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バンパイアと僕の奇妙な日常  作者: libra
00 チュートリアル的な物
1/19

第1夜 夕暮れ時に

病気の人の話が、どう間違えたらこうなるのか。


コンセプト崩壊なんてレベルじゃねぇ!!



ーーこの世は理不尽な事が溢れている。

僕は突然両親を失った。


交通事故だ。

入学祝いのパーティーの買い物だと出かけて行った親達はそのまま帰って来なかった。

車に乗っていて、交差点を渡ろうとしたところを信号無視のバイクに突っ込まれたのだ。


タチの悪い事にバイクの運転手もその事故で死んでしまった。


もちろん同情の念なんて湧く訳がない。

むしろ自業自得だ。



頼れる親類も居なかった僕は高校生ながら、独り立ちを強いられたのだ。

....まあ、一般的な家の貯金と比べると2回りくらい大きい額の貯金と、住む家を残してくれた立派な両親がいただけ比較的マシなのかな?


普通の人よりは間違いなく恵まれてはいないのだろうが.....。



家族ぐるみで仲の良かった幼馴染のお母さんに頼んで、教えてもらって家事をある程度のレベルでこなせる様になった。


当初はおぼつかないところもあった。

でも、まあ、半年もやってれば流石に板についてくる。

幼馴染のお母さんにいい主夫になれると太鼓判を押された。

なんか色々と複雑な気分になった....。

僕は男だってのに.....。

本来、両親が生きていたとしたら正直こんな家事の技能(スキル)は身につける必要は無かっただろう。



僕は自転車通学をしている。

健康や体力作りの為ではもちろん無く、ただ単に電車賃をケチっているだけ。

でも、駅と学校は少し距離があるから、ぶっちゃけ自転車使おうが、電車乗ろうが対して実際にかかる時間はそんなに変わらない。


....もちろん肉体疲労はこっちの方が上だ。


というわけで、僕は11月の綺麗な寒空の下、自転車を漕いでいる。

この時期は5時を過ぎればもう夕暮れ時だ。


水色

オレンジ


それらの色で構成された自然のコントラスト。

月と少し気の早い星が光っている。

部活に入っているわけではないけど、身の回りの事は全部自分でやらなければならない。


つまりは、買い物も。

というわけで、帰宅時間も遅くなる。


まあ、部活やってる連中よりは、流石に早いけど。





「.......」

今、僕の前には血塗れで倒れている女の子がいる。



......いや、違うから。期待しているであろう展開とは確実に違うから。

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