121話 カトレアVSエルージュ
♦
カトレアは冒険者ギルド本部から緊急依頼を受けてダークアーラという組織について調査をしていた。
そこで偶然足跡のような痕跡を見つけた。
「これは?」
「詮索は止めてくれる」
「誰かしら?」
「さあ誰でしょう」
カトレアは魔獣に囲まれる。
そして木の陰から一人の少女が姿を現す。
「貴方がダークアーラのメンバーの一人?」
「さあどうかしら。私はエルージュ。貴方は?」
「一応名乗りましょうか。私はカトレア」
「ここで死んでくれる?」
「それは無理な相談ね」
カトレア相手に魔獣の群れが一斉に襲い掛かる。
カトレアは腰に携えていた剣を即座に抜いて戦う。
「はあああああああああああああああっ!!」
魔獣は次々と切り倒されていく。
十匹ほどいた魔獣はあっと言う間に討伐される。
「凄いわね。流石Sランク冒険者」
「よく調べてるじゃない。ここで捕縛させてもらうわ」
「少し遊んであげる」
カトレアとエルージュの剣が衝突する。
火花が散る。
森全体に衝撃音が響き渡る。
「やるじゃない」
「それだけの腕を持ってるなら真っ当に暮らせるわよ」
「私はロマン好きでね」
「ふーん。何やら怪しい企みを行っているようね」
「それはどうかしら」
超高速で剣と剣がぶつかり合う。
カトレアの頬に傷が付いた。
「私に傷が」
「私の方が強いようね」
「それはどうかしらね」
カトレアは魔法を詠唱する。
「ファイアボール」
カトレアから放たれた炎の手のひらサイズの玉がエルージュに超高速で向かう。
エルージュはそれを魔法で相殺する。
「アイスボール」
炎と氷の玉がぶつかり合い凄い衝撃波を出して相殺する。
「流石Sランク冒険者。じゃあ私はそろそろ帰るわ」
「逃げるの?」
「貴方を殺すより他を殺した方が早いもの」
「やっぱり寿命を回収して」
「…………」
「黙ると言う事は図星ね」
「じゃあね」
エルージュは謎の石をポケットから取り出し魔力を込めて使用する。
「それは転移結晶!?」
「逃げる準備は出来てるのよ」
「ちっ」
エルージュはカトレアの前から姿を消した。
「面倒なことになったわね。ティーダはラークに任せるとして寿命回収の目的を探りましょうか」
カトレアは通信用の魔石で誰かに連絡を取る。
「久しぶりね。合流できるかしら」
「分かった今行くよ」
「ファイシードの近くで待ってるわ」
「了解」
カトレアが連絡を取ったのはリーエルだった。
ラークと親しいSランク冒険者だ。
「ラーク達に期待するとしましょうか」
カトレアは自身のオレンジ色の綺麗な髪を人差し指でクルクル巻きながらそう呟いた。
※最後までお読みいただいてありがとうございます!
作者からのお願いがあります。
少しでも、
『面白い』
『続きが気になる』
と思っていただけたなら、
下の【☆☆☆☆☆】評価を【★★★★★】へとブックマークをよろしくお願いします。 今後とも面白い物語を執筆するためのエネルギーとして
ブックマークをしてファンになってくれると嬉しいです。
ポイントとブックマーク、そしてレビューが作者のエネルギー源となりやる気が漲る活力剤となります。
是非是非この作者と作品を宜しくおねがいしますm(_ _)m