第10夜 隠蔽作戦
とりあえず2人には隣家への対処として、基本的に2階のみで生活してもらう。(ちなみに小鳥遊家の反対側は道路だ)
「....テレビは?」
「ワンセグでいいじゃないですか、不満があるなら出て行ってください」
「.....むぅ」
セラが物凄い不満気な顔をしているが、最終手段をちらつかせると静かになった。
「はは、セラさん、居候させてもらってるんですから多少の不便には目を瞑りましょうよ、ねっ?」
ミアが諭すように言う。
.....年齢逆じゃない?
なんか見た目通りの年齢だというミアの方がバンパイアであるセラより年長に見える。
「まあ、いいわ。寝てる」
セラは毛布を纏めて作った簡易ベットに身を投げ出した。
「....幼馴染に君らの事を勘付かれたかもしれない」
セラが横になってからミアを廊下に連れ出す。
「...すいません。勝手に上がり込んで迷惑までかけて....」
「いや、まあ、まだ実害出てないからいいけど....」
ばれるリスクは長引けば、長引く程高くなるだろう。
いつまでも居られると金銭面や2人の隠蔽に支障が出てくる。
「かといって、中途半端な状態で外に放り出すわけにも......」
「あの....家出して来た親戚って事で誤魔化すのはどうでしょう?」
........。
「....その耳と尻尾って消せる?」
聞いた次の瞬間銀色の耳と尻尾が引っ込んだ。とりあえず普通の女の子には見えるようになった。
「えーと、私はこれで問題ないですよね?」
「うん、日本人の女の子に見える」
ミアは少し思案する表情になる。
「問題はセラさんでしょうね.....、ライトノベルじゃあるまいし、銀髪で赤い眼の日本人なんているわけないですし」
ミアが言うにはかなりの時間、魔力を扱っていると、どんどん髪の色素が抜けていき銀色に光るようになる.....らしい。
人間でも高齢の魔術師に見られる事があるらしいが.....ただの白髪じゃないのか?
「黒に....」
「はぁ、絶対に染めないと思いますよ。あとカラコンも」
ため息を吐きながら、やれやれという仕草をするミア。
よく見ると、尖っていた筈の歯が人間のようになっていた。
「中二病患者....」
「十中八九、怪我を押して出て行くと思います」
「というか、一人暮らしの年頃の男の家で親戚とはいえ上がり込んで同棲するのはどうかと......」
「..........」
結局、上手い言い訳が思いつかなかった。
休日の夕暮れ時はゆっくりと過ぎていった。
.....どうやって非日常パート入れよう。




