どんなに好きでも貴方は別の女性のモノ。
私の好きな人は、そんなにカッコイイとか、、、?
目立つタイプの人じゃないけど、優しくて些細な事に気づく人。
彼のさりげなく優しいところが私は好きだった...。
私の名前は、 『黒木 みゆき』私が彼を好きになったのは私が15歳の夏!
彼が図書室で一人で本を読んでいるところを見て好きになった。
彼の名前は、 『竹中 祐弥』私と同じ高校で、私は高一の時に彼を好きになる!
▽
高校を卒業して長い間、彼とは会っていなかったがその間、私の心の中には
ずっと彼がいた...。
彼のことを1度も忘れた事がなかった。
何度か、、、?
彼以外の男性に、告白されたり付き合いそうな事はあったのだけど...?
どうしても、私がそうできなかった。
私の心の中に彼がいるのに、他の男性とそんな風になれなかった。
私はずっと誰とも付き合わず好きになる事もなく、ずっと彼の事だけを想って
生きていきた。
*
そんな時だった、、、!
私の女友達が、連れてきた男性が彼で、、、!?
私は、ただただびっくりして! 何を話していいのか、、、?
『あぁ! ひょっとして、、、黒木さん?』
『・・・あぁ、はい。』
『僕の事、憶えてるかな、、、?』
『勿論、憶えてるよ。』
『あぁ~良かった! 憶えててくれて~! でも黒木さん? あんまり
変わってないね、、、!』
『それを言うなら、、、竹中クンこそ、、、!』
『そうかな? でもなんか? 不思議だね! またこうして会えるなんて!』
『二人は、どんな仲だったの、、、?』
『ただの! 同級生だよね!』
『・・・あぁ、ううん。』
『ふーん、そうなんだ! 祐弥は、今は綺麗な奥さんともう直ぐ産まれてくる
赤ちゃんがいるしねぇ~ それに祐弥も、もう直ぐ【パパ】だよ~!』
『まあね! まさか!? お父さんになる日が来るなんてな~!』
『・・・えぇ!? 子供が産まれるの?』
『あぁ~男の子らしいよ! 妻に似て可愛い男の子なんだろうな~!』
『男の子は、ママに似るって言うしねぇ~! ミサ! 昔っから美人だし!』
『今も、ミサは美人だよ~!』
『ミサはね! わたしの昔からの友達なんだ~!』
『へーえ、そうなんだ!』
『竹中クン! おめでとう~!』
『あぁ! ありがとう。』
▼
まさか、、、!?
彼が結婚して、子供がもう直ぐ産まれてくる話なんて聞きたくなかったけど...。
彼にまた、こうして会えて嬉しかった。
それから、私と彼をまた会わせてくれた女友達からこんな事を言われた、、、!
『ねえ、みゆき? 祐弥の事なんだけど、、、? ひょっとして、、、昔
好きだったとかじゃないよね、、、?』
『えぇ!? 何よそれ?』
『みゆきと祐弥を会わせた時、あんな、みゆきの顔見た事なかったから、、、?
ひょっとしてって思っただけなんだけどね、、、?』
『・・・あぁ~違うよ! ただ、少しびっくりしただけ。』
『そう! 祐弥は大好きな奥さんと産まれてくる赤ちゃんの事だけ考えて
欲しいの! 祐弥の奥さんになった、ミサは私の【大切な親友】だから、、、!
でもね! みゆきにも早くイイ人見つけて幸せになってほしいって思ってるん
だからね!』
『うん! 分かってるって!』
『・・・そう、ならいいんだけどね!』
*
確かに、女友達の彼女が私に言った通りだった、、、!
まさか、、、!?
私はこうして、彼とまた会えると思っていなかったし!
びっくりしたのも本当の話なのだけど、、、?
会いたかった彼とまた会えて嬉しかったのも、本当の事、、、!!!
彼女は、私に釘を刺したのだろう、、、。
今の彼は、幸せだから、、、!
私が彼に手を出さないか? 心配したのかもしれない、、、!!!
▽
彼と再会して、10か月経った頃、、、。
彼からこんな話を聞かされた。
『実はね、、、僕は妻とは別れたんだ! 子供は妻が面倒を見る事になってね!』
『えぇ!? どうして、、、? 私はてっきり幸せなんだと思ってたよ!』
『理由は言えない! ただ、黒木さんにも話しておかないとって思ったから...!』
『・・・そう、なん、だ。』
『・・・ううん。じゃ!』
『うん。』
*
この後、、、。
私は凄く気になって、、、! 直接、竹中クンの元奥さんに会いに行った...。
【ピーポーン】
『はーい! どなたですか、、、?』
『私、竹中クンの同級生だった! 黒木みゆきと言います! 少し聞きたい事が
会ってきました。』
『あぁ、そうですか、、、? じゃ、中に入ってください!』
『・・・ははい!』
家の中に入ると、、、?
まだ、小さな赤ちゃんがベビーベットの上でスヤスヤと寝ていた。
『可愛いですね赤ちゃん! 竹中クンに鼻が少し似てるかな、、、?』
『・・・今日は、どんな事をワタシに聞きに来られたんですか、、、?』
『竹中クンから聞きました! ミサさんと別れたと、、、? 竹中クンは別れ
た理由を言わなかったんですが、私とミサさんの共通の友達に優衣がいるでしょ?
彼女も何も私に話してくれなかったんです、、、!』
『優衣は、貴女に何も話してないの、、、?』
『・・・それって、どういう事ですか、、、?』
『祐弥と優衣は、ワタシに隠れて、ずっと不倫を重ねていたのよ!』
『・・・・・・えぇ!? 嘘でしょ?』
『本当の話よ! “あの女”は、ワタシのお腹の中に赤ちゃんがいる頃から
ずっと祐弥とそういう関係だったのよ!』
『・・・でも優衣は、竹中クンとミサさんに幸せになって欲しいって...。』
『全部! 嘘よ! 優衣は祐弥を! 私たち家族をめちゃめちゃにしたのよ!!!』
『・・・ミサさん、』
『もう帰って! 全部、話したわ!』
『・・・すみません、話をほじくり返してしまって、、、! 辛い事を思い出さ
せてしまって、、、。』
『いいのよ! 貴女が悪い訳じゃないのにね! ごめんなさい。 また家に来て
くれるみゆきさん、、、?』
『えぇ! また来ていいなら、、、!』
『ありがとう。』
▼
私は何故か、、、?
あの時から、ミサさんと仲良くなった。
竹中クンと優衣とは、私はあれからもう会っていない、、、!!!
あんなに好きだった竹中クンも、もう【過去の男性】に
なってしまった、、、。
今では、ミサさんとすっかり親友になり可愛い彼女の子供とも仲良くなった!
なんだか? 人生は、凄く不思議なモノなんだと私は思う...。
最後までお読みいただきありがとうございます。