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第6話 もてることは良きかな?

翌朝

天音が学校に初登校、転校生として登場する日である。

波乱の予感がするが無視だ無視、こんなもん気にしてたら人生やってられっかってんだ。

で、今はHRの時間である。そろそろか…


「今日、クラスの仲間が増えるぞ」

「先生!男子ですか、女子ですか!」

「喜べ、女子だ」


クラスから、いやっほぉー!やら美人こいやー!やらの声が聞こえてくる。

それを女子が白い目で見ると言う構図が完成しているのだが、男子諸君は気がついてない

南無三……


「入ってきていいぞ?」

「おはよう、神崎天音と言います。これからよろしくお願いしますね」

「じゃあ、席はっと……黒雲の隣に座ってくれ」

「わかりました」

「そうだ、黒雲」

「なんすか?」

「この前のヤンキーの撃退の件助かったぞ。理事長も感謝してるってさ」

「せんせ~なら、テストの赤点ちゃらにしてくださ~い」

「それとこれとは別だ」


その言葉にうぇ~と言ってみるが華麗にスルーされた。

隣に座った天音はニコニコとこっちを見ている。はぁ、周りの視線がきつい……

説明すると、男子の視線、黒雲の野郎……と言う感じの死ねや的な視線

女子の視線、何あの子、かわいいからって調子乗って……や、嫉妬や羨望の視線

あれ?俺に向けての視線って負の感情の物しかなくね?


そして放課後


「ねぇねぇ、彼氏いる?」

「趣味は!」

「タイプは!」

「カワイイけどモデルとかやってないの?」

「結婚してくれ!!」

「翔一とはどんな関係?」


おい、誰だ俺の事を下の名前で呼んだヤツは、そんな親しいヤツ杏、冬琉と天音しかいないぞ?

天音も困ってるだけじゃねぇか


「(翔一~どうしよう)」

「(どうしようって言われてもなぁ。しゃあねぇか……)」

「?」

「天音、帰るぞ。ちょっとばかし飯の材料が足りないから買わなきゃいけないからさ」

「うん、わかった」


天音の手を引いて教室を出て行こうとするのだが……


「おい、黒雲。今日会ったばかりなのに下の名前で呼ぶなんて失礼だろ」

「は?8日前から知り合いだけど?」

「「「「「なっ、なんだってぇえええ!?」」」」」

「うっさいわ!一々うっさいわ!」

「(早く行こうよ。私このテンションについてけないよ!)」

「(いや、ついてけなくていいよ。面倒だしコイツら……)」


アホ達がショックを受けている間に教室、学校からの避難をする事が出来た。

にしても、編入一日目でこの人気って先が思いやられるなぁ

明日にはもう全校生徒に情報が回ってるだろう。なんとかしないとな、瑠璃あたりに話をつけるのが一番らくなんだが月下に話すっつう手もあるにはあるんだが……あとが怖いから言いたくないなあいつは。


「にしても、天音は人気者だな。まあカワイイしな」

「そ、そうかな?」

「うん、雷を怖がるあたりが」

「………ふ~ん……それを掘り返すのふ~ん」

「いや、ホント純粋にカワイイと思ってるんだぞ?からかってる訳じゃ………」


ごめんなさい。本当にごめんなさい。天音さん、顔は笑ってますが目が笑ってませんよ?その笑い方が今までで一番怖いですからよしてください。しかも、ここ校門ですよ?


「おっ、美男(笑)美女が見詰め合ってるぞ」

「(笑)とはなんだ!(笑)とは!」

「クスッふふふ……」

「あのさ、なんでもするから許してくれよ。な?」

「ん~、考えといてあげる」

「ほっ……」

「あっでも、早く帰らないと枝梨亜さんが飢え死にしちゃうよ?」

「いやそんなこと………ありえるな」

「うん、急ご」


ホント、女ってわかりにくいなぁ~

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