137話 遺跡調査
俺達は冒険者本部から魔神の調査を直々に指名されてある遺跡へと向かっていた。
どうやら怪しい人物が出入りしている遺跡があるらしい。
「ここか」
「そうみたいじゃな」
遺跡の前へとやって来る。
人の気配が感じられない。
「本当にここに魔神がおるのか?」
「知らない。だがフリューの言葉が強ち嘘とは思えない」
「もしいたらどうするのじゃ?」
「取り敢えず様子見だな」
まあ一応セーブしておこう。
何かあってからでは遅いからな。
「セーブ」
=========================
スロット1 謎の遺跡前
スロット2 ガリアン国冒険者ギルド本部
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
=========================
俺はスロット1へと上書きセーブをした。
「じゃあ慎重にな」
「ええ分かってるわ」
俺達は遺跡の中へと足を踏み入れた。
「部屋があるな」
「使った形跡も見られるわ」
「つい最近だな」
「ダークアーラのメンバーかしら?」
「多分そうだろうな」
コーヒーやホットココアを入れるマグカップが数個置かれている。
更に椅子やテーブルまで。
「奥に部屋があるな」
俺は奥の部屋の扉を開ける。
すると遺跡の一部が破壊されていた。
そして死体が一つ転がっていた。
「これは!?」
「白い外套を身に纏ってますね」
「ダークアーラのメンバーだな多分」
「どうして死体になって」
死体の惨状を見るからに心臓部分を一撃で何かで貫かれたようだ。
一体誰が!?
「誰もおらんぞ。魔神とやらも存在せんぞ」
ヴィクトリカの言葉通り、この遺跡に人の気配は感じられない。
少し遅かったか。
と、そんな事を思っていると、奥の方に何かの物体を発見する。
「これは鎖か。一体何で!?」
「これで繋がれてたとか」
ラフレアが近寄ってきて俺に言う。
ここで魔神が眠っていたのか?
鎖で繋がれて?
「寿命を喰らわせると眠りから覚める?」
「その可能性はあり得るかも」
「一度帰るか。死体だけ運んで」
「うん」
俺達は遺跡調査を終えて、冒険者本部へと戻る。
「これが死体だ」
「こちらで調査します。この度は遺跡調査ありがとうございます」
「魔神が起きた可能性が高い」
「こちらも最悪のシナリオを想定して常に動いています」
「何かあったら呼んでくれ」
俺は死体を冒険者ギルド本部へと渡して、クエストを完了する。
「ダークアーラのメンバーって何処に消えたのかしら?」
「魔神に全員殺された可能性はないのかのう」
「それはないでしょ。だってそうなら死体として残ってるでしょあの男みたいに」
「うーむ。では一体何処へ消えたのじゃ?」
確かに気になる。
だが一番は魔神の行方だ。
もし実在するなら、人間の敵として存在することになるかもしれない。
早めの対処が必要だろう。
「まあ考えても仕方ない。一旦宿屋へ戻ろうぜ」
「そうですね。疲れました」
俺達は宿屋へと戻る。
そして夕方ごろまで眠る。
俺がリア達と共に寝ていると、ドアがノックされた。
「誰だ?」
俺がドアを寝ぼけながら開けるとそこにはカトレアが立っていた。
「緊急任務よ。急いで支度なさい」
「は!?」
「ダークアーラのメンバーと思われる人物が暴走してるわ。民衆が全滅」
「何!?」
どうやら俺達はまた面倒ごとに巻き込まれてしまったようだ。
※最後までお読みいただいてありがとうございます!
作者からのお願いがあります。
少しでも、
『面白い』
『続きが気になる』
と思っていただけたなら、
下の【☆☆☆☆☆】評価を【★★★★★】へとブックマークをよろしくお願いします。 今後とも面白い物語を執筆するためのエネルギーとして
ブックマークをしてファンになってくれると嬉しいです。
ポイントとブックマーク、そして感想レビューが作者のエネルギー源となりやる気が漲る活力剤となります。
是非是非この作者と作品を宜しくおねがいしますm(_ _)m