133話 謎の生物の目撃情報
俺達は謎の生物が目撃されたゴローニャ海に馬車で向かっていた。
「謎の生物って強いのかしら?」
「強いかどうかは不明だけど、未確認生物なんじゃないか?」
俺の言葉にヴィクトリカが乗り出してくる。
「何じゃと!? 美味しいのか!?」
「イカやタコみたいな味かもな」
「絶対に見つけて食べるのじゃ!」
「そんな興奮するな。まだ食べられると決まったわけではない」
「いや絶対食べるのじゃ」
ヴィクトリカの執念が凄まじい。
これは骨が折れそうだ。
俺達は謎の生物の話で盛り上がっていると、いつの間にかゴローニャ海に面する港町へとやって来ていた。
馬車を降りて港町へと入町する。
「ここがゴローニャ海に面する町、アレスグルか」
「綺麗な町ね」
「潮の香りもあって空気が澄んでるな」
「久々の呼吸って感じ」
俺達は早速アレスグルで謎の海の生物についての聞き込みを行う。
「あのーすみません。少しお尋ねしたいんですが」
「うんなんだね?」
「ゴローニャ海に謎の生物が目撃されたという情報を耳にして」
「君達冒険者かね?」
「はいそうですが」
地味目のズボンと布の服を着て杖をついているお爺さんは俺達にランクを訪ねる。
「ランクは何かね?」
「Sランクですが」
「そうかそうか。君達は冒険者ギルド本部から依頼を受けたものだね」
「はいそうです」
「では儂の自宅で話そうではないか」
俺達は一人のお爺さんに案内されてある一軒家へと赴いた。
木製の建物だ。
「それでどんな生物なのですか?」
「人に似ている」
「人!?」
俺達はお爺さんの言葉に驚く。
流石のヴィクトリカも出された饅頭を食べるのを止めた。
「詳しく教えてくれませんか」
「あれは九日前の夜だった。嵐が凄くての。雷も頻繁に鳴っていての」
「それで」
「そんな時、町民の安全の為儂は他の何人かと見回りをしていたのだよ。そしたら海の中から突然人影が現れて」
俺達はお爺さんの言葉に息を呑んだ。
「確認したら、人ではなく、角が二本生えた人に似た化け物だった」
「何か危害は加えられて?」
「いや被害は無かった。直ぐに消えたからな」
「そうですか」
「あれは恐ろしい存在じゃ」
色々と驚く内容だったが、一番の問題は被害が無い事だ。
敵でないなら戦う理由はないのだがな。
俺達はお爺さんと別れて港町のある食堂で食事をしていた。
「どうしますか?」
「困ったな。これだけの情報で調査完了とはいかないしな」
「ですよね。だったら夜まで待ちますか?」
「そうだな。夜になったら現れるかもな」
俺達は宿屋で夜まで過ごすことにした。
途中から天候が酷くなり大嵐となった。
雷もゴロゴロと鳴っている。
「じゃあ行くか」
「ええ」
俺達は大嵐の中ゴローニャ海へと向かった。
そして雷が少し先に落ちた。
それと同時に光り輝き、その中に人影が見えた。
「お前は!?」
「貴方は!?」
俺はこの日謎の人に似た生物と出会った。
「セーブ」
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スロット1 ガリアン国冒険者ギルド本部
スロット2 ゴローニャ海
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット2へと上書きセーブをした。
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