表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

126/148

126話 ティーダとの決着

 俺はひたすらティーダとの戦場から距離を取った。


 はあ、はあ。急げ、急ぐんだ。


 介入者から距離を取れば俺のスロット共有の能力が発動する筈だ。



 「よしここまで来れば」



 ここで一旦セーブだ。



 「セーブ」



 =========================


 スロット1 馬車の中


 スロット2 辺境の町


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================


 俺はスロット2に上書きセーブをした。



 幸い何故か追ってきている気配が無い。


 距離が関係ないのか。


 それとも邪魔が入って追ってこれなくなったか?



 頼む後者であってくれ。



 「スロット共有したい。ティーダに使用可能か」

 『可能です。どのスロットに何を共有しますか?』

 「やった!! スロット2にスロット1の時のティーダの復活以外の状態を共有したい」

 『畏まりました。動作が完了致しました』

 「よっしゃ!! それともう一つライトニングソードの状態をスロット2に共有したい」

 『畏まりました。動作が完了致しました』



 俺は大きな声で握り拳を掲げた。


 そして戦場へと急いで戻る。



 「何が起きたの!? ティーダが元に戻った?」

 「はあはあ。スロット共有した。ティーダは記憶ないから自覚ねえけどな」

 「ラーク!? やったのね」

 「ああ。後は頼めるか」

 「ええ、任せて」

 「頼んだ」



 俺は息切れしてその場に座り込む。


 魔力も随分消費した。



 「はあああああああああああああっ!!」

 「とりゃあああああああああああっ!!」

 「うらああああああああああああっ!!」

 


 リアが正面からブラッドソードで攻撃する。


 ヴィクトリカが俺の能力で直ったライトニングソードで横側から攻撃する。


 ネールがスカーレットソードで背後から攻撃する。



 「ちいっ!!」

 「終わりよ!!」

 「終わりじゃ!!」

 「終わりだ!!」



 ティーダは何とか回避しようとするが、間に合わずリアのブラッドソードを腹部に突き刺され食らう。



 「がはっ!!」

 「終わりだティーダ。今度こそ」

 「何を言っている!? それに何故だ、な、何故復活しない!?」

 「お前の能力は書き換えた」

 「な!? まさかお前の能力は分裂ではなくて、書き換え!」

 「さあな。罪を地獄で償え」



 腹部に致命傷を負わされたティーダは床を這いながら、必死に逃げようと足掻く。



 「逃がさねえ。お前は絶対に殺す」

 「く、くそが。俺はお前の屈辱的な顔が、がはっ、み、見たいんだ」

 「もう魔力も残ってないだろう。俺達の勝ちだ」

 「くそがああああああああああああああああああ!!」



 ティーダは必死に醜く床を這いつくばりながら、それでも生き延びようと俺達から距離を取る。


 だがもう虫の息だった。


 俺はリアから借りたブラッドソードを右手に持ってティーダの眼前に突き刺した。



 「死ねよティーダ。お前のせいで苦しんだ者が沢山いるんだ」

 「だ、黙れ。お、俺はお、お前をこ、殺す。こ、こんな所で死んでたまるかああああああああ!!」

 「終わりだあああああああああああああああ!!」

 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 


 俺はティーダの首を思いっきりブラッドソードで刎ねた。


 ティーダの首が宙を舞った。



 「眠れティーダ」



 俺はティーダを殺した。


 そしてこの日俺達はダークアーラのメンバーの一人ティーダに勝利した。



 「やったわね」

 「やったのじゃ」

 「やった」

 「やりました」

 「やったよ」

 「やったー」

 「ああやったな」



 俺に全員抱き着く。


 俺は疲労度で動けなく抱き着かれたままの態勢で笑う。



 「ははっ、全く頼もしい仲間だ」



 俺達は全員で喜びを分かち合った。



          ♦



 「ちいっ、邪魔しやがって」

 「君の能力、どうやら介入系のようだね」

 「流石にSランク冒険者二人と戦うのは分が悪いか。悪いが退散させてもらう」

 「させると思うかい?」

 「ああするさ」

 「それは!?」



 白い外套を身に纏った男はティーダが死んだことを確認すると、ポケットから直ぐにある石を取り出した。


 その石は転移結晶。


 自由に転移できる超レアな結晶である。



 「ダークアーラの悲願はもう少しで成就される。その時世界は混沌と化す」

 「それはさせない。僕たちは君たちの野望を絶対に阻止して見せる」

 「無駄だ。あれ(・・)には絶対に誰も勝てない」

 「あれとは何だ?」

 「さあな。時期が来たら分かるさ。じゃあな」



 白い外套を身に纏った男は転移結晶で逃げる。



 「逃げられたわね。まあ転移結晶相手では仕方ないわ」

 「そうだね。まあ取り敢えずラーク達に感謝だね」

 「ええ。流石ね彼」

 「そうだろ。僕の親友なんだ」

 「ふふっ、嬉しそう」

 「嬉しいよ」



 ユーリとカトレアは青空を見上げて語り合う。


 ラークを、【ホワイトアリス】を陰ながら救った最高の冒険者である。



            ♦

※最後までお読みいただいてありがとうございます!

 作者からのお願いがあります。

 少しでも、

 『面白い』

 『続きが気になる』

 と思っていただけたなら、

 下の【☆☆☆☆☆】評価を【★★★★★】へとブックマークをよろしくお願いします。 今後とも面白い物語を執筆するためのエネルギーとして

 ブックマークをしてファンになってくれると嬉しいです。

 ポイントとブックマーク、そして感想レビューが作者のエネルギー源となりやる気が漲る活力剤となります。

 是非是非この作者と作品を宜しくおねがいしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただき有難うございます!
《ラプラスの悪魔》で世界最強の英雄へ〜「未来予知? 偶然だろ」と言われ追放されたのにすぐに戻ってきてくれ? 破滅の未来が見えるのでお断りです因みに俺の未来は幸せが確定しています~
新作連載中です!
気に入ってくれた方はブックマーク評価感想をいただけると嬉しいです
小説家になろう 勝手にランキング

ここまで読んでくれた読者様にお願いです!

↑の☆☆☆☆☆評価欄↑を

★★★★★にしていただけると作者にとって非常に大きなモチベーションになります!


もちろん、ブックマークも嬉しいです! 引き続きよろしくおねがいします!



― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