第2話 俺様キャラはひじょーにムカつく
遅くなりました。aki=様、感想ありがとうございます。
超展開ワロタ!と思った方すいません。更新してから自分でも笑いました(笑)
天音が連れていかれて一週間が経った。どうでもいいが、どうも転校生は天音だったらしい。
そう、俺が探し始めてまる一週間経った。しかし、何も手がかりが見つからず
時間をただ消費するだけだった。
『ピンポンパンポーン 黒雲翔一、生徒会室に来い。くりかえす――』
瑠璃か、と最初は思ったが違った。瑠璃はあんな呼び出し方はしない。なら誰だ?
「黒雲、出頭しました」
「よく来たな。黒雲」
「お前…三雲に漆江か?」
「ほぉ知っていたか…話がある、そこに座れ」
「う、うん」
「へぇ~へぇ~君が黒雲君か~」
「五月蝿い、黙っていろ。円香」
「は~い」
一体なんなんだ?この二人は…恋人って関係じゃなさそうだし…敢えて言うなら保護者と子供かな?
「くだらんことを考えていそうだな…まあいい、本題に入るぞ」
「え~とね「黙っていろと言ったはずだが?」………」
「それでなんだ?話って」
「神崎天音を助けたくないか?」
その言葉に心臓がドクンと音を立てた。今コイツはなんて言った?天音が助けられる?だと
「助けたいに決まってるだろ。どこだ、どこにいる!」
「まあ、話を最後まで聞け阿呆、まずこの学校は《研究所》が管轄している。
そして神崎が幽閉されているのはココの地下だ。わかるだろ?
これは、かなりのハイリスクだ。だがやる価値はある。
古の魔師を仲間に入れることが出来るからな。どうする?この話ノるか?」
そこで三雲――月下が不敵に笑った
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あの日、《研究所》に捕まった後、くる日もくる日も実験などをされた。そして四日経った。
しかし、私は力を翔一に隠してきたのだから無駄。
まあ、そのせいで今苦痛を受けているのだが…
「まだ耐えるか魔女、しかし、あの契約者はココには来ない。いや、来れないからな」
「翔一は来るよ、絶対に来る」
「ふん、まあいい。おい!例の杭を貸せ!実験をする」
「そんなの効かないから、諦めたら?」
男はただ笑うだけ、嘲笑う、そして杭を四本、私の手足に打ち付けた
「ッ!ぁぁぁあああああああああ!!」
ものすごい痛みが走る。たぶん痛みが倍増し永遠に痛む呪いがかけてある。
早く助けに来て翔一…
****
「ああ、ノるに決まってる。いつ出発するんだ?」
「明後日だ。色々準備が必要だからな。得にお前が、だが」
「今更だが、天音を助けるのに何の利点がある?月下に得なんてないだろ」
そう、月下というヤツは自分に得がないと動かない思考の、ちょー性格の悪いヤツなのだ。
だから、こんな話を持ち掛けてきたということは何か、月下にメリットがあるはず…
「ほぉ~、そこまで見抜いていたか…だが、理由は教えん」
「さっきねぇ~月下が言ってたのは――ムゴ!?フゴフゴ!」
「それ以上言ったら、小遣いやらんぞ」
円香の顔から血の気が引く、そして必死に顔を縦に振りはじめた
「ん、分かればいい。で、続きだが、少し強くなってこい。そうしないと神崎は救えん。
なにより、まだ契約によって手に入れた力が何かわからないしな。行くぞ下僕ども」
「誰がいつ下僕になったぁあああああ!!」
「ふん、お前だろ?」
「コイツいつか殺してやる」
「やれるならな、さあ向かうぞ並行世界に、『開け』」
すると、目の前の壁に穴が空いた
「下僕ども、強くなるまで出てくるなよ?」
そう言うとともに俺と円香を穴に蹴り入れた
あ~もう反論する気にすらならねぇや
「#§○¢∂$」
なんかを言って離れていった
「え~と、漆江さん?」
「円香でいいよ~」
「じゃあさ、円香、君は何者?」
「ん~?あたし?んとね、炎神の…んーと孫?だったはずだよ」
「うわ~かなり不安な解答。じゃあココは?」
「月下はパラレルワールドって言ってたよ?」
「景色について疑問が残るけど、まあいっか。最後にすげー気になってた事を聞くな。歳いくつ?」
「13だよ?」
ん?13って中二だよな?なんで高校に居んの?
「中二じゃないの?」
「月下が『高校に来い、許可は俺が取っておく』って言われて来てるんだ」
ロリコン?いや、まさかな…
「にしても、ここで何すりゃいいんだ?何かを倒しゃいいのかな~?」
「ん~、アレを倒せばいいんじゃな~い」
「アレ?何そ………もしかしてソレ?」
「うん、そうそう、ソレ」
「……………」
何アレ?ミニゴジ〇?小さいくせにかなり強そうなんですけど…
「どうする?アレ」
「あたしは倒すしかないと思うよ」
「ですよね~、じゃあ先に突っ込むから、援護お願いね」
翔一の腕の魔法陣から虚無の闇が破壊の力が溢れ出る。その闇で右腕を覆いゴ〇ラを殴る!
