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107話 バレッドとの対決

 俺達はバレッドを対処する為にバレッドが目撃された西方にある村まで急いで馬車で向かう。



 「居なくなってない事を願うだけね」

 「そうだな。次で仕留めたい」

 「そうね」



 バレッドはもはや人間ではない怪物だ。


 無実で無関係な人々を殺す化け物と化している。


 許すわけにはいかない。


 俺達が必ず殺す。



 「もうすぐご到着致します」

 「ああ分かった」



 俺達は各自降りる準備をする。


 俺はラフレアを起こした。


 ラフレアは両目をこすりながら起きる。



 「大丈夫か?」

 「うん大丈夫」

 「頼むな」

 「任せて」



 ラフレアのバフやデバフは貴重だ。


 勿論他の仲間も全員必要である。


 【ホワイトアリス】全員で協力してバレッドと戦う必要がある。



 西方にある村に到着すると、村から悲鳴が聞こえた。


 女性の悲鳴である。



 「きゃああああああああああああああ!! た、助けてええええええええ!! 誰かああああああああああああ!!」

 「はははっ!! 誰も来ねえよ馬鹿が!! たっぷり可愛がってその後無残に殺してやるぜ!!」

 「や、やめてええええええええええ!!」



 あれはバレッドの声だ。


 一旦ここでセーブしよう。



 「セーブ」



 =========================


 スロット1 西方の村


 スロット2 豪華馬車の中


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================



 俺はスロット1に上書きセーブをした。


 そして俺達は急ぎ村の中へと向かう。



 「止めろバレッド!!」

 「ラーク!? はははっ!! そっちから来てくれたのか!! 嬉しいぞラークぅうぅうう!!」



 バレッドは半裸の女を床に勢いよく投げ捨て、俺と対峙する。


 村人は無残にも殺されている。


 それどころか多数の冒険者も。



 「俺は今最強だ!! ラーク、お前にやられた借りは返すぞ。お前の仲間も全員屈辱と言う名の絶望を味わわせてやる!!」

 「てめえ自分が何したか分かってるのか? 無関係の人々を殺したんだぞ!!」

 「だからどうした!! 俺に従わない奴が悪い。俺を中心に世界は回ってるんだよ!!」

 「もう何を言っても手遅れだな。悪いがお前を殺す。容赦はしないぞ!!」

 「はっ、無能が粋がってんじゃねえ!! お前如きが俺に勝てる訳ねえだろ!! お前の仲間も雑魚だろうが!!」



 そう言ってバレッドは床に投げ捨てた女冒険者を悪魔術が宿った銀の剣で刺して殺す。


 俺はバレッドに向かって短剣グラディウスを投げた。



 「はっ、そんなもの通用する訳ねえだろうが!!」



 バレッドは簡単に俺が投げた短剣グラディウスを銀の剣で弾く。


 やはり駄目か。


 アタッカーのリア達に頼むしかないか。



 「アタッカーはエレノアと同様に攻撃を。ラフレア、バフとデバフを頼む。アリスは呪術カースレーザーの準備を」

 「ええ」

 「任せるのじゃ」

 「うん」

 「はい」

 「オッケー」



 ナーフィがバレッドに向かってベーと舌を出して挑発する。


 バレッドは短気だ。


 だから苛立つのも早い。


 バレッドは飛び回るナーフィを悪魔術が宿った銀の剣で切り刻もうとする。


 だが妖精のナーフィはスピードが速く、バレッドの攻撃が当たらない。



 「ちょこまかと動きやがって雑魚がああああああああああああああ!!」



 バレッドは完全に頭に血が上りナーフィに攻撃を集中する。


 今しかない。


 今なら隙がある。



 「攻撃力アップ」

 「防御力アップ」

 「スピードアップ」

 「攻撃力ダウン」

 「防御力ダウン」

 「スピードダウン」



 ラフレアがバフとデバフを撒く。


 俺達は強化され、バレッドは弱体化される。



 リアが正面からブラッドソードでバレッドに攻撃する。


 バレッドは瞬時にナーフィからリアへと視線を移し攻撃を受け止める。



 「雑魚が調子に乗ってんじゃねえええええええ!!」

 「雑魚は貴方よ。自分より弱い者だけを狙う下劣な男が!!」

 「何だとこの糞女があああああああ!! お前は絶対拷問してやる!! そう言えば人の右腕を切り落としたのもお前だよな!!」

 「勝つのは私達ホワイトアリスよ」



 リアとバレッドが剣と剣を交わせて衝突しあう。


 威力的にはリアのブラッドソードの方が上だ。


 だが悪魔術で強化された銀の剣はそれに何とか耐えている。



 「とりゃああああああああああああああああ!!」

 「うらあああああああああああああああああ!!」



 リアの攻撃に集中していたバレッドはヴィクトリカやネールの攻撃を回避できない。


 ヴィクトリカのブルーソードがバレッドの頬を霞める。


 更にネールのスカーレットソードがバレッドの腹部に突き刺さった。



 「がはっ!! てめええええええええええええ!!」



 バレッドを攻撃したネールは腹部からスカーレットソードを抜き差し、一度距離を取る。


 リアとヴィクトリカ、それにナーフィも距離を取る。



 「ぐはっ!! くそがああああああああああ!!」

 「終わりだバレッド!!」

 「何だとラークぅぅぅぅうう!! こんな傷屁でもねえ!!」

 「傷が一つならな!!」

 「何!?」

 「セーブ×2」



 俺はセーブ&ロードの能力の一つ分裂を使用する。



 「バレッドの腹部の傷を心臓に分裂させる」

 『了解いたしました。動作が完了いたしました』



 俺が無機質で無感情の声の主に要求すると同時にバレッドはその場で大量の吐血をした。



 「ごぼっ!! な、何が、お、起きて!? ラークぅぅぅううう、て、てめええええ!!」

 「終わりだバレッド。地獄で反省しろ!!」



 俺がそう言うとバレッドは地面に倒れ込む。


 だが俺達はまだ油断しない。


 何故ならエレノアの件があるからだ。



 「アリスもし再び異形化したら、すぐにカースレーザーを放ってくれ」

 「分かりました。皆さんのお陰で準備は出来ています」

 「頼む」

 「はい」



 俺達はバレッドを注視する。


 するとやはり唸り声を上げて異形化して起き上がって来た。



 「グウガワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」



 やはりか。


 バレッドはエレノア同様魔獣に悪魔を足したような姿へと変貌する。


 醜い怪物になっている。


 最早人であることを止めている。



 「バレッド哀れだな」



 俺は一応セーブをする。


 

 「セーブ」



 =========================


 スロット1 西方の村


 スロット2 豪華馬車の中


 スロット3 ファイシード国宿屋


 スロット4 フレッディーノ国宿屋


 =========================



 俺はスロット1に上書きセーブをした。


 そして今バレッドとの最後の戦いが始まる。


 決着の時が近づいていた。

※最後までお読みいただいてありがとうございます!

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 『面白い』

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 是非是非この作者と作品を宜しくおねがいしますm(_ _)m

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《ラプラスの悪魔》で世界最強の英雄へ〜「未来予知? 偶然だろ」と言われ追放されたのにすぐに戻ってきてくれ? 破滅の未来が見えるのでお断りです因みに俺の未来は幸せが確定しています~
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