準備していくぞ」
『ええ』
俺達はある遺跡の地下ダンジョン攻略へと向かった。
豪華馬車で揺られながら。
「ここがある遺跡か。普通だな」
「この地下にダンジョンがあるんですよね?」
「マップ上ではそうなっている」
俺達は想像していた遺跡とは違い、少々困惑していた。
まあいいか。
「セーブ」
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スロット1 ある遺跡
スロット2 ガリアン国冒険者ギルド本部
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
そして遺跡の地下へと潜っていく。
ここはどうやら未攻略ダンジョンのようだ。
まだ誰も最奥地には行けていない。
「思ったより薄暗いね」
「そうだな。まあライトは持ってきてるが」
俺達【ホワイトアリス】とフリューが地下ダンジョンへと潜っていく。
一本道をひたすら歩く。
「ねえ、Sランク冒険者しかこのクエスト受注してないんでしょ?」
「そうだ。だから未攻略と言う事は迷い込んだか、諦めたかのどっちかだな」
「Sランク冒険者の死体があったりして」
「まあ可能性は無くはない」
俺達は会話をしながら一本道を進んでいく。
するとある広場へと出た。
「な!? 入り口が無数にあるぞ」
「へえー。これは誰も攻略出来ないわけだね」
「感心してる場合か。どうするんだよ」
「君の能力がいいんじゃない。セーブ&ロード」
「一個ずつやり直すのか」
「まあ迷い込む心配はないよね」
「それはそうだが」
仕方ねえ。
セーブするか。
「セーブ」
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スロット1 ある遺跡
スロット2 ある遺跡の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット2へと上書きセーブをした。
「じゃあ先ずは右から行くか」
俺達は右の入口へと入る。
正確には扉だが。
「な!? ダークウルフ」
Aランクモンスターだ。
このダンジョンかなりやばいかもしれない。
だが奥に宝箱がある。
「はあああああああああああああっ!」
リアのブラッドソードがダークウルフの体を真っ二つにする。
流石リアだ。
「サンキューリア」
「どうってことないわ、これくらい」
俺達はダークウルフを倒して、宝箱を開ける。
だが中身は銀貨が一枚の大ハズレだった。
「次行くか」
この調子で何度も俺の能力でやり直したりしながら地下ダンジョン攻略を進めていく。
しかし数がありすぎて中々最奥地に通ずる扉を見つけられない。
「これなのじゃ」
「うん? あの扉か」
「そうなのじゃ。ビビっと来たのじゃ」
「そう言えばヴィクトリカには第六感があったな」
「そうなのじゃ」
フリューは「へえー」と感心していた。
そして俺達はヴィクトリカが指示した扉を開ける。
するとそこにはブラックオーガが存在していた。
Sランクモンスターだ。
「僕が戦ってあげようか。アタッカーになりたいラークに手本を見せてあげる。特別だよ」
そう笑顔で言って腰に携えている謎の剣を引き抜いた。
白銀の刃。
雪のような綺麗な刃。
何だこれは!? 見たことが無い。
「白銀の舞」
フリューが独特の剣技でだブラックオーガの首を狙って攻撃する。
そして一瞬で首を刎ねる。
Sランクモンスターが一撃で一瞬で討伐された。
「参考になった?」
「ならねえよ」
「でもラークなら才能あるし行けるよ」
全くとんでもない野郎だ。
ダークアーラのメンバーで一番強いのはフリューなのか?
ティーダは強いがフリューと比べると全然だし、アーディンは戦闘タイプじゃないし、ゴーレンは雑魚だ。
エルージュと呼ばれる少女はフリューが「僕より弱い」とはっきり断言していた。
残りはイルフィリアか。
フリューでさえ謎だと言っていた。
「敵対意思はなさそうだな」
「ないよ。ここ気に入ったし」
「そうか。これからも頼んだぞフリュー」
「僕は一時加入だけど?」
「いや全然永遠加入で構わないぞ」
俺の言葉にリア達も頷いた。
「便利な道具じゃないんだけど」
「その強さを俺が手放すと思うか?」
「ははっ、君はやっぱり面白いや。まあいいや取り敢えず行こう」
「ああ」
俺達は最奥地へと向かって進んでいく。
「セーブ」
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スロット1 ある遺跡
スロット2 ある遺跡の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット2へ上書きセーブをした。
ヴィクトリカの第六感は当たっていた。
新たなフロアへと到達する。
「こ、これは!?」
俺達が辿り着いたフロアは真っ白な空間だった。
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