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第4話 ファンタジー要素皆無!?

気がつけばファンダジー要素が消えていました(笑)

いつもと違い、5時半に目覚ましが鳴る。今日は土曜日なのだが母親が、

当分家に住むらしく家事が出来ないなどの理由で翔一が朝早くから起きて朝食を作る羽目になっている。


「ふぁ~……土曜だからパンでいいよな……ねむ……」


とりあえず、Tシャツとジーパンに着替える。

そして眠気でフラフラしながら階段を降りて行く。


「にしても、昨日までの事が嘘の様だなぁ、まあ、起こったこと自体が非現実的なんだがな」


顔を洗う、するとぼーっとしていた頭が動く様になる。

朝の献立は、もう決まっているので違う事を考える事にした。

主に家計と食費、一人分の時は材料が足らなかったら、

すぐに買ってきたが三人分ともなるといる物を安い日にまとめ買いしとかないと

家計を圧迫することになりかねない。


「と、朝飯作んなきゃいけねぇじゃんか」


パンを袋から出してトースターにほりこむ、野菜は手で適当にちぎり皿に盛りつける。

コーヒーを用意したら完成

時間は6時を少し過ぎたくらい、少し早いが母親を起こしに行く。


「おい!起きろ、枝梨亜!母さんって呼ぶぞ?」


バッ!


すごいスピードで起き上がる。そして………


「ちょっ!俺まだ中に居るから!」


息子の前で着替え始めた。翔一は急いで部屋から出る、そして天音を起こしに行く、

まあさっさと枝梨亜の部屋から離れたいだけなのだが


「天音~?入るぞ?」


入った先はカオスでした……何せなんも片付いてない、

なにもかも出しっぱなし空いてる空間はベッドの上とドアからベッドまでの道のみ


「ひどい……埃はないけど物が散らかり過ぎだろ……」

「…んっ……」


この部屋で寝られるのだから、天音は大物だろう。

今日の予定が一つ埋まった。天音の部屋の片付けだ


「ほら、朝だ起きろ」

「ふぁ?……あと5分……」

「今起きろ、飯食わないのか?」

「後で……」

「ああもう!実力行使でいくぞ?」


という訳で、掛け布団を剥ぎ取るとそこには………


「うぅ……寒い…」


なぞか翔一のワイシャツだけを着た天音がいた


「ちょっ、天音!起きろ!その体勢はかなりヤバいって!」

「うん?翔一?朝?……今、起きる…」


そう言ってもそもそと布団から出てきた。


「なんで俺のワイシャツ着てんだよ……」

「寝る時に着る服が無かったから借りたんだよ?」

「そうか……とりあえずズボンかなんか履いてから下に来い。いいな?」

「うん、わかった」


天音を置いて一旦下へ枝梨亜の様子を見に行く、ってパンを口に入れた状態でフリーズしてるよ。

ちょっとシュールな光景だな…


「枝梨亜?寝てる?」

「はっ!ね、寝てないよ?ちゃんと食べてたよ?」

「気にするな、でも早く食わないと会社に遅刻するぞ?」

「わわわ!そうだった!じ、じゃあ行ってきまーす!」

「弁当忘れてるぞ!」

「うわっ、そうだった!ありがと、翔ちゃん」


弁当を受け取ると同時に走り出した。外から悲鳴が聞こえたが無視無視


「翔一、今日はどうする?」

「え~と、天音の部屋を片付けてから外に行く」

「ん~、わかった。じゃあ始めようか」


片付けを始めた結果ほとんどがゴミだったが………


「ん?なにこれ?ピンクの………て、これもしかして!」

「え?あぁ!翔一なに見てるの!?それ私のブラ!か、返して!」


こんな事が数回起こり、毎回気まずくなった。

が、掃除は無事(?)終了し、二人は街に出た


「さて、どこに行くかな、ゲーセンもいいけどなぁ~」


やっぱり天音も女の子だから服を買いに行った方が良かったかな?


