第8夜 ミアとゲーム
一応こっちでも言って置きます。
明けましておめでとうございます。
とりあえず、歩ける程度には回復したようなので、日当たりの悪い奥の部屋に移動してもらう。
友達が来た時にリビングで寝泊まりいていた形跡が残っていたら確実に気づかれるものな。
......さて、あらかたリビングの掃除も終わったし話を聞きにいくか。
彼女達に当てがった部屋は若干物置の様相を呈している。
まあ、掃除はまめにしてるからそんなには汚れていない筈だ。
その部屋から変な音が聞こえてくる......。
「何をーーー、なんだゲームか」
置かれている物の中から古い機種のゲーム機とデジタル移行前に使っていたテレビを引っ張り出したのか、2人はテレビゲームをしていた。
「私の持ち物を見ればわかるだろうけど私はいわゆるゲーマーという奴ね」
確かに新しい携帯ゲーム機が3台入っていた。
「で、なんで自前のゲームをやらない?」
「懐かしい物があったから思わず手にとってしまったわ」
「.....ゲームって難しいですね」
ミアがなんか疲れ果てたみたいな声で言った。
多分30分程度しかやってない筈だが。
「操作に慣れればアナタの動体視力と反射神経なら問題ないわよ」
テレビの画面では赤い帽子を被った男と、緑の帽子を被った男が隙間のある足場を飛び跳ねながら進んでいる。
「どれくらいやれば慣れるんですかぁ、目がチカチカしてきましたよぉ」
目をグシグシとこするミア。
「.....えっと、これでジャンプ.....」
「走らなきゃ落ちるわよ、そこ」
「うわわわわぁー!?」
「なんですこれっ!?敵に囲まれちゃいましたよ!?」
「落ち着いて、ソイツを踏んで奥の奴に.....」
「なんで操作しながら指示出せるんですか!?」
「........」
「おーい、ミアー」
「......」
へんじがない、ただのしかばねのようだ。
「いや、まだ死んでないから....それにしてもミアの能力ならアクションなんて余裕って思ったんだけど」
「ゲームやるの初めてだったんじゃ.....」
「ああ、そういえば今日が初めてだったわ」
まあ、ゲームに慣れてる人は新しい機種やソフトでも勘なんかで割と操作できてしまうもの.....ん?
「.....なんでアン....アナタが知ってる?」
ああ、狼とか言ってたけどそれ関係?
「そりゃそうよ、私ミアの育ての親だもの」
「....アナタが年取らないのは分かってるが凄い違和感」
考えても見てくれ、同い年くらいの女の子に対して親だって言っているんだ。
ピンポーン♪
そんな時だ。
玄関のチャイムが鳴ったのは。