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洞窟地下4階

騒ぎ声らしきモノで俺は、目を覚ました。

もう少し寝たいのだが隣の部屋がうるさい。そうかアリスが泊まっているんだったな。


「ソフィアちゃんの寝顔メチャクチャ可愛いの。それ見てると私全然眠れなかったわ。」

「辞めて下さいよ!アリスさんの寝顔も可愛いですよ。お姫様見たいでした。」


キャハハハハ!!!


「うるさいんだよ!朝っぱらから!」


「お兄ちゃん、おはよ。」

妹よ、そんな可愛い顔で挨拶をするな。俺の怒りが何処かへ消えていったではないか。

お前の笑顔を見る度に、早く籍を入れなくてはと焦燥感に駆られる。

「おい、今日洞窟行かないと行けないんだろ?大丈夫なのか?」


「大丈夫よ、今日は私も闘うから。昨日、余ったお金で短剣買ったから今日は戦力になるわ!」

今なんて言った?


「短剣?俺の金だろ!!何してくれてんだよ!」


「大丈夫、すぐに返すから。」

アリス、お前のやってる事は犯罪だぞ。まぁ、可愛いから許そう。


「お兄ちゃん、洞窟へ行くの?大丈夫なの?」

もちろん大丈夫だ、と言おうとしたが、アリスが先に口を挟む。


「私が着いているから安心して、ソフィアちゃん。」

昨日の出来事をこと細かく話してやろうか?


懸念を隠せない様子のソフィアを一人家に置き二人で外へと出る。


「一人で淋しそうね、ソフィアちゃん。いつも何をして過ごしているの?」

「薪を森に取りに行ったり、洗濯したり、掃除したり。」

「森に行かしているの?馬鹿なの?森にもモンスターは出るのよ?それに、全部家事じゃない。好きな事をやらせなさいよ。」

何で、俺が怒られているのか分からんが。


「あの、家の裏の森でモンスターは見たことがないぞ。大丈夫だろ。それに、ソフィアは家事が好きなんだよ。」

俺の先をステスタと歩いて行くアリス。

歩くの早いな。


「おい、何だその肌を露出させた格好は?昨日の装備はどうした?」

やけに歩くのが早いなと思ったら、昨日の硬そうな装備をしていない。真っ白いスカートに上はTシャツ1枚だけ。


「あー、あれ重いから家に置いてきた。それに暑いし。とっても動きやすいわ!」


「何だ、それは下着じゃないのか?てっきり装備を付け忘れただけかと思ったんだが」


思っいきりビンタされた。

この男前の顔に手形が付いちゃったじゃねーか。


「このド変態!早く行くわよ!」

頼むから俺の前を歩かないでくれ、アリス。どこからか来た風がお前のスカートを捲り上げで中のモノが見えそうな感じが堪らない。


馬鹿でかい洞窟の入り口の前に二人で立つ。朝が早い為か人影は無い。


「うわっ〜初めて入るな。近くで見ると、こんなにデカイのか。」

高さだけで10メートルくらいはありそうだ。


「初めて?ライト、あんた初めて入るの?信じられない。ライト、歳は?」


「お陰様で初めてだよ!17だけど。」


「私と同じじゃない。早く行くわよ。」

俺の歳に興味を示さずに中へ入って行くアリス。何で聞いたんだよ。


「あっ!ちょっと待って。」

いきなり立ち止まるアリスにぶつかる。


「何?」


「これ、飲んでおいて、透明薬。それと、ギルドカード出して。パーティー編成するから。」

瓶に入った飲み薬を渡された。どうやら、気配を消す薬でモンスターに見つけられにくくなるらしい。

それと、この朝の早い時間はモンスターの活動が鈍くなる時間帯らしい。

そして、ギルドカードを重ね合い、アリスとパーティーを組む。

パーティーを、組めば何かしらのパーティースキルが発動するらしい。このパーティーだと、俊敏性大幅アップ、強運、回避率大幅アップ。

この3つがパーティースキル。

こんなのあるって知らなかったな。人とパーティーを組んだのも初めてだしな。


「ゲホッ!何だこれ!不味いにもほどがあるだろ。」

そんな俺を置いてとっとと中に入って行くアリス。どうしても早く地下5階にたどり着きボスモンスターとやらを倒したいらしい。


階段を降りた先に待受ていたのは予想とは反対の広々とした空間だった。洞窟というから、狭くて頭が天井に当たりそうなイメージをしていたが、天井は遥か上にあった。


「以外に広いんだな〜。うわっ!いきなりモンスター居たぞ。」

足元には体長1メートルくらいのゴキブリみたいなやつや、トカゲみたいなのが群れを成している。

アリスの言った通り動きはかなり鈍い。


モンスターの横を堂々と素通りして行く俺達。

「おい、倒さないのか?チャンスだぞ。」

「良いのよ、こんな雑魚は!それに、今は鈍いけど攻撃を受ければ流石に普段通り対応してくるわ。」


メチャクチャ倒してみたいのだが、そもそも俺には装備がない。アリスに従おう。


モンスターを素通りし続け地下4階段までスムーズに来れた。時間的にこの辺りで透明薬の効き目が切れてくるらしい。


地下5階に続く階段の前にモンスターが徘徊している。


「ソードリザードか、厄介ね。」

ソードリザードと呼ばれるモンスターは、簡単に言えば口に剣を咥えたトカゲだ。

赤い体に黒い斑模様。二本足で立ち、手には鋭い爪がある。

どうやら、戦闘は避けられないらしいな。俺は、観戦に回ろう。


アリスが、短剣を構える。


シャーッ!という気持ちの悪い鳴き声と共に走ってくるソードリザード。

その勢いのまま、首を振り口に咥えた剣がアリスに襲いかかる。

アリスは、体に力を入れる事なく、最小限の動きでそれを躱す。


首を右に左に振り、更にはその鋭い爪も交えて攻撃をするが、アリスはまるで笹の葉のうにサラサラと攻撃を躱す。

見ていて気持ちがいい。アイツ反撃する事忘れてるんじゃないのか?

そう思った時だった。


アリスの手にする短剣は刃が20センチほどしかないが、距離を詰めソードリザードの首元に一突き、反対側にも一突き。苦しむソードリザードの首元からお腹付近まで切り裂いた。


「ギァオオ!!!」

ソードリザードは、消滅していく。

ソードリザードが口に咥えていた剣が落ちている。

「ラッキー!レアアイテムゲット!」


こいつ……メチャクチャ強いじゃん!



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