「どっか行きたい所ある?」

「う~ん……服とか買いに行くのもいいけど、楽しければいいよ」

「ん、わかった。じゃあぶらぶらするか」


そこから、計画性皆無の街巡りが始まった。

この物語の歯車が少し回ると知らずに


「商店街にでも行くか。店が色々あるし」

「それにしても、今時商店街がこんなに賑わってるなんてね」


この街の商店街はシャッターが閉まっている数が少ない。というかない

最近、流行の物を売る店も増えたためか、案外賑わってる。


「どこに入る?」

「じゃあ……ふk……ゲームセンターでもどう?」

「ん、服買うんだな。りょーかい」

「でも……」

「気にすんな、少しくらいなら買ってやるよ」


そう言って天音の頭を軽く撫でる。

撫でられた天音は顔が赤かったが翔一は気にした様子は無かった。

それを見ている知り合いが居ると気付かずに


「じゃあ……これが欲しい…」

「ん、え~とこれください」

「はい、3640円になります」

「えと、あっ……はい」

「ありがとうございました~」


とりあえず、物は買ったので店から出る


「そーいえば、さっきどうしたの?」

「これが入ってたの」

「紙?」

「読んでみ」

「ん?うん」


翔ちゃんへ


いやっほー、見つけてくれた?お財布の中が寂しい翔ちゃんに天音ちゃん用のお金を授けます。

喜べ~

だから、今度お金がある時は自分のお金で何かプレゼントしたげてね?

あっ、私にも買ってねぇ


偉大なる 枝梨亜より


「おもしろい事書いてあるだろ?」

「でも、枝梨亜さんらしいよね」

「だな~」

「あれ?翔一か?高校生活始まってすぐに三日間も無断欠席するとはどういう事だ?」

「瑠璃か……まあ、気にすんな。大変だったんだ」

「まったく……書記も二日間無断だし四組の漆江も三日間無断、神崎なんか一週間と三日だからな」

「いや~まあ色々あったんだよ。これが」


今だに納得してない様だが瑠璃は考えるのをやめたらしい


「それにしても、翔一も女泣かせだな~」

「は?どういう意味?」

「わかんなきゃいいよ。その鈍感さには、びっくりだが」

「ですよね。昨日なんか…ごにょごにょ」

「む?ほ~それはそれは……なんだ翔一お前はフラグメイカーか?」


なんか意味不明な事を口走ってるな…あぁ、今は学校じゃねぇもんな納得


「はぁ?いきなりなんだよ」

「何を言っても無駄か」

「むっ、あっそうだ。ウチの親が離婚したらしい。うんで家に母さんが来た」

「ほ~、どうせ原因は不倫だろ?」

「あぁ、父さんの不倫が枝梨亜にばれたらしい」

「まあいいか、私も付いて行っていいか?」

「俺じゃなくて天音に聞けよ」

「いいか?」


天音は百面相みたいに表情を変えたが最後は渋々頷いた


「(あの瑠璃さん、もしかして瑠璃さんも翔一の事狙ってます?)」

「(ん?問題あるか?)」

「うぐ……ないけど…」

「ん?二人ともどうした?」

「いや、何でもないぞ?モテ男君」


あ?モテたら今頃いい気分になってるだろうよ。

伊達に彼女いない歴=歳じゃねぇよ


「さて、どこ行く?天音の好きな所でいいけど」

「ん~?瑠璃さんに聞いたら?」

「え?何で機嫌悪いんだよ」

「悪くないも~ん」

「いやいや、なんかわかんねぇけどゴメンって」


天音の態度の変化にただオロオロする翔一を見て瑠璃は微笑んでいた。


「神崎はすねているのだろう?」

「なっ…あっちょっ………」

「え?瑠璃に?」

「馬鹿か?翔一はただの鈍感じゃなくて鈍感馬鹿なのか?」

「言い過ぎじゃね?鈍感らしいが、馬鹿じゃないぞ?」

「まあいいか、ではマックにでも行くか」

「いいぜ~」

「うん」


瑠璃を先頭にして天音と二人で並んで歩く翔一、すると前から不良の皆さんが登場


「おい、兄ちゃん。可愛い子二人も連れてどうしたんだ?一人貸してくれよ。なぁ」

「はあ?失せろよ。鬱陶しい……て、この前殴り飛ばしたヤツらじゃんか」

「へ?ま、まさかお前……」

「そうそう、野坂に殴り込んで来たヤツらを全滅させたの俺」

「すいませんしたぁあ!他を当たらせていただきます」

「ん~、ちょっと待て、それより真面目に彼女作れよ」

「はい、そうさせて貰います。すいませんしたぁ!!」


そいつらはものすごいスピードで走り去っていった。あのスピードは人間じゃないよね?

と、人間の限界について考えているとマックについた。


「あれま、もう着いたか。なら早く入ろーぜ」

「いらっしゃいませ!」

「何食う?」

「私は翔一と同じのでいいよ」

「ふむ、照り焼きにしよう」

「オッケー、チキンフィレオ二つと照り焼き一つ、あとコーラ三つで」


そして、席に着く時にちょっと争いが起きる。

何やってんだろうね。

俺の隣を争ってる?冗談はよせよ♪HAHAHA


「勝った……」

「今回は譲っただけだ。次は渡さん」


あははは……女子は怖ぇな。


ハンバーガーも来た事だし食うかねぇ、二人はまだ争ってるけど


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