第11夜 騒がしい登校
煌めく星さんの送ってくださったキャラが登場します。
....これでいいのか?
週末が明けて月曜日になる。
セラの傷はそれなりに治っていたが、まだ本調子じゃないからとまだ居座られている。
....正直いろんな意味で不安だから学校を休みたかったが、翼がうるさくなるだろうから行くことにする。
さて、近所に住んでで、同じ高校に行くということは必然的に自転車を並べて走るということになる。
実は近所にもう1人翼の他にも同じ高校に通っている人がいる。
「あれ、星原君?制服に何か付いてますよ?」
瀧川 来霧、小さい頃から遊んでいた。ということもないから、多分幼馴染とは言えないだろう。
まあ、同じ町内に住んでるから顔を合わせる機会も多いから『知り合い以上、友達未満』ってところか?
「あ、本当だ。何か長いのがキラキラ光ってるね」
横に並んだ翼が言う。
ちなみに今、僕らは、僕と翼が並進して、瀧川さんがそれを追うという形で走っている。
「....?キラキラした長い物?」
怪訝そうな声とは裏腹に心当たりがあり過ぎるから困る。
「えいっ!」
「のわっ!?」
瀧川さんが長い物を摘みとろうとしたらしい。....走行中にやっていいことじゃない!!
「.....綺麗」
摘み取った物をしげしげと眺めているようだ。
「眺めるか、漕ぐかどっちかにしなよ」
「大丈夫だyうわぁ!?」ガシャァン!!
「....言わんこっちゃない」
案の定、派手に転けてくれた。
「....あ、どっか行っちゃった...」
転んだ時に摘み取ったナニカを落としたようだ。
焦って探し回る瀧川さん。だが、
「遅刻するよ?」
普通に漕いでて、ギリギリ間に合うと言ったところか?
「待ってたらボクらまで巻き添え食っちゃうしね.....行こう大河」
「そうだね」
翼の言葉に頷いて僕は再び自転車に跨る。
「あ〜、待って〜!」
僕らを呼ぶ声はだんだん小さくなっていった。
「....はぁっ、はぁっ」
学校近くの信号で信号待ちをしていたら、瀧川さんが追いついて来た。
それなりに飛ばしたつもりだったんだけどな。
「....ひ、酷いよ。置いて行くなんて....」
息切れのせいか、つっかえながら言葉を紡ぐ瀧川さん。
「だから、待ってる余裕が無かったんだって」
「大河が注意したのに止めなかった、瀧川さんが悪いとボクは思うけど?」
瀧川さんが撃沈したタイミングで信号が青になる。
.....さて、今日も頑張ろう。




