第16夜 影の弾丸
レビューを書いてもらえましたが.....予定では同棲はしません。(自分的には同棲ではない)
.....やっぱりレビューの効果って凄いですね。(閲覧数がエラい事に...)
横薙ぎに振るわれる大鎌。
後ろに跳んで避けるけど....背中がヒリヒリする。
「ハッ!」
タナトスは一声上げて、また数本に分裂したナイフを飛ばしてくる。
ヒリヒリとした痛みがジクジクとした痛みに変わる。
....後少しで....。
剣を振ってナイフを払い落とす。
視界の端から大鎌が襲いかかってくるのが見えた。
剣で受け止めーーえ?
軽い?なんで?
「セラさんっ!!後ろーー」
嫌に耳につく、肉に刃物が突き刺さる音。
暗闇に赤い花が咲いた.....。
・・・・・・・
遅い。
遅い。
「なんでこんなスピードしか出ない!?」
自転車だからさ。
.....一人漫才なんてしてる場合じゃない。
確かに普通に走って行くよりは自転車は速い。
でも....もどかしい。
まあ、とりあえず公園が見えてきた。
あとちょっとだ。
・・・・・・・・
....危なかった。
フェットの注意で、とっさに体を捻って致命傷を避けれた。
けど.....肩が、これじゃあまともに戦えない。
後ろに跳んで距離をとる。
「逃がさない!」
でも、これは逃げる訳でも時間稼ぎでもないわ。
「もらった!」
いつの間にか回収していたらしい大鎌が振り下ろされる。
「こっちのセリフよ」
ーー戦い方を変える。
私は魔力をチャージした右手を前に突き出した。
近づいていたタナトスの顔面に影の弾丸が炸裂する。
「ガッ!?」
怯んだ隙に再度距離をとる。
少しして近くに転がっていたナイフが何もない空間を切り裂いて飛んで行った。
タナトスはしばらく辺りを見回していた。
私を見失ったようね。
こっちを向くと凄い勢いでこっちに向かってきた。
よし、肩の傷も大分治って来たわ。
また飛んで来たナイフを影の弾丸で撃ち落としていく。
また、手に魔力を集中させてもう一本剣を作る。
交差させた剣と大鎌がぶつかり合って火花が散った。
・・・・・・・・
「ハァハァ....」
つ、着いた....。でも、疲れた.....。
この運動公園には、サイクリング用にところどころアスファルトの道路が敷かれている。
この道路を辿れば、この公園の大半の場所に行くことができる。
というわけで、道路を自転車で走っている。
....やり合ってるなら、それなりに大きい音がするよね?
もしかしたら、人目を忍んで森の中か?
その時甲高い金属音がして、思わず僕は自転車を止める。
.....全然忍んでなかった。
確かに森の中じゃ木が邪魔して上手く戦えなさそうだけどもっ.....、もう少し場所を選んで欲しかった.....。
まあ、とりあえず近づいてみるか?
幸い月明かりだけで充分明るいし、森の中を歩けば見つからないだろうし。