そして、すぐに横にずれる
「うわ~戦い方上手いね~じゃあ、あたしも行くよー!」
そう言って手の平をゴ〇ラに掲げたすると手から焔の玉が飛んでいった
「え~、アレで効かないの~」
「ん?俺のは効いたな…相性でもあるのか?」
「え~じゃあ、あたしの焔は効かないの~?」
「さあ?そんなの俺知らねぇもん。そもそもさっきのもただの予想だし」
ん~てか、あのビジュアルどーにかならないかな~かなり強そうに見えるんですけど…
「まあ、やるしかないんじゃねぇ?」
「うぅ、やだな~……でも、やんなきゃ月下がだしてくれなさそうだし…」
「んじゃ、俺の殴ったところにそれを撃てばいいんじゃない?」
「それなら効きそうだからやる」
翔一は右腕にまた闇を集める、さっきより暗い濃密な闇を
「おーし、溜まったからいっくぞー」
と、全然覇気のないだるだるな感じで走っていき右腕で殴り飛ばす。
そして焔の玉の破裂音
「お!効いてる効いてる。このまま頭を狙って行こうぜ」
「ほいほ~い」
この後、ずっと俺のターン!!的な状態でフルボッコが続いた
…………………
「うん、これは虐殺と言うんじゃないでしょうか」
「ぎゃくさつ?なにそれ?」
「あれ?知らないの?なら知らないほうがいいよ」
「馬鹿にしてない?」
「褒めてるんだよ。あの月下と一緒にいてこの言葉を知らないんだもん。偉い偉い」
「へ?えへへへへ、褒められちゃった。月下ー、あたし褒められ…居ないんだった…」
「さっさと強くなって出ようぜ。んで、お前は月下に褒められたことを言う、
俺は天音を助けに行くってことで」
「ん~?助けるのは、あたしと月下も手伝うよ?」
ありがたいことを言ってくれるな、にしてもあんなんばっか倒すのか?
「次何が来るんだろうな?」
「猫さん!」
「え?マジ?ネコなの?ネコ来たのか?」
円香の指差す先を見ると子猫くらいの大きさの白い虎がいた
「うっわ、ネコじゃなくて虎じゃんか」
【この地に何のようだ】
「すご~い!猫が喋った~!」
「【ネコじゃないから!】」
「おお~、息ピッタリ」
【この娘の相手は大変だな、人間】
「まあな…それと俺は、翔一って名前だ」
【ならば、私も名乗らねばな、私の名は白輝だ。
実はな、わしは契約してくれる者を待っていたんだ、するとショウイチ達が来た】
「契約した時に何か代償を取られるか?」
【ある、それは………】
ゴクン
自然と体が緊張してきて唾を飲み込む
【それは、一日一回パンを一枚だ】
「ひっく!!契約の代償ひっく!!」
【契約した本人が焼いた物という条件もつく】
「契約しよう!後で」
【なんで後!?今すればよかろうが】
「いや~、ある強さになるまで戻れなくなってるからさ、作ってやれないんだよ」
【ならばすぐに契約するぞ。それくらいの魔法なら、私でも壊せるからな】
「あっ、マジ?なら契約しようぜ」
1秒経過
【完了だ。何ポカンとしている?契約は終わった。さっさと行くぞ】
「お、おう!……円香、あれどう思う?」
「かわいい猫さんでしょ?」
「あ、もうそれがデフォルトになってんだ…」
ドンマイ、白輝
う~ん、てかこれでよかったのか?
「ほい、着いたぞ。んで、どうするんだ?」
【左腕を掲げろ、そしていいと言ったら殴れ】
「あいよ………うを!なにこれ」
「すげー!合体ロボットか?合体ロボットなのか?翔一は」
違うけど、これは凄いな。何この攻撃的なフォルムの篭手、左腕が銀で右腕が黒ってかっこよくね?
【やってよいぞ】
「おしっ!」
左腕を力を溜める様に大きく振りかぶる。そしてその力を爆発させる!
パリン
ガラスが割れるような音がした。
「うお!本当に壊せたな。てか、俺らって一匹しか倒してないよな?」
「そーだね、何かすごく背後が気になってきたよ」
【ん?一匹しか倒さずに、私の所に来たのか?】
「まあ…ね。てか、めんどくさいじゃん?」
まあ、今となってはすごーく後ろが気になるけどな
「ふん、もう出てきたか。下僕にしては上出来だ」
「えっ、ちょ、月下!後ろから何か来た!」
「だがやはり、使えんな。ちっ、この馬鹿下僕共が!」
そう罵った後、腰から何かを引き抜いた。それは日本刀だ
「封魔刀・呪桜、そいつらを呪え」
言った途端、刀が紅く染まり魔物達を呪う呪術が向かっていった。
「あれだけは、やだな~」
「おい、さっさと行くぞ。下僕共」
「「下僕じゃない!」」
「まあいい、行くぞ」
「ほいほ~い」
「ああ」
そして、俺達は《研究所》の本拠地に向かった。
う~ん、てか、どうやって行くんだ?
どうも、なんとか今週も更新できました。
内容がシリアスっぽいのでタイトルではちゃけてみました!
ご意見、ご感想、お待ちしています。