130話 ホワイトアリス出立する
俺達はいよいよフレッディーノ国から出立する。
そして目指すは冒険者ギルド本部がある国だ。
名前はガリアン。
フレッディーノで色々出立する準備をした俺達は、ガリアンへと向かうため馬車に乗っていた。
「セーブ」
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スロット1 馬車の中
スロット2 フレッディーノ国冒険者ギルド
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
「ダイヤモンドの剣買ってどうするの?」
「俺もアタッカーになろうかなと」
「ええ!?」
「そんな驚くことか?」
「いやどういう心境の変化かなと思って」
「サポートは勿論やるよ。だけどティーダとの戦いで思い知った。俺は基本見てるだけなんだなって」
「別に後ろめたさを感じる必要はないわよ」
「後ろめたさは感じてないよ。だけど少しでも仲間の役に立ちたいんだ」
俺はフレッディーノ国の武器屋で購入したダイヤモンドの剣を握りしめて皆に答えた。
「いいんじゃない。私は賛成」
「ネール……ありがとう」
ネールの言葉の後に他の仲間も承諾した。
そしてリアが口を開いた。
「でも無茶は禁止ね。あくまでサポート兼アタッカーだからね。いい?」
「任せておけ。俺は死なない」
「うん。ならいい」
剣なんて久しく戦闘で使ってないよな。
本格的に剣を扱えるようになるには結構時間が掛かりそうだな。
「見えてきたわよ」
俺達の視界に入って来たのは巨大な城壁に囲まれた広大な国だ。
魔法結界が張られており侵入者は全て強力な結界に弾かれる。
今までで最も面積が大きい国だろう。
「いよいよだな。覚悟はいいか」
「ええ、大丈夫」
「うむ、血が煮え滾っておるわ」
「十分寝たから大丈夫」
「覚悟は出来ています」
「私はもっと強くなる」
「私も妖精として頑張る」
「じゃあ入国だ」
俺達はこの日冒険者ギルド本部がある国ガリアンへと入国した。
入国手続きを終えて足を踏み入れる。
「うわ凄い人だな」
「本当ですね」
国全体が活気づいている。
平民から貴族、それに亜人種が街路を歩いて国全体を華やかにしている。
賑わいを見せているこの国に俺は惹かれた。
様々な人々が往来をしている中、俺達は空気に呑まれて立ち尽くす。
「来たことあったんだけどな」
「こんなに凄い国なんですね」
「ああ。でも前回来た時よりさらに賑わいを見せている」
「そうなんですか?」
「ああ。正直驚いた」
ここまで発展していたとはな。
速度が速いな。
「セーブ」
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スロット1 ガリアン街路
スロット2 フレッディーノ国冒険者ギルド
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
「じゃあ冒険者ギルド本部へ行こう」
俺達は冒険者ギルド本部へと人ごみを掻き分けて向かった。
【ホワイトアリス】のSランクとしての冒険が今始まる。
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