116話 闘技場で戦うのは誰?
俺達は闘技場で驚くべき光景を目にした。
筋骨隆々の男、Aランク冒険者である男が瞬殺された。
相手は黒いコートに身を包み仮面を被った謎の女性だ。
身長からして少女っぽいが。
「どうする?」
「一撃を与えれば勝ち確だからアタッカーの誰かがいいんじゃない」
「確かに前回とは訳が違うからな」
俺達は悩む。
バッファーのラフレア、ヒーラーで攻撃に時間が掛かるアリス、妖精のナーフィは今回は参戦を見送ろう。
そしてサポートの俺も厳しい。
残るはアタッカーの三人だな。
「妾がやるのじゃ!」
「ヴィクトリカが?」
「ライトニングソードを試してみたいのじゃ」
「ああ、確かにありかもな」
「じゃろ」
リアとネールが待ったを掛ける。
「私も戦ってみたい。ブラッドソードの真価はまだまだ引き出せてないし」
「私もスカーレットソードで戦いたい」
「ここは話し合うしかないな」
リアとヴィクトリカとネールは話し合う。
「勝てるの? ヴィクトリカ」
「勿論じゃ」
「まあいいかな。今回は私は譲ってもいいわ。ヴィクトリカの真剣な表情に負けたわ」
「やったのじゃ」
リアはヴィクトリカに譲る。
残るはネールだ。
「私もいいよ。仕方ない。次は私かリアだよ」
「了解なのじゃ」
「じゃあ頑張ってヴィクトリカ」
「うむ。絶対に勝つのじゃ」
ネールもヴィクトリカに譲る。
こうして闘技場参戦はヴィクトリカに決まった。
明日行われる闘技場に参加する。
夕食を食べ終わった後、俺はヴィクトリカと二人外の空気を吸うため散歩していた。
「どうだ、緊張するか?」
「しないのじゃ。お主を信用してるのじゃ」
「ははっ、それは嬉しいな」
「それに妾がどこまで強くなったか確かめたいのじゃ」
「随分成長したんじゃないか。俺も含めてな」
「そうじゃな」
俺はヴィクトリカを応援する。
そして同時に全力でサポートする。
「勝ったら美味しい物御馳走してやるよ」
「本当か!?」
「ああ」
「嬉しいのじゃ。モチベが上がるのじゃ」
「まあ気負うなよ。何回でもやり直せるからな」
「うむ。何回でもチャレンジできるのはありがたいのじゃ」
「一撃与えれば勝ちだ。もし殺しても後でスロット共有で生き返らせる」
「了解なのじゃ」
俺達は夜空を見上げながら冷たい美味しい空気を肌に感じた。
さあ闘技場の守護者に勝って、伝説の防具ダークネスアーマーを頂こう。
「セーブ」
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スロット1 フレッディーノ国市街
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
明日が楽しみだ。
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