142話 面白い話
宿屋で少しの間寛ぐ。
リアは剣の手入れを。
ヴィクトリカは甘いお菓子を口に頬張り。
ラフレアはベッドでスヤスヤと眠っている。
アリスは読書をしている。呪術が書かれた本だ。
ネールも読書をしている。色々な種族が書かれた本だ。
ナーフィはヴィクトリカと同じく甘いお菓子を頬張っている。
そして俺は――
「ダークアーラの残りのメンバーは何人だ?」
「半数が死んだから僕を入れて残り三人かな」
「強いのか?」
「エルージュは僕より下かな。イルフィリアは正直僕も良く分からない」
フリューは青空を見上げてそう言った。
今日は快晴だ。空を見上げるだけで疲れが吹き飛ぶ。
「そっちはどうなの? 前に加入してたデビルメイデンのパーティーメンバー何人だっけ?」
「バレッドとエレノア殺したから、残り三人だな。何してるか知らん」
「敵意を持たれてるかも」
「だったら容赦しない」
「流石ラーク、面白いね」
イルーン達は今何してるのか?
別に興味はないが、俺達の邪魔をするなら容赦はしない。
復讐しようとして逃げたからな。まだ復讐心が残ってても可笑しくない。
まあ完全に逆恨みなんだが。
「そうだ、面白い話を聞かせてあげようか」
「面白い話?」
「魔神についてさ」
「聞かせろ」
「いいよ少し長くなるよ」
フリューは魔神について語りだす。
魔神は数百年前に封印されたそうだ。
封印相手は聖職者リリーナ。
リリーナはとても美しい少女だったそうだ。
魔神は知的好奇心の塊で色々人間世界を研究したそうだ。
ある時魔法研究で悪魔の魔法を生み出し、人類に宣戦布告した。
数か国が崩壊して犠牲者は多数に上ったそうだ。
「魔神はどこから来たんだ?」
「さあ分からない。世界は広いからね。若しかしたら悪魔界が存在したりして」
「止めろ。面倒だろ」
「でも面白いよね。それと最後にリリーナはまだ生きているという噂だよ」
「何!?」
リリーナが生きているだと!?
数百年前の人物が何故?
寿命が存在しないのか?
「まああくまで噂だけどね。魔神が生み出した悪魔の魔法気になるよね」
「そうだな気になるな。数か国滅ぼした魔法だろ。相当な魔法だな」
「楽しみすぎるよね。胸が躍るよね」
フリューはキラキラした目で語る。
こいつも大概やばい奴だな。
「これからどうするの?」
「一先ずクエスト受注かな。魔神の手掛かりないしな」
「じゃあ僕も付き合うよ」
「別にいいが悪さするなよ」
「勿論」
俺達は新たなクエストを受注する。
そしてそのクエストは超高難易度ダンジョンの攻略だった。
「セーブ」
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スロット1 ガリアン国宿屋
スロット2 ガリアン国冒険者ギルド本部
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1へと上書きセーブをした。
さあ冒険の続きだ。
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